相手への好意が暴走して、ストーカー行為にまで発展してしまった。
自分のやっている行為に自分でも悩んでいるのだが、やめたくてもやめられない。
このような人たちに向けてストーカーをやめるための考え方や、有効な方法をまとめてみました。
ストーカーをやめるには、やめさせるにはどうすればいいのか?
自分がまさに今ストーカー行為をやっていて、いつか逮捕されるのではないかと恐れている。
被害届を出されたら警察が動くのも理解できるが、つきまといや嫌がらせ行為をどうしても自分で止めることができない。
このようなことで悩んでいる人は、対策として次のようなことをやってみてください。
ストーカーとして逮捕されたときのデメリットを、全て書き出してみる。
大きめの紙、スケッチブックや罫線の入ったノートでも結構ですので、ストーカー行為を続けることのデメリットを全て書き出してみてください。
「このまま付きまとい行為を続けていれば、警察から警告が出される」
「もし逮捕されて示談が成立しなければ有罪になるな」
「懲役刑や罰金も科される」「社会的信用も失う」「仕事も家族も友人も失う」などこのままストーカーとして行動し続けることの負の側面を書き出してみましょう。
相手への好意が大きくてどうしても諦められないと思っていても、ストーカー行為による社会的制裁の方のデメリットが大きいと理解すれば、自分を止めるきっかけになるかもしれません。
物理的に距離をおいてみる
相手の居住地からから遠い所に引っ越してみて、簡単にストーカーが出来ないようにする。
いったん実家に帰ってみるなど、住まいを変えたり環境を変えたりして気分を変えてみたり、ストーカー行為そのものをやることが面倒くさくてやりたくない状況に自分を置いてみるのもいい方法です。
連絡手段を断ち切る
相手の電話番号やメールアドレスやLINEのIDは消してしまいましょう。
また相手がブログやSNSをやっている場合は見ないようにしましょう。
悩んでいることを家族や友人に正直に話してみる
当然のことながら、友人や親はあなたの事を厳しく叱責するでしょう。
常識的な社会生活を営んでいる人ならば当然の事です。
あなた個人の信用は多少なりとも落ちてしまうかもしれませんが、それでもストーカー行為をやめることができるのならば、是非相談するべきでしょう。
暇な時間を作らない
手持ち無沙汰な時間を作らないことも大事です。暇な時間を作らないようにして自分の事を退屈させないようにしましょう。
スポーツをして汗を流したり、新しい趣味を始めたり、旅行に行ったりするのもいいかもしれません。
勿論、今まで以上に仕事に打ち込むのもありです。
新しい恋人を探す
ストーカー行為をしていた相手を忘れるためにも、新しいパートナーを探した方がいいでしょう。
新しい相手との関係を構築しているうちに、以前執着していた相手の事は忘れていることでしょう。
思い出の品を処分する
どんなに執着していた相手を忘れようとしても、相手との思い出が刻み込まれた物が手元に遭った場合には、ふとしたことから執着の欲求が蘇ってしまうかもしれません。
ストーカー行為をしたことのある相手との品物は、値段の高い安いや希少性を問わずに処分してしまいましょう。
相手との間に共通の友人がいた場合は付き合いを減らす
ストーカー行為をした相手との間に友人がいた場合は、念のために関係を遠ざけましょう。
相手の近況の情報を耳にすることで、執着が再生してしまうのを防ぐためです。
医師の診断やカウンセリングを受ける
物理的に離れてみたし、ジムに通ったりしてスポーツや新しい趣味も始めてみた。友人とも離れて新しい恋人も作った。
それでも相手に対しての執着を断ち切ることが出来ないと悩んでいるのなら、病院へ通院して医師の診断を受けたり、カウンセリングを受けて自分の抱えている悩みを相談してみましょう。
依存症治療を専門にしている専門病院では、ストーカー加害者の回復治療を行っているところもあります。
主に以下のような治療をしているようです。
内観療法
加害者の日常的に接している人たち、両親、兄弟、親せき、配偶者、子供、孫などに対しての今までの接し方を何度も思い返してみることで、自分と他人の関係性の理解を深めていく。
相互信頼を構築していったり、社会や自分が普段接しているコミュニティーに対しての責任感を自覚させて、日常生活の改善を促していく心理療法です。
条件反射制御法
やめなくてはいけないと本人が自覚していても、状況や環境などが過去と同じようになると抑え込んでいた欲求が高まってしまい行動に移してしまいます。
このやりたくなるという欲求を抑え込んでしまう事を目的としたプログラムです。
個別精神療法
診察することによって、本人に合う治療のプログラムを組んで治療をしていきます。
集団精神療法
同じような悩みや問題を抱えた人たちと共に、認知行動療法をもとにしたプログラムに沿って治療をしていきます。
自分がストーカーになってしまいそうだ、なりつつあると思ったら
もしもこれを読んでいるあなたが、「まさに今ストーカー行為をしようとしている」「好意が高まりすぎて執着と化してストーカーになりつつある」と考えているのなら、以下のようなことをしてみてはどうでしょうか?
相手に拒否されたことを正しく認識する
交際を断られたり連絡するのを拒絶された場合は、本当に相手が嫌がって拒否してきていると受け止めましょう。
「本当はこちらに好意を抱いているのに、恥ずかしがっているだけだ」「自分の魅力が相手はまだよくわかっていない」
「一度だけでは肯定の返答が返ってこないのなら何度も頑張るべきだ」「意地を張っているだけだ」
などという都合のいい思い込みは、まず叶うことはありません。
残念ながら断られたり拒絶されたことは現実です。
ですが交際を拒否・拒絶された程度の事ですので、それであなたの全存在が否定されたわけではありません。気楽に考えましょう。
断られたことは現実です。現実は現実として受け止めて先に進みましょう。
周りの人に対して自分の行動に悩んでいることを相談する
家族や友人、もしくは信用できる会社の上司に相談してみるのもいいかもしれません。本格的なストーカー行為に走る前ならば比較的相談もしやすいと思います。
しかしこの際に、本人が真剣に悩んでいるのに茶化したりからかいの材料にしていじるような人は避けた方がいいでしょう。
また、無責任に「もっと本気になれば相手も落ちる」など背中を押すような人も避けましょう。
また、冷静な判断をしやすいので、同じ相談をするのなら出来れば友人や親族でも異性に相談する方がいいでしょう。
相手に接触したいと思ったら別の事をして気を散らす
もし、何とかして相手への好意を抑えることが出来ていたとしても、ふとしたことから思い出して行動に移してしまう事があるかもしれません。
その際は他の事をして集中することにより、相手の事を忘れましょう。
集中することで代替できることでしたら何でも構いません。
家事や掃除をしたり、運動をして汗をかいてリフレッシュしたり、映画を見たり、読書をしたり、料理をしてみたり、何か習い事をしてみたり、仲のいい友人を誘って飲みにいったり、とにかく相手を忘れるために他の事をすぐに行動に移します。
とにかく悪い虫が騒いだら、間髪入れずに他の行動に移るべきです。自分に暇な時間を与えず、悪いことを考えさせて実行に移さないように気を付けましょう。
実際にストーカー行為を止めた人の体験談
ここで実際にストーカー行為を止めた人の体験談を見てみましょう。
親から怒られてストーカー行為をやめた男性
20代後半の男性Aさんは親から怒られてストーカー行為を止めた一人です。彼は勤務している会社で営業として訪問した会社で受付を担当していた女性であるB子さんに一目惚れしてしまい、告白したそうですが断られてしまったそうです。
Aさんはどうしても諦めることができずに、つけ回してB子さんの写真を撮るようになったり行動記録をノートに取るようになったそうです。
所が同居していた母親がAさんの部屋を掃除している最中に、ベットの下からB子さんの写真や記録を取ったノートを見つけてしまいストーカー行為がバレてしまいました。さあ、大変です。父親は激怒するは、母親は泣き崩れるで大変だったそうです。
幸いB子さんには行為はバレていなかったそうなので、警察沙汰などにはならなかったそうなのですが、みっちりと油を搾られて本当に懲りたそうです。
今では、よき夫であり2児のパパとなっています。
以上、ストーカーをやめたいと考えているときにやるべき事でした。
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