違法薬物の種類と罰則について【薬物の依存性と体験談について】

本来なら医療行為に使うための薬物を違法に入手し、肉体と精神を壊してしまうケースが後を絶ちません。

この記事では依存性のある違法薬物の種類と、入手方法や罰則や治療法などを説明していきたいと思います。

違法薬物の種類

違法薬物は様々な種類があり、使用方法や心身に対しての悪影響もそれぞれ違います。ここでは薬物の紹介とどのような薬理作用があるのかを見ていきましょう。

大麻

麻の葉を乾燥させたり、樹脂化させたり蒸留して液体化したしたものも含みます。一般的に知られている使用方法としては乾燥した麻の葉っぱを紙巻き煙草にして吸引して摂取するものです。

別名を「ゲートオブドラック」と言われ、これを入り口に覚醒剤やコカインやヘロインなどのハードドラックをやるきっかけになることが多いようです。近年では体や心のデメリットは限られているという意見があり、合法化して誰もが楽しむことができる嗜好品にするべきだという議論もあり、実際にアメリカ合衆国では多くの州で合法となっています。またカナダでは2018年より合法化されています。

合法化された理由としては多少の健康面の悪影響を受け入れても嗜好品として楽しみたいというのもあるのでしょうが、カルテルなどの犯罪組織に収益が流れるのならば合法的なビジネスにして、利益にしてしまえという政治的思惑もあるようです。

使用による効果は大麻に含まれている成分であるカンナビノイドが脳の受容体に作用し、ニューロンを発火させ思考と知覚を拡張する事によりリラックスと多幸感に包まれるといわれています。使用しているときの臭いは独特の物で、甘ったるいココナッツのような匂いがするそうで一般的な煙草の臭いとは明らかに違うといわれています。

心身に対する悪影響としては、以下のようなものがあります。

    乱用による悪影響

  • 知覚の変化
  • 日常的に酩酊感を覚えるようになり、気分が悪くなる。

  • 情緒不安定
  • 精神的に不安定になり、大したこともないのにイライラしたりする。

  • 思考が変化する
  • 集中力がなくなり、仕事や勉強に悪影響を及ぼす。

    長く依存することによる悪影響

  • 大麻精神病
  • 大脳の変異により幻覚や妄想などに苦しめられることになります。手や足の表面や体の内部を虫が這いずり回っているような幻覚を見たり、公安が自分の事を逮捕しようと四六時中監視していると思い込んだりします。

  • 知的機能の著しい低下
  • 深い思考が出来なくなったり、読書に集中することが出来なくなったり、酷くなると車の運転にも支障をきたすこともあるそうです。

  • 無動機症候群
  • 無気力になり何もする気が起こらず、仕事を辞めてしまったり学校を退学してしまったりします。

日本では輸入・輸出・栽培は7年以下の懲役。所持・譲渡・譲り受けは5年以下の懲役となります。

コカイン

南米原産のコカの木の葉を原料に製造される麻薬です。神経を興奮させて「ハイ」にする作用があり、気分を高揚させる効果があります。眠気や疲労感がなくなったり、体に力がみなぎるような錯覚を覚えます。

依存性が大変高く、使用し続けることによって瞬く間に体に耐性が付いてしまいますので量もどんどん増えて、すぐに中毒者になってしまいます。主な悪影響としては幻覚や精神錯乱や、皮膚と筋肉の間に無数の虫が這いまわっているような感覚がして、皮膚が裂けて血塗れになるまでかきむしったりします。最後は精神錯乱が酷くなり、発狂・精神障害になってしまいます。

日本では輸入・輸出・製造は10年以下の懲役。所持・譲渡・譲り受けは7年以下の懲役となります。

ヘロイン

「麻薬の女王」と言われる薬物です。ケシからとれるアヘンを精製して鎮痛作用があるモルヒネが作られますが、そのモルヒネに科学加工を加えて強力にしたものです。モルヒネの3倍強力とされ、極めて強い中毒性を持ちます。

神経を抑制する作用があり、使用すると強烈な陶酔感があります。一回経験すると忘れることができず、短期間で強烈な精神的依存に陥ります。身体依存も非常に強く2~3時間おきに摂取しなければ全身の筋肉に激痛が走り、骨がバラバラになるような痛み、悪寒、発熱、酷い動機、嘔吐などの激しい禁断症状に苦しむことになります。

特に精神依存は深刻で、ヘロインを摂取したくても売人から買うお金がない場合などは、最悪目の前を歩いている何の関係もない赤の他人を「金がないから殺してもらおう」と考えて実行に移してしまうほどです。いったん中毒になるとヘロインを打つ以外の事が考えられなくなるといいます。

日本では輸入・製造は1年以上の有期懲役。所持・譲渡・譲り受けは10年以下の懲役となります。

覚醒剤

脳の報酬系に作用するアンフェタミン、メタンフェタミンなどを指します。
使用することにより脳内化学物質であるドーパミンの量を増加させます。使用すると強力な覚醒感を感じ、続けざまに打てば3日寝なくても仕事や活動をすることができるそうです。

悪影響としては食欲減退による体重減少、不安、混乱、精神異常による暴力行為、幻覚などがあります。また、覚醒剤の継続的な使用による感情の不安定化や認知機能の低下などがあります。

日本では輸入・製造は1年以上の有期懲役。所持・譲渡・譲り受けは10年以下の懲役となります。

危険ドラック

麻薬や覚醒剤の化学構造を変えた違法薬物です。商品を売る業者は脱法とか合法とか勝手につけていますが、法的な根拠が全くなく違法です。法の網を逃れるために化学構造を少し変えただけの危険な代物です。作った製造者ですらどのような影響があるか見当がつかないそうです。

合法であるように見せかけるために、カラフルでおしゃれなパッケージをしたお香、バスソルト、アロマなどという名目で販売していることが多いです。使ったらどうなるかは売っている方もわからないので、絶対に使用しない方がいいでしょう。

危険ドラックには大きく分けて、合成カンナビノイド系と合成カチノン系の2種類があります。

合成カンナビノイド系

脳の受容体に作用し、精神に影響する人工的に精製された化学物質です。採取して乾燥させた植物片に噴霧して使用します。
成分は大麻と似ているけど若干違うから合法だという建前ですが、脳に対する影響は大麻よりも深刻な物であり、摂取するとどのような効果があるのか販売者ですら予測がつかないという代物です。

使用方法は紙巻きたばこにして煙を吸ったり、お茶のように煮だして飲んだりします。
報告されている効果としては精神の解放感、高揚感、精神錯乱、暴力衝動などがあります。また、ショック症状を起こしてひきつけを起こし口から泡を吹いて気絶するなどのケースも見受けられます。

また使用することにより血圧の上昇や、腎臓の損傷などの健康に悪影響を及ぼすことがわかっています。

合成カチノン系

アフリカや中東に自生している、カートという覚醒作用のある植物の葉っぱに含まれているカチノンを人工的に合成したものです。天然物より強力な作用があり非常に危険なものとなっています。

商品名としてはバスソルト、クリーナーなどの名目で販売されています。またこの成分が摂取した人間の脳にどのような影響を及ぼすのか全く分かっていないようです。効果・毒性は極めて強くコカインの10倍と言われています。

摂取すると幻覚・幻聴、被害妄想、パニック、精神錯乱などの影響を及ぼします。摂取するには直接飲んだり吸ったり、炙って煙を吸ったり、動静脈に注射したりして使用します。使用することにより心拍数や血圧の上昇、腎不全や心不全などの健康被害を及ぼします。

日本では輸入・製造・所持・譲渡・譲り受けは3年以下の懲役もしくは300万円の罰金となります。

違法薬物を使用したり、身近に接した人の体験談

私の周りにも違法薬物に接した人がいます。この場を借りてその話を書いてみたいと思います。

覚醒剤をやっている人と同僚だった高橋さん

私は以前勤めていた会社で北海道出身の方と同僚になったことがあります。その人高橋さんは他の会社に勤めているときに覚醒剤を使っている同僚に遭遇したことがあります。

その会社では独身寮の相部屋で他の人と2人で生活していたのですが、仕事が終わりお風呂を使って一日の汗を流して部屋に戻ると、部屋の片隅でなにかゴソゴソとやっていたそうです。「なにやってんのん?」と高橋さんが聞いてみると。
注射器の針を腕に指しながら、元気な声で「おお!シャブや!」と元気な声が返ってきたそうです(笑)。

一緒にやらないかとお誘いもあったそうなのですが丁重に断ったそうです。その後も特にトラブルもなく仲良くしていたそうです。そんなある日A4サイズのノートに何かを一心不乱に書き込みをしていました。何を書いているのかなと思っていると「できた!」と一言言って、「高橋さん見てくれ!」と書き込んでいたノートを渡してきました。

何を書いたのか見てみると・・・ひらがなの「の」が黒のマジックペンで書きこまれていたそうです。ノートの初めから終わりのページまで「のののののののののののののののののののののの」とずーっと「の」の字が書き込まれていたといいます。
その人が高橋さんに「で、高橋さん!どうだい!」と言われて「いや・・・どうって何が?・・・」と返すと、「どの(の)の字が一番うまく書けてる?教えてくれ!」と聞かれたそうです。血の気が引いてゾッとしたそうです・・・

その後、その同僚の人は仕事で行っていた現場で、他の会社の中国人の人と些細なことで喧嘩になり、スクレーパーで頭を何度も殴りつけて頭蓋骨陥没の重傷を負わせました。やられた人は障害が残り、体が麻痺して言葉も呂律が回らなくなったそうです。

その事件が起こった日に高橋さんが寮にいると、急に外が騒がしくなったそうです。何だろう?と思って外に出ると、やられた中国人の同僚たちが10人以上手に手に鉄パイプやハンマーを持ちながら「嘿!那家伙在哪!(おい!あいつどこだぁ!)」と叫んでいたそうです。

「中国人は喧嘩になるとすぐ人数が集まるから怖いよ!」と高橋さんは言っていました。建設業怖いなぁ・・・

近所に住んでいる幼馴染がヘロインの精製業者だったヴァルラスさん

ヘロインに関するエピソードで、会社の同僚のパキスタン出身の方の話しです。

彼は両親が学校の校長先生をしている家庭に生まれ育ち、頭が良かったので飛び級を繰り返して16歳で大学に入学しました。
弁護士を目指して(普通に仕事をしていても儲かるけれど、パキスタンは賄賂的な物が凄くて裏収入でお金ザクザクだそうです)

法学部で勉強していたそうなのですが、世界を見てみたいという気持ちに勝てずに大学を退学し海外に向かいました。

最初は韓国の鉄鋼メーカーで仕事をして、その後ヨーロッパをフラフラした後に米国に渡り、オーストラリアの大学院でMBAの学位をとってワシントンで個人タクシーの運転手をしているお兄さんの所に身を寄せてニートをしていました。(笑)。

2001年の同時多発テロの時は、ペンタゴン(米国国防総省)に飛行機が突っ込んだのを見物しにいったそうです。

彼の幼少からの近所の友人が家業でヘロインの精製をしているそうで(なんでそんなのと友人なんだろ?)その話をしてみたいと思います。ヴァルラスさん曰く「パキスタンはインドから分離独立した時に国家経営の財政の金がないから、ヘロインを精製して海外に輸出して売ってお金儲けをしたんだよ~世界中にヘロインをばら撒いて普及させたのはパキスタンだよ~」って言ってました。これ書いて大丈夫なのかな・・・

精製業をしているので、自分たちの作った商品がちゃんと効き目があるのかチェックする必要があります。ワインを製造している業者が自分たちが作ったワインを試飲して味と香りをチェックするように、彼らも製品を鼻で吸い込んで「うん、いい出来だ」とやるそうです。

少量でもそんなことを日常的にやっていたら普通は中毒になります。事実ヴァルラスさんは中毒者がお金欲しさに通りすがりの人を襲って死に至らしめる光景を何度も目の当たりにしたそうです。ところが彼らは日常的にヘロインを摂取しているのに体を壊すこともなく、精神錯乱も起こしてなくて正常そのものなのが不思議でしょうがなかったそうです。

そこで彼らに「なんでお前ら毎日ヘロイン食ってるのに平気なの?」と聞いてみると「ああ、俺らは毎日たくさん飯を食ってるから平気なんだよ。」という答えが返ってきたそうです。私も驚きましたが薬物に負けない体を作るのはご飯をたくさん食べることなんだそうです。

彼ら曰く薬物を摂取する人間が衰弱して死んでいくのは食べないから、この一言に尽きるんだそうです。食べないから衰弱して死んでいく。薬物に負けない体を作るために食べる、特に肉を食べることが重要でマトン(羊)チキン(鶏)ビーフ(牛)など豚以外の肉を大量に食べて食べて食べまくるのが重要だと言われたそうです。体を強くして薬物に負けない体を作ることが出来ると言われたそうです。

逮捕されて留置場に拘留されて一昼夜すると、離脱症状で全身の穴という穴から垂れ流しているといわれるのに本当なのでしょうか・・・。

他にも様々な激しい禁断症状にも襲われるのに、にわかには信じがたい話ですがだからと言って薬物をやっていい理由にはならないことをここで申しあげておきます。

違法薬物の治療方法について

薬物を始めた人たちは皆、最初は止めようとすればすぐに辞められると考えていますが、薬物を少量でも乱用することによって体に耐性が付いていきます。最初は量が少なくても次第に効かなくなっていき最後は止められなくなってしまいます。

薬物を乱用すると脳が変質して完全に戻ることはないと言われます。アルコール依存症の人たちの間では「ぬか漬けにしたキュウリは生のキュウリに戻らない」と言われていますがそれと一緒だといえます。

依存症を完治するような治療法や薬はありません。元に戻ることはもうありませんので、二度と薬物に手を出さないようにして生活していくしかないといえます。薬をやめて生活していてもちょっとしたきっかけで幻覚や幻聴などのフラッシュバックに襲われることがあります。

一緒に乱用していた仲間と再会してしまったり、予防接種の時の注射器を見たりして欲求が蘇ってしまう事があるそうです。

一人で薬物に向かい合うのは難しいと感じたら、専門の相談機関である。NA(ナルコティック・アノニマス)などに相談したり、ダルクで共同生活をすることによって薬物からの回復を目指す施設で、薬物に依存しない生活をできるようにする方法があります。

以上、違法薬物についてでした。

  

職場内セクハラの特徴と対応策について【その実態とリスクとは?】

性的な言動で相手が嫌がるのを見て楽しむセクハラ。真面目に働いているし働きたいのに、それを阻害されるのは困ったものですよね。

この記事では職場内のセクハラの特徴と対応策について考えていきたいと思います。

セクハラの定義とその種類や特徴

セクハラ

セクハラとは性的嫌がらせの事であり、他者の性的な言動によって不利益を受けたり働く環境が悪化する行為全般を指します。

職場ですから多少の軽口は叩くものでしょうが、本人が冗談のつもりで言ったりやったりしたことで立派な「加害者」になってしまう事があります。昔なら冗談だよが通用しない世の中になっています。

セクハラには大きく分けて対価型セクハラと環境型セクハラの2つがあります。それぞれどういった違いがあるのか見ていきましょう。

対価型セクハラ

職場内の優越的な地位や役職の権限を利用して、解雇や降格や望まない部署への移動や、労働契約を更新しないことをちらつかせながら、性的な要求に応えるように迫るパターンです。事例としては次のような物があります。

対価型セクハラの事例

  • 事業者が労働者に対して個人の性生活や過去の交際経験をしつこく尋ね、拒絶した場合に解雇や減給をちらつかせて脅すこと。
  • 事業者が労働者をつれて出張で宿泊している際に、自分の部屋で酒を飲もうと誘ったが拒否されたので、降格したり後日他の部署へ移動させた。

環境型セクハラ

解雇や減給や降格や部署移動などの労働者が働く上での不利益はないが、就業環境を不快にして労働意欲をそぐタイプのセクハラです。放置していると労働者が退職したりしてしまいますので、職場環境の悪化を招く恐れがあります。

また、環境型セクハラには視覚型、発言型、身体接触型の3つがあります。

視覚型セクハラ

女性のヌードや性行為の写真や動画を目に見えるところで視聴することにより、就業意欲を低下させるセクハラ行為です。
本当に自分が視聴したいだけで、他の人間の目を気にしないというのもありますが、反応を見るためにわざと見せつける場合もあります。

反応を見るためにやっているのは、セクハラの前段階でもありその意味でも非常に悪質だといえます。

発言型セクハラ

卑猥な言葉を口にすることにより相手が嫌がる姿を見て楽しむセクハラ行為です。性的な冗談やからかいや食事やデートに執拗に誘うこともこれにあたります。またプライベートの秘密を意図的に流すのもこれに当たります。

身体接触型セクハラ

職場で通りすがりに胸やお尻を触ったり、仕事を教えている最中に不意に体に触ったりするセクハラ行為です。
方や頭をポンポンされたり、顔を異常接近させてジロジロ見るのもこれに当たります。

被害にあった友人の体験談

セクハラ

ここからは私の女性の友人が実際にセクハラの被害にあった経験を書いていきたいと思います。

友人は高校を卒業後に宝石・宝飾品の卸売りの会社に勤務したのですが、そこで悪質なセクハラに遭遇してしまいました。
彼女の仕事は営業で、宝飾品の会社に宝石やアクセサリーを販売する仕事をしていました。

その際に直属の上司が同行することを申し出てくる事が多かったそうです。会社の車で客先まで出向くのですが、運転は上司がしたそうです。

その際に赤信号で止まるたびに「俺たちの関係って運命だよね!」「こうやって二人っきりになれることを神様に感謝だよ!」満面のニタニタ笑顔で顔を彼女に近づけてきたそうです。気持ち悪いですね・・・。

お願いだから止めてくれと言っても「本当はうれしいんでしょ~💛」と取り合ってもらえなかったそうです。

また、そういった輩が外面がよかったりするんですよね。お客さんや社内の人間にはとても評判が良かったようです。

友人にセクハラをするのは必ず2人だけの時だけだったそうです。用心深くて絶対にしっぽを出さなかったんです。

たまりかねて会社の社長や役員に訴え出たそうなんですが、会社は親族のみで固めている同族企業でその上司も親族だったそうです。「彼がそんなことをするなんてあり得ない」とあしらわれて終わりだったそうです。

音声や映像などの確固たる証拠を残してから会社に訴え出るなり、訴訟を起こして慰謝料をとればよかったのにと彼女に言ったのですが、もう顔も見たくない同じ環境にいたくないの一点張りで、一年ほど我慢して退職したそうです。

最後の方はセクハラを受けていない時でも、涙が自然と出てきて「早く〇にたい」と考えてばかりだったそうです。

セクハラはただの嫌がらせではなくて、受けた人間の精神や人生そのものを破壊する行為であることを、彼女は教えてくれました。

セクハラの企業側のリスクについて

セクハラ

このような個人の尊厳を破壊するセクハラを放置することによって、企業はどのようなリスクを負うのでしょうか?
主だったものとしては以下のようなものがあります。

社員が働く気力を無くしてしまう

被害を受けた私の友人のようにセクハラを受けるような職場などは、仕事のやりがいどころか体調も精神もやられてしまいます。

セクハラを受けている当人だけでなく、それを見聞きしている同僚の意欲にも悪影響を及ぼします。

会社側が対策をとる気がないと判断されたら、見切りをつけられて優秀な人材から先に退職してしまうでしょう。

長期休職者や退職者を出してしまう

職場の精神疾患やうつ病などは、パワハラやセクハラなどが主な原因となっています。

特にうつ病は一端患ってしまうとなかなか治りにくく、長期にわたって心身に悪影響を及ぼします。最悪のケースでは自らの命を断ち切ったり、そこまでいかなくても退職してしまったりしてしまう事があります。

被害者が労災を申請することで、労働基準監督署に調査される

現在ではストレスによるうつを始めとした精神疾患は労災の認定対象となっています。

会社がセクハラの事実を認めるのが嫌で労災の申請を撥ね付けて、労働基準監督署(以下労基署)で申請をされるとそちらの方で受理されることになります。

申請の審査の過程で労働基準法違反があれば、会社に調査が入りその結果として経営者が書類送検されることもあり得ます。

セクハラの被害者に訴訟を起こされる

職場内でのセクハラということは、労働者を管理監督する会社側の責任も問われてきます。

セクハラを放置することにより被害者に訴えられた場合は、弁護士に依頼したりする訴訟費用もかかってきますし、訴訟そのものに無駄な時間をとられてしまいます。

勿論、裁判で敗訴した場合は多額の慰謝料を払わなければなりません。

会社の看板に「ブラック」の汚名が付いてしまう

もし、有名な企業が訴訟で訴えられるとマスコミで取り上げられて報道されることになります。

当然経営者や働いている労働者の家族にも知れ渡ることになります。世間の目にさらされることになりますし、肩身も当然狭い思いをすることになります。

そんな会社で働いている労働者も嫌気がさして辞めてしまう人も出てくるでしょうし、人を採用したいと思っても悪いイメージがついてしまっていますので人が集まらなくなります。

セクハラの会社側の防止策

セクハラ

このように被害者にとっても会社側にとっても、デメリットしかないセクハラをどのようにして防止していけばいいのでしょうか?会社側はセクハラの被害者を出さないようにするためには以下のような防止策が考えられます。

セクハラに対しての姿勢を鮮明にする

会社を経営している事業者本人が「セクハラを絶対に許さない」ことを全社内に周知することが重要です。口頭で言うだけでなく就業規則にも記載しておくといいでしょう。

労働者に安心して仕事をすることに専念してもらう環境を作るのと同時に、セクハラをすることを考えている人間に対して法的処分や懲戒解雇なども辞さないことを社内外に知らしめていきましょう。

実態調査

女性従業員が就労してもすぐに辞めてしまったりする場合は、就労環境の調査をしましょう。匿名でアンケートを求めたり何か問題がないかどうか現状を把握するようにしましょう。

社員教育

社員に対してセクハラやパワハラの研修をして企業方針を周知徹底させましょう。特に管理職には権限もあるためセクハラ問題の重要性を共有させておきましょう。

セクハラに対しての労働者側の対応策

セクハラ

労働者がセクハラに対応するには、客観的に間違いなく被害を受けている証拠を取っておくことが決定的に重要です。

加害者に対していつでも裁判を起こすことができるように、以下のような準備しておきましょう。

セクハラ行為に対してはっきりと拒絶する

相手の性的な言動が嫌で仕方がない場合はハッキリと「嫌ですから止めてください!」と意思表示をしましょう。

相手との関係を悪化させたくなくて、あいまいな態度をとるのは止めましょう。あいまいな態度をとられては「嫌そうな態度には見えなかった」「場をなごませるための冗談のつもりだった」などと責任逃れの材料にされてしまいます。

周囲の人から見ても明らかに被害を被っていると解るような態度をとりましょう。

置かれている状況を整理して、証拠を集める

加害者から被害を受けた日時や場所、加害者の言動を事細かにメモに取っておくようにしましょう。

また、ボイスレコーダーなどを使った実際の音声や、カメラ等を使って加害者の言動を録画しておくと強力な証拠になります。

自分を味方してくれる人を見つける

自分と同じような被害を受けている人を探したり、セクハラ被害を見ている同僚に被害を訴え出るときに証言をしてくれるようにお願いしましょう。

また加害者より上位の職位者に困っていることを相談してみるという手もあります。

外部の機関に相談する

セクハラの被害は労基署に相談することができます。又、告発などもすることができます。

労基署以外にも相談に乗ってくれる機関の窓口は、各都道府県の労働局の雇用環境・均等部や法務省のみんなの人権110番など様々な窓口がありますので、自分に合った機関で相談してみるといいでしょう。

内容証明郵便で抗議文を送る

どうしてもセクハラ行為が止まらないのならば、加害者や会社に内容証明郵便で抗議文を送る手もあります。

加害者本人もここまでされては「冗談だよ~」では済まないことがわかりますし、会社側もセクハラの実態を把握していていながら問題を放置していては、法的にも社会的にもペナルティーを受けることになりますので対応してくれる可能性が高いです。

民事・刑事で訴える

ここまで抗議してもセクハラ行為を止まらない場合は、加害者個人や会社に対して慰謝料の請求や刑事罰を求めて裁判の場で戦っていくことになります。セクハラ裁判に強い弁護士をつけて、訴訟手続きや方針を相談しながら進めていきましょう。

以上、職場のセクハラの特徴と対応策についてでした。

振り込め詐欺の特徴と対応策【詐欺の種類と手段、実際の被害の体験談】

ある日突然あなたの下に一本の電話がかかってきます。「俺だけど、○○で困っているんだ助けてくれないかな」と息子が電話をかけてきます。話を聞いてみると緊急性を有するトラブルによって、お金が必要なようです。

指定された口座に入金してしばらくしてから、我が子に問題は解決したのかと聞いてみると「一体何の事?」と聞かれます。

特殊詐欺、振り込め詐欺などの実態はこのような物です。今日来なくても明日犯罪の標的になるかもしれません。いつか来るその日のために準備をしておきましょう。

この記事ではオレオレ詐欺を始めとする、振り込め詐欺の特徴と対応策について考えていきたいと思います。

振り込め詐欺とは何か?

振り込め詐欺とは、一般家庭に対して電話や手紙やダイレクトメールなどを使って、被害者を騙して金銭を銀行口座などに振り込むように誘導して詐取する行為です。

警察庁の発表では令和元年での認知件数は16851件、被害総額は315.8億円と巨額の被害をだす犯罪となっています。

マスコミの報道や警察が一般市民に対して様々なメディアを通じて、啓蒙・啓発した結果としてこの犯罪行為は国民全体に広く知れ渡るようになりましたが、次から次へと考え抜かれた狡猾な手口が現れています。

主だったものには以下のようなものがあります。

オレオレ詐欺

「俺だけど」など相手の息子や孫を装いながら、身内だと信用させます。声や電話番号が変わったことを指摘されても、「携帯のキャリアを変えたんだよ」「風邪気味でのどの調子が悪くって」などとはぐらかして欺きます。

「会社のお金を使い込んでいたのがバレちゃった。このままではクビになる。」「車で運転中に事故を起こしたのだけれど、任意保険が切れていてお金が必要なんだ。」などと言って、とにかく緊急事態でお金が必要であることを説明して、指定の口座へと振り込むように誘導していきます。

また、特徴としては弁護士や警察官や交通事故の相手を演じている人が接触してきたりして、本当に身内がトラブルに巻き込まれているように信用させようとしてきます。

私の祖母があった被害

今年亡くなった私、如月の祖母も元気だった数年前に騙されてしまい被害を受けてしまいました。身内の恥ですが、振り込め詐欺に対しての啓発のために、その際の経緯をこの場を借りて述べてみたいと思います。

ある日突然祖母の下に息子(如月の父)を名乗る男から電話がかかってきました。「俺だけど」を連発して祖母から「○○かい?」と名前を聞き出すことに成功し、自分が息子であることを信じ込ませることに成功しました。

次に自分が今トラブルに巻き込まれていて、お金が必要なことを訴えてきます。

「お袋、実は俺女子大生と交際しているんだけど、その女の子を妊娠させちゃったんだ。彼女の親御さんは怒り狂っていて、慰謝料とおなかの赤ちゃんを堕すための費用が必要なんだ。悪いけど百万円貸してくれないかな?頼むよ!」と金が必要な理由を説明してきました。

その時父の年齢は60代。何もしてなくても「疲れた~」、仕事に行ったり用があって外出したら「しんど~」と愚痴と体調が悪いアピールでウザイほどでした。女子大生と交際して性的関係などもったら服上死は確実だったでしょう。正直言って、この理由で騙したと知ったときは不謹慎ですが大笑いしてしまいました。

金が必要な理由が理由ですので、祖母はとにかく一度父と会いたいと伝えたのですが、父に擬態した相手の男は次のように祖母に返答してきます。

「今、金策で名古屋にいるんだ。お金を融通してくれそうな人を片っ端から訪ねてお願いしているんだよ。この後京都や大阪にもいくことになっている。お袋の所に顔を出す余裕はないんだ。お袋も100万円振り込んでくれ!一生のお願いだ!頼むよ!」と、悲痛極まりない口調で祖母に助けてくれと懇願してきます。

人工妊娠中絶は費用もかかりますし、早ければ早いほど女性の体への影響も少なく済みます。そのことを逆手にとって金を出させる作戦でした。想定問答もしっかりと練りこんでいるのでしょう。敵ながら見事な物でした。

結局祖母は指定された銀行口座に入金してしまい、それから1週間後に本物の父に電話して事態が発覚しましたが、もはや全ては手遅れでした。

騙されたのはこの一回だけで、再度騙される(複数回騙すことを振り込め詐欺師たちはおかわりというそうです)は無かったのですが、身内が詐欺の被害にあって金を騙し取られると、本当に相手が憎くてはらわたが煮えくり返るということを身をもって知りました。

祖母も振り込め詐欺の事を知らなかったわけではありません。TVのニュースを通じて事件や騙されてしまった人たちの事は知っていました。

「私はあんなのに騙されないよ」と同居していた叔母にも断言していたようです。しかし、実際に自分が当事者になってみるとこんなにもあっさり金を騙し取られてしまうのかと、祖母本人も愕然としていました。

この話は書こうか迷ったのですが、この記事を読んでくだっているあなたやあなたの大切な人達には、同じような被害を受けてほしくないと考えてこの話を書きました。再び同じような被害が出ないことを願ってやみません。

還付金詐欺

税金や年金の還付金を受け取ることができるというのを口実に、金銭を奪い取る詐欺です。

このケースでは詐欺師は「日本年金機構・年金事務所」や「社会保険事務局」などの職員であることを装って、「前年度の所得税を納付しすぎてしまっているのでその分を還付したい」「収めた社会保険料の一部が返ってきます」と伝えて、「その分のお金を受け取るためには、ご自身でATMを操作していただく必要があります。」と被害者にATMを操作させようと誘導してきます。

実際にATMの前に被害者を連れてくると、自分に電話をさせて、確実に還付金を受け取るために自分の指示に従えと言ってきます。

「お振込のボタンを押してください」「○○さんの個人番号を入力してください」「個人番号と金額の入力が終わったら確認ボタンを押してください」と被害者に自分の口座にお金を振り込むように誘導してきます。

悪質なケースになると「還付金を返す際の暗証番号として使う」などと言って、口座残高の数字を右から暗証させて総額がいくらなのかを把握するケースもあるようです。

行政の職員が直接個人に電話を掛けて、ATMを操作させることはありませんので気を付けてください。

融資保険金詐欺

実際には融資しないのに、融資を求めて申し込んできた人に対して、保証金が必要との理由をつけて金銭を騙し取る行為です。

この詐欺をする加害者は、まず被害者になるカモを探すために「誰でも融資を受けられます」「即日融資可」「驚きの低金利○○%!」などと記載されたハガキやダイレクトメールを送り付けて、受け取った加害者に対して「簡単に金を借りることができる」「これだけの金利で当面の困っている状況を凌ぐことができる」と思わせます。

さて、実際に申し込みをしてみると「保証料として○○円振り込んでください」「返済の信用のために、先に○○円払ってください」などと、融資を受けるのにも金が必要であることを説明して、金を騙し取ろうとしてきます。いったんその場で払っても様々な名目のもとに金を出させようとしてきます。

詐欺が目的の業者の中には、大手金融機関などの大企業のロゴマークやその関連会社を会社名乗るものもあります。
また、被害者を信用させるために実際に少額の融資を行い、そののちに高額な保証金などを求めてくる事もあります。

架空請求詐欺

ある日突然、身に覚えがないのに訴えるぞという手紙やハガキを送り付けて、実際に電話をかけてきた被害者に様々な理由を名目に金を騙し取ることを目的とした詐欺です。

「法務省管轄支局民事訴訟管理センター」や「国民訴訟通達センター」などの実在しそうな公的機関の名前を使っているのが特徴です。勿論このような機関は存在しません。「あなたが視聴したサイトで料金が発生して訴えられている」「このままでは相手の訴えが通り、あなたの資産が差し押さえにあいますよ」と脅して、記載されている電話番号にかけてくるように誘導してきます。

そして実際に電話を掛けてきた被害者に、裁判の差し止め料や手続きの費用を名目に金を騙し取ります。

お金を騙し取る手段について

振り込め詐欺で被害者がお金を支払うイメージは、銀行の店舗やコンビニのATMにて詐欺師の指示に従い金を払うといった物でしょう。勿論、金融機関の方も警察の要請で振り込め詐欺に対しての警戒はしています。携帯で話をしながらATMの操作をしている人に声掛けをするなど、被害防止に努めています。

しかしATMの振り込み以外にもお金を騙し取る方法はあります。主だったものとしては次の3つがあります。

現金を直接受け渡しをするタイプ

振り込め詐欺は分業制になっており、詐欺の絵図を考える人間。電話で被害者とのやり取りをする人間。そして被害者に会ってやり取りをする人間に分かれています。

この中で被害者に直接会ってお金を受け取ったりする人間を受け子と言います。この受け子が被害者の自宅や喫茶店などの指定された場所にて直接現金を受け取るパターンです。

少し考えればおかしいと解りますが、「忙しくて顔を出す暇がない」と言って代わりの人間をよこそうとします。
友人や会社の同僚、弁護士や警察官や公的機関の職員などを名乗ることが多いようです。

キャッシュカードを直接受け取るタイプ

被害者からキャッシュカードを受け取って預貯金を引き出すパターンです。

実際の被害例としては、警察を名乗る人物が「あなたの口座が不正に使用されている、口座を停止する必要があるので銀行の職員をそちらに向かわせますので指示に従ってください。」という電話が来た後に、銀行の職員を名乗る人物がやってきます。
一端口座を停止する手続きをするために必要だとキャッシュカードを受け取り、口座の暗証番号を訊いてきます。

銀行の行員が、直接家に尋ねてくる事はないので注意してください。

詐欺の被害にあわないための準備と対策

詐欺の被害者にならないようにするために、普段から準備できることはあるのでしょうか?
以下のような対策があります。

合言葉を決めておく

息子や娘に成りすました加害者に騙されないようにするために、合言葉や符丁などを決めておきましょう。

例えば次のような物です。

  • 誕生日や結婚記念日の日時
  • 飼っているペットの名前
  • 痔の具合は大丈夫なのかい?⇒実際は痔などになっていない
  • 今年もハワイに行ってきたのかい?⇒海外になど行っていない

このような簡単な合言葉を決めておき、かまをかけたりして相手が否定してこなかったら詐欺師である可能性が大です。

連絡手段を限定する

振り込め詐欺の多くは電話を使用して、お金を騙し取ろうとしてきます。非通知や見知らぬ番号には出ないようにしましょう。
電話に出る場合は登録してある番号のみに限定し、あとは家族内の連絡はメールかLINEのみにするというのもいい手です。

警察や役所から連絡が来たら、まずは家族に連絡をする。

相手が警察を名乗る場合は、本当かもしれないと不安になってしまうかもしれませんが、まずは一端家族に連絡をとる。
連絡を取って確認をしない限りは、絶対に動かないと決めるのは有効な対抗策といえます。

常識的に考えればわかることなのですが、「多額の金銭を支払わなくてはならないような事件やトラブルに巻き込まれて、親にお金を出させようとしているのに、電話だけで済ませて顔も出さない」というのはどう考えてもおかしいのです。

社会常識のある人間ならば直接会って頼もうとしてくるでしょう。当たり前の事なのですが、もう少し疑問に思っていれば私の祖母も大金を騙し取られることはなかったでしょう。

以上、振り込め詐欺の特徴と対抗策でした。