ストーカーの特徴と心理【様々なタイプとストーカー化する男性とは?】

相手に対して執着し、日常的に様々な方法で相手に付きまとい、嫌がらせで不安や恐怖を与えるストーカー。

ところでストーカーとして、なりやすい気質や特徴などはあるのでしょうか?

この記事ではそのような疑問を掘り下げて考えていきたいと思います。

ストーカーのタイプ

ストーカーになるタイプは大きく分けて4つに分かれます。

親密追求型

このタイプの人は自分が好意を持った相手と、両想いの深い関係になることを強く望みます。

そのため相手と面識がなく合意を得なくても、「自分たちは深く愛し合っている」「この人には私がいなくてはならない」
などの妄想の世界に囚われてしまっています。

相手の気持ちには全く配慮をせず、強い拒絶に遭った場合は好意が一転して増悪へと変貌するパターンが多いタイプです。

無資格型

人格障害や精神障害を患っているために、人とのコミュニケーションをとるのが苦手だったり、相手の立場に配慮した行動をとるのが苦手なタイプの人です。

一方的に自分を受け入れるように要求して、見返りも求めてきます。「相手が自分を受け入れて当然だ」と最初から思い込んでいるので極めて厄介です。

増悪型

親密型や無資格型などの好意を理由にしてストーカー行為をするタイプとは違い、自分のうっぷんやストレス解消を理由にしてストーカー行為をするタイプです。

被害者と全く面識がなくても標的にすることもあります。

被害者が怖がって混乱した状態になるのを楽しむのでイジメが目当てだといえます。

被害者はなぜ自分がこのような目に合うのかわからずに、混乱する人も多いようです。

拒絶型

元夫・元妻・元恋人など、親密な関係にあった相手につきまといや嫌がらせを行うタイプです。

パートナーから別れを切り出されたのを切っ掛けにしてストーカー化します。

よりを戻して関係を修復しようとしたり、相手を不幸にしようとして行動します。

ストーカー化しやすい男性の特徴

では次にストーカー化しやすい男性の特徴を見ていきましょう。主だった特徴としては次のような物があります。

生まれてから狭いコミュニティの中で過ごしてきた

対人関係が狭いコミュニティの中で生きてきた男性は、人間関係に揉まれておらず人との距離感の取り方が下手な所があります。

物事の見方の視野も狭く、自分と気の合う人間とばかり過ごしてきたので多種多様な価値観に触れることが少なく、自己中心的な物の見方のみで世界観が組み立てられている人が多いようです。

成長の過程において、批判的な意見に接したことがない人がストーカー化してしまうのかもしれません。

恋愛経験が少ない

異性との距離感がわからない男性はストーカー化しやすいようです。

自分のタイプの異性が目の前に現れても、アプローチの仕方がわからないのでおかしな接し方をしても自分で気づけないようです。

また、交際が始まってもやっとの思いで出来たパートナーを失いたくないという思いから、必要以上に執着してしまい、ストーカーと化すこともあるようです。

嫉妬深く独占欲が強い

最もストーカー化しやすい気質の男性が、嫉妬深く独占欲が強い男性です。

相手を常に自分のコントロール下に置いていないと気が済まないのでしょう、職場の同僚や男友達などの相手の周囲の異性関係を事細かに把握しようとします。

執着心が強い

このタイプもストーカーしやすい男性と言えるでしょう。

対人関係を構築するのが得意ではなく、やっとできた親密な人間関係を壊したくないと考えるタイプの人です。

異性に対しても同じで、いったん構築した関係が壊れることを極端に嫌がります。

相手が自分から去っていくのが嫌でストーカー化する恐れがあります。

LINEや電話のレスポンスや頻度がやたらと早い。

LINEや電話によるコンタクトやレスポンスが、やたらと多いタイプもストーカー化しやすい傾向があります。

常に相手が今何をしているのか把握しておかないと気が済まないので、暇さえあれば相手がどうしているか知ろうとしてきます。

好きだから相手の事を知りたいというのではなく、監視して管理下に置いておきたいといった感じです。

少し返信が遅くなったぐらいで、やたらと責めてくる男性は十分に警戒した方がよいでしょう。

自己中心的な性格をしている

相手の言うことを聞き入れない、自分の考えだけが常に正しくて相手は間違っている。

協調性の欠片もなく、言動が支配的で話し合いの余地がない。

関係が修復不可能になるまで悪化しても「自分が嫌われるなどありえない」「彼女の間違いを正さなければいけない」
と自分に都合のいい世界を作り上げてその中に閉じこもります。

ネガティブな考え方をしている。

極端に成功体験がなく、自分が拒絶されることを恐れているので少しの反論や批判を恐れます。

潜在意識の奥底では、母親の代わりになってくれる人を求めているのでしょう。

自分を批判せず決して傷つけない存在が欲しいのでしょう。

勿論現実にはそんな女性はどこにもいませんので、自分の理想が叶うことはありません。

他の男性を少し褒めただけでも怒りますので、そもそも交際することそのものが論外かもしれませんね。

そもそも何故執着するの? ストーカーの心理について

そもそもなぜここまで相手の女性に執着するのでしょうか?

そのあたりの心理も掘り下げて見てみましょう。

相手の女性の何もかもを把握しておきたい。

どんな生活をしているのか、どんな仕事をしているのか、好きな食べ物は何か、趣味は何か、交友関係はどうなのか等々。

自分の可愛い所有物なのですから、全てを知っているのが当然だという考え方です。

朝起きてから、夜自宅で休むまで対象の行動を監視することもあるでしょう。

自分の願望を邪魔する男性の存在が気になる

ストーカー行為をする男は、相手の女性に交際している男性がいるのか、親しくしている男友達はいるのかを知ろうとします。

勿論、ストーカーにとっては目障りなだけの存在だからです。

彼女に質問すればいいだけの話なのですが、それも出来ないので彼女の周囲を監視してたり、SNSにて交友関係をチェックしたりします。

寂しくて孤独に耐えられないので相手をしてほしい。

ストーカーには対人関係を作るのが下手糞で、でも誰かにそばにいて自分の相手をしてほしいという人もいます。

基本的に一人でいることが多いので、寂しさにからめとられてしまうのでしょう。

誰もまともに相手にしてくれないために、いったん目を付けた女性にはとことん執着します。

女性の方が下手にでますと、支配するために主導権を握ってこようとしますので気を付けましょう。

自分は何も悪くないと固く思い込んでいる。

ストーカーをする人には基本的に罪悪感はありません。

自己中心的な物の考え方しかできないので、自分にこんなことをさせる相手が全部悪いくらいにしか考えていません。

はっきり言って、お近づきにならないのが一番ですね。

相手もこちらに好意を抱いているのだが、自分の好意を表現できないでいるのだと本気で思い込んでいる。

ストーカーをする男性は、相手の女性の立場になって考えることが出来ずに、一方的な自分の好意や感情のみで行動します。

特に無資格型の人格障害を抱えて生きている男性は、相手の女性も本気で自分の事が好きで本心は受け入れたいと考えていると思い込んでいます。

コミュニケーションの取り方が一方通行で、相手の気持ちなどは関係ありません。

まともに応対しても問題の解決には至らないのでストーカー行為をされた記録や証拠などをしっかりととっておき、警察に相談するのが一番でしょう。

実際にストーカー化した人の心理

実際にストーカー化した人はどのような心理をしているのでしょうか?実際の例を見ていきましょう。

通勤電車でよく見かける女性を一方的に守っていた男性

ある40代の男性は通勤電車の中でよく見かける20代の女性を「自分が守らなければならない」と勝手に思い、見かけると傍で回りを警戒しおかしな人間から守ろうとしていました。おかしな話ですが被害者から訴えられるまで、自分が問題行動を起こしている自覚もない人が多いようです。

何度も同じ男性がそばにいると女性の方もさすがに気づきます。男性の方に「止めてください」と伝えたのですが、「君が心配なんだ」といって聞かなかったそうです。最後は警察に通報されて駅の構内でひと悶着あったそうです。

男性の方は本当に善意からやっていて、悪意は全くなかったのですが最後は結局トラブルになり、お互い嫌な思いをすることになりました。

新しく入ってきた女性社員の机を掃除していた人

ある企業の40代の部長は、久々に自分の部署に新卒の女性社員が入ってきたので大変喜んでいました。彼女が気分良く働く事ができるように毎朝彼女の机を拭いたり、ゴミ箱のゴミを捨てたりしていたそうです。

勿論、善意なのかもしれませんが有難迷惑だったのでしょう。止めてくださいと言われシュンとしていたそうです。
この部長も迷惑行為をしているという自覚は全くなく、ビックリしていたそうです。

悪意があってやっているのなら、本人にも自覚はあるのでしょうが本当に良かれと思ってやっているので難しいものですね。

以上、ストーカーになりやすい男性の特徴と心理についてでした。

ストーカー行為を止めるには【エスカレートする行為に歯止めをかける】

相手への好意が暴走して、ストーカー行為にまで発展してしまった。

自分のやっている行為に自分でも悩んでいるのだが、やめたくてもやめられない。

このような人たちに向けてストーカーをやめるための考え方や、有効な方法をまとめてみました。

ストーカーをやめるには、やめさせるにはどうすればいいのか?

自分がまさに今ストーカー行為をやっていて、いつか逮捕されるのではないかと恐れている。

被害届を出されたら警察が動くのも理解できるが、つきまといや嫌がらせ行為をどうしても自分で止めることができない。

このようなことで悩んでいる人は、対策として次のようなことをやってみてください。

ストーカーとして逮捕されたときのデメリットを、全て書き出してみる。

大きめの紙、スケッチブックや罫線の入ったノートでも結構ですので、ストーカー行為を続けることのデメリットを全て書き出してみてください。

「このまま付きまとい行為を続けていれば、警察から警告が出される」

「もし逮捕されて示談が成立しなければ有罪になるな」

「懲役刑や罰金も科される」「社会的信用も失う」「仕事も家族も友人も失う」などこのままストーカーとして行動し続けることの負の側面を書き出してみましょう。

相手への好意が大きくてどうしても諦められないと思っていても、ストーカー行為による社会的制裁の方のデメリットが大きいと理解すれば、自分を止めるきっかけになるかもしれません。

物理的に距離をおいてみる

相手の居住地からから遠い所に引っ越してみて、簡単にストーカーが出来ないようにする。

いったん実家に帰ってみるなど、住まいを変えたり環境を変えたりして気分を変えてみたり、ストーカー行為そのものをやることが面倒くさくてやりたくない状況に自分を置いてみるのもいい方法です。

連絡手段を断ち切る

相手の電話番号やメールアドレスやLINEのIDは消してしまいましょう。

また相手がブログやSNSをやっている場合は見ないようにしましょう。

悩んでいることを家族や友人に正直に話してみる

当然のことながら、友人や親はあなたの事を厳しく叱責するでしょう。

常識的な社会生活を営んでいる人ならば当然の事です。

あなた個人の信用は多少なりとも落ちてしまうかもしれませんが、それでもストーカー行為をやめることができるのならば、是非相談するべきでしょう。

暇な時間を作らない

手持ち無沙汰な時間を作らないことも大事です。暇な時間を作らないようにして自分の事を退屈させないようにしましょう。
 
スポーツをして汗を流したり、新しい趣味を始めたり、旅行に行ったりするのもいいかもしれません。

勿論、今まで以上に仕事に打ち込むのもありです。

新しい恋人を探す

ストーカー行為をしていた相手を忘れるためにも、新しいパートナーを探した方がいいでしょう。

新しい相手との関係を構築しているうちに、以前執着していた相手の事は忘れていることでしょう。

思い出の品を処分する

どんなに執着していた相手を忘れようとしても、相手との思い出が刻み込まれた物が手元に遭った場合には、ふとしたことから執着の欲求が蘇ってしまうかもしれません。

ストーカー行為をしたことのある相手との品物は、値段の高い安いや希少性を問わずに処分してしまいましょう。

相手との間に共通の友人がいた場合は付き合いを減らす

ストーカー行為をした相手との間に友人がいた場合は、念のために関係を遠ざけましょう。

相手の近況の情報を耳にすることで、執着が再生してしまうのを防ぐためです。

医師の診断やカウンセリングを受ける

物理的に離れてみたし、ジムに通ったりしてスポーツや新しい趣味も始めてみた。友人とも離れて新しい恋人も作った。

それでも相手に対しての執着を断ち切ることが出来ないと悩んでいるのなら、病院へ通院して医師の診断を受けたり、カウンセリングを受けて自分の抱えている悩みを相談してみましょう。

依存症治療を専門にしている専門病院では、ストーカー加害者の回復治療を行っているところもあります。

主に以下のような治療をしているようです。

内観療法

加害者の日常的に接している人たち、両親、兄弟、親せき、配偶者、子供、孫などに対しての今までの接し方を何度も思い返してみることで、自分と他人の関係性の理解を深めていく。

相互信頼を構築していったり、社会や自分が普段接しているコミュニティーに対しての責任感を自覚させて、日常生活の改善を促していく心理療法です。

条件反射制御法

やめなくてはいけないと本人が自覚していても、状況や環境などが過去と同じようになると抑え込んでいた欲求が高まってしまい行動に移してしまいます。

このやりたくなるという欲求を抑え込んでしまう事を目的としたプログラムです。

個別精神療法

診察することによって、本人に合う治療のプログラムを組んで治療をしていきます。

集団精神療法

同じような悩みや問題を抱えた人たちと共に、認知行動療法をもとにしたプログラムに沿って治療をしていきます。

自分がストーカーになってしまいそうだ、なりつつあると思ったら

もしもこれを読んでいるあなたが、「まさに今ストーカー行為をしようとしている」「好意が高まりすぎて執着と化してストーカーになりつつある」と考えているのなら、以下のようなことをしてみてはどうでしょうか?

相手に拒否されたことを正しく認識する

交際を断られたり連絡するのを拒絶された場合は、本当に相手が嫌がって拒否してきていると受け止めましょう。

「本当はこちらに好意を抱いているのに、恥ずかしがっているだけだ」「自分の魅力が相手はまだよくわかっていない」
「一度だけでは肯定の返答が返ってこないのなら何度も頑張るべきだ」「意地を張っているだけだ」
などという都合のいい思い込みは、まず叶うことはありません。

残念ながら断られたり拒絶されたことは現実です。

ですが交際を拒否・拒絶された程度の事ですので、それであなたの全存在が否定されたわけではありません。気楽に考えましょう。

断られたことは現実です。現実は現実として受け止めて先に進みましょう。

周りの人に対して自分の行動に悩んでいることを相談する

家族や友人、もしくは信用できる会社の上司に相談してみるのもいいかもしれません。本格的なストーカー行為に走る前ならば比較的相談もしやすいと思います。

しかしこの際に、本人が真剣に悩んでいるのに茶化したりからかいの材料にしていじるような人は避けた方がいいでしょう。

また、無責任に「もっと本気になれば相手も落ちる」など背中を押すような人も避けましょう。

また、冷静な判断をしやすいので、同じ相談をするのなら出来れば友人や親族でも異性に相談する方がいいでしょう。

相手に接触したいと思ったら別の事をして気を散らす

もし、何とかして相手への好意を抑えることが出来ていたとしても、ふとしたことから思い出して行動に移してしまう事があるかもしれません。

その際は他の事をして集中することにより、相手の事を忘れましょう。

集中することで代替できることでしたら何でも構いません。

家事や掃除をしたり、運動をして汗をかいてリフレッシュしたり、映画を見たり、読書をしたり、料理をしてみたり、何か習い事をしてみたり、仲のいい友人を誘って飲みにいったり、とにかく相手を忘れるために他の事をすぐに行動に移します。

とにかく悪い虫が騒いだら、間髪入れずに他の行動に移るべきです。自分に暇な時間を与えず、悪いことを考えさせて実行に移さないように気を付けましょう。

実際にストーカー行為を止めた人の体験談

ここで実際にストーカー行為を止めた人の体験談を見てみましょう。

親から怒られてストーカー行為をやめた男性

20代後半の男性Aさんは親から怒られてストーカー行為を止めた一人です。彼は勤務している会社で営業として訪問した会社で受付を担当していた女性であるB子さんに一目惚れしてしまい、告白したそうですが断られてしまったそうです。

Aさんはどうしても諦めることができずに、つけ回してB子さんの写真を撮るようになったり行動記録をノートに取るようになったそうです。

所が同居していた母親がAさんの部屋を掃除している最中に、ベットの下からB子さんの写真や記録を取ったノートを見つけてしまいストーカー行為がバレてしまいました。さあ、大変です。父親は激怒するは、母親は泣き崩れるで大変だったそうです。
幸いB子さんには行為はバレていなかったそうなので、警察沙汰などにはならなかったそうなのですが、みっちりと油を搾られて本当に懲りたそうです。

今では、よき夫であり2児のパパとなっています。

以上、ストーカーをやめたいと考えているときにやるべき事でした。

クレーマーの特徴と心理【クレーマーの各タイプと動機や目的とは】

こちらが客であることを逆手に取り、不当な要求や行き過ぎた謝罪や他のお客様とは違う特権的扱いを求めるクレーマー。

お店などで働いていて、理不尽極まりない要求に困り果てた方も多いのではないでしょうか。

この記事では迷惑なクレーマーの特徴と心理について考えていきます。

そもそもクレームとは何か?

本来は代金を支払って購入したサービスや商品に対して、購入したものが自分の期待通りでなかったことに対して苦情を入れたり、本当にもっと良くなるといいなと思って改善要求をすることを指します。

その他にもその商品やサービスを使用したことにより被った損害に対して補償をしたり、不良品を購入してしまった場合に対しては返品して正常な商品と交換してもらったりする行為も含まれます。

このようにクレーム全てが悪というわけでもなく、正当なクレームにより新製品や新サービスを開発する良い機会となるのも確かです。

しかし残念ながらごく一部の人間によって、暴行や脅迫や、土下座を要求するほどの過度な謝罪の要求、はたまた金銭の要求など悪質なクレーマーも存在します。

悪質クレーマーとはどのような人たちなのでしょうか?

悪質クレーマーの種類について

クレーマーには様々な種類がいます。主だったものを上げていくと以下のような種類があります。

性格がクレーマー気質の人

自分の能力や経歴に絶対の自信を持っていて、職場や家庭でもそれが通用したのでクレームにおいても通用すると認識しているタイプです。間違ったことを指摘して自分の有能さを証明することが目的です。

特徴としては、自分が絶対に正しいと確信しているのでたちが悪く、こちらが間違いを指摘しても巧みに言い換えて間違いを認めようとしません。

対策としては、口頭での話し合いでは、延々と同じことを繰り返すだけになり埒が明かないので書面による対応をしましょう。

精神に問題を抱えている人

精神的に病んでいる人です。いかに自分が人生で報われないかや、辛い思いを抱えていて生きているかを延々と愚直る人です。

特徴としては、クレームですので本来ならば購入した物やサービスについて話し合うはずなのですが、いつの間にか個人的な話にすり替わっています。クレームの内容に集中し解決することを第一にしましょう。

悪質な常習者

購入した物には瑕疵がないのに、最初から壊れていたとか大事な物が欠けていたなどで、嘘の内容で抗議してきて金銭を得ることを目的としているタイプの人です。

このタイプはほかの会社やお店を上げて、「あそこはちゃんと対応してくれた」と誠意を見せることを暗に要求してきます。

対策としては、製造現場や販売部門に徹底した確認をとりましょう。

もちろん、本当ならば謝罪するべきですが、こちらに身に覚えがないのなら調べていくうちに、話に矛盾やボロが出てくるはずです。

反社会的勢力

正義や善意によって世の中を正すことを錦の御旗に掲げて、額の大きいお金や利益を得ることを目的としているクレーマーです。

最初から製品の改善要求や、商品の交換や代金の返還などは念頭になく、クレームを足掛かりに相手の会社を喰い物にすることが目的です。

このタイプの特徴としては、クレーム内容を表沙汰にして社会に公表しない代わりに、金銭や利益を見返りとして求めてきます。

最初からクレームがなかったことにしたり、闇に葬ったりと双方の同意を求めてきます。

対策としては、音声などで証拠を残し弁護士や警察などの専門家に相談しましょう。

ストーカー

購入した商品の苦情を理由にして、好意を持った担当の人物に対してストーカー行為をすることを目的にしているタイプです。

特徴は言うまでもないですが、特定の人物に対して好意を抱き執着します。商品のクレームのはずが、担当者の私生活を聞き出そうとしてきます。

対策としては、担当者を変えて証拠を残して警察に相談しましょう。

説教型

自分でも嫌がられているのはわかっているし、厳しいことを言っているのはわかっているのだけれど、自分が商品を購入した会社が本当によくなって欲しいと思い込んでクレームをつけてくるタイプです。

世のため人のために自分が立つといったイメージでしょうか。特に高齢の男性に多いようです。

対策としては、素直に敬意と感謝を表しておきましょう。

ストレスを解消するのを目的とした人

仕事でのストレスを解消するために、クレームを建前にして言いがかりをつけて発散するタイプです。

職場や学校のイジメと同じですね。暴言や脅しや人格否定をしてきたり、ひどいケースになると土下座を強要したりします。

問答無用で応対を打ち切って、あまりにも暴言暴力が酷ければすぐさま警察に電話しましょう。

クレーマーの心理について

このような行為をする人たちは、どのような心理に基づいてクレームをつけてくるのでしょうか?

以下のような理由が考えられます。

承認欲求を満たしたい

自分に自信がなくて、誰かから褒められたい。自分の意見が正しいことを他人から肯定してもらいたいのでしょう。
そこでクレームです。

クレームという形で伝えれば自分の意見を聞いてくれるし、尊重してくれるので自尊心が満たされるのでしょう。

文句だけを言うのではなく、自分なりのアドバイスもしてきます。

相手をする際は肯定して素直に聞くふりをして、言いたいことを言わせれば精神的に満たされて満足して終了するでしょう。

他人に対して心理的マウントをとりたい

自分の方が立場が上だということをわからせたいためにクレームをつけてくる人もいます。

普段から周りの人間から蔑視されていたり、自分の意見を無視されていて自信を無くしているタイプです。

一応はお客さんですから丁寧な応対をせざるを得ないので、クレームを言えばさらに大事に取り扱ってもらえます。

その快感を一度味わってみて、商品の改善や補償ではなく上の立場になることが目的になっています。

要は自分が自信を得たいからです。そう考えて丁寧に接していれば応対は難しくはないでしょう。

もっと良質なサービスをして欲しいと望んでいる人

このタイプの人はサービスを受けるのに貪欲で、もっといいものが欲しい。もっと素晴らしいサービスを受けて快適になりたい。という欲求が強い人です。

勿論、身銭を払うのだからより良いサービスを受けたい。もっと良い製品が欲しいというのは当然の事です。

しかし、あまりにもその内容が度を越えている場合も見受けられます。

相手の言いなりになって要求に答え続けて、どんどん業務に支障が出るほどの事を要求されたり、これ以上は無理だと判断した場合はこれ以上は無理だとはっきり伝えるべきでしょう。

孤独で誰かとコミュニケーションをとりたい人

孤独な生活を送っていて、寂しさを感じている人です。誰かと話をしたいと考えています。

クレームをつけるのは話をする切っ掛け作りで、誰でもいいから話をして寂しさを紛らわせたいと考えているのでしょう。

特にこのタイプは電話でクレームをつけてくるタイプが多いようです。

お客様なので過度になれなれしくするのは禁物ですが、問題が解決すれば相手も明るい口調になったのと同時にこちらもうれしい感情を見せれば、相手も喜んでくれるでしょう。

とはいえ、あくまでもクレームはクレームですので粗略に扱うわけにもいきません。

「貴重なご意見ありがとうございます」
「業務改善の参考にさせていただきます」と感謝の気持ちを前に出して相手の心を満たしてあげましょう。

実際のクレーマーの心理とは

実際にクレームをつけてくる人の心理はどのようなものでしょうか?どういった理由で難癖をつけてくるのか実際の例を見てみましょう。

図書館で因縁をつけてくる老人

実際に施設警備で図書館を担当していた方と話を聞いたことがあります。その方は勤めていた会社を定年退職したのちに警備会社で施設警備を担当するようになりました。

一般企業の施設警備を担当した後に図書館に配属されました。実際に担当してみると毎日のようにトラブルの連続でした。
新聞や雑誌を独占している人ともめたり、咳がうるさいなど些細な理由でもめ事など。そのほとんどが高齢の男性だったそうです。

そのような人たちをなだめてトラブルを収拾するのも仕事のうちで、そのようにして毎日の仕事をこなしていると、70代の男性が毎日のように貸し出し窓口でトラブルを起こすようになったそうです。特集コーナーのラインナップが気に入らないとか、職員の応対が気に食わないなど些細な理由でいちゃもんをつけてくるようになりました。

最初はその都度応対していたそうですが、あまりのひどさに耐えかねてとうとうその男性は出禁になってしまったそうです。

それからしばらくして、その男性が菓子折りをもって謝りに来たそうです。受け取ったのかどうかは聞きそびれてしまったのですが、警備員の方はその男性と話をしたそうです。なんでも、定年退職してからやることがなくて毎日が苦痛でしかたがないとのことでした。

子供たちは独立して出ていってしまい、妻は友達と旅行に行ったり趣味に励んだりとかまってもらえない。図書館まで出禁になってしまったら自分は居場所がなくなってしまう。どうか出禁措置を解除してもらえないだろうかという事でした。
お詫びの菓子折りまでもってきても出禁は解除されなかったそうでして、去っていく男性の小さな背中が切なかったそうです。

警備員さんはお酒を飲みながら「結局寂しかったんだと思うよ~。仕事から引退して誰かから必要とされなくなったんだろう。でも、職場以外の人間関係を構築してこなかったからどうふるまっていいのか今更わからなかったんだろうね。職場でどんなに偉くても外じゃただのおじさんなんだから。」とのことでした。

人間関係をうまく構築することができない男性が、クレーマーとなりやすいのかなという感想を抱きました。

以上、クレーマーの特徴と心理についてでした。

クレームの基本的対応【問題解決の4つのポイントとNG対応とは】

クレーマーに対しての対応に時間や労力をとられることは、企業活動の大きなダメージになります。

時には本当にこちらの商品やサービスに不手際があって、お客様に迷惑をかけているのかもしれません。

しかし中には購入した物に瑕疵がなくても、金銭的補償や利益を求めてくる悪質なクレーマーも存在します。

悪質でなくてもそうでなくても、クレーマーに対してどのように対応していけばいいのでしょうか?

この記事では、クレーマーに対する対応策を考えていきたいと思います。

クレームに対応する4つのポイント

クレームに対応するにはとても大事な4つのポイントがあります。

この4つのポイントに基づいて問題を解決していきます。

クレームの種類には大きく分けて3つあります。

    クレームの種類

  • 商品に瑕疵があったり、こちらの応対がまずいことにより発生する通常のクレーム
  • 最初から金銭的補償や利益を目当てにした悪意のあるクレーム
  • 社会的常識から逸脱した異常なクレーム

大きく分けてこの3つに分類されます。クレーマーがクレームをつける理由は百人百様ですが、以下4つの段階を経て解決していきます。

    問題解決のための4つのポイント

  • 購入した商品でトラブルを抱えて困っているのを理解し、不愉快な気分にさせたことを詫びる
  • 問題を具体的に把握して、原因を探る
  • 問題を解決するための手段を提示する
  • 解決したら再びお詫びして、相手の意見に対して感謝する

どんなクレームでもそうですが、まずは不快な思いをして感情を害している相手に共感することです。

問題が発生しているときはさっさと解決して解放されたいと考えますが、まずは相手の感情に共感しその後に解決策を提示していきます。

購入した商品でトラブルを抱えて困っているのを理解し、不愉快な気分にさせたことを詫びる

まずは、相手が不良品を購入したことにより不愉快な思いをしたことに対してお詫びをしましょう。これが、全ての対応の起点となります。

ただ謝ればいいというわけではなく、相手に対して「嫌な思いをさせてしまい申し訳ない」「再発防止のためにもお話をお聞かせ願いたい」という態度で応対するのが重要です。

相手が商品を購入することによって、どんなことを楽しみにしていたのか。

その想いが不良品を手にしてしまったことで損なわれてどんなに嫌な思いをしたかを理解し拝聴します。怒って感情的になっている場合は気持ちを落ち着かせるのを最優先にしましょう。

仕事で忙しいと面倒事は早く済ませてしまいたいと思う物ですが、そういった態度はすぐに相手に伝わります。

クレームを付けてきた相手には、まずは、気が済むまで自分の意見や感想を話してもらいましょう。

仕事で忙しくてもこちらの言い分があっても、まずは相手の言い分を聞くことがクレーム対応で最も重要なことです。

また、応対しているときは頷きやあいずちなど、相手の話を聞いていますよというボディーランゲージを大きくとるようにしましょう。

問題を具体的に把握して、原因を探る

クレームが発生したらなぜそのようなことが起こったのか、原因を究明していきましょう。

どんな些細なことでも記録し整理しておきましょう。

  • 相手がどんなトラブルにあっているのか知る
  • どんな問題が発生して、何に困っているのか
  • 困っているのは本人だけなのか?他に困っている人はいないのか?
  • 具体的に何が問題なのか?
  • 相手はこちらに何もしてほしいと考えているのか?

以上のようなことを意識しながらインタビューを進めていきます。相手の発言に質問しつつ、問題点を整理していきましょう。

断片的な発言や意見を体系的な文章にまとめていきます。

正確な記録を取っておくことが、正確かつ迅速な問題解決の手助けとなります。

記録を取りつつ適切な質問をして、何が問題なのかを明らかにしていきましょう。

理解できていないことや、不便なことは何かを訊くことによって問題点を明らかにしていきましょう。

問題を解決するための手段を提示する

事実確認をして明らかにこちらの方が落ち度があると判断した場合は、対応策を練り速やかに提案します。

その際もこちらの都合を一方的に押し付けるのではなく、極力相手の希望に寄り添うような形にします。

誠意を見せる際も社会通念を逸脱した応対はしないように心がけましょう。あくまでも法律と社会常識の範囲内で対応していきます。

新しい商品と取り換えたり、代金を返還したりと深くお詫びをしながら解決していきます。

また金銭のやりとりが発生する際は、念のために示談書を用意して持っていきましょう。

文章に残しておくことで言った言わないを避けることが出来てトラブルの再燃を防ぐことが出来ます、双方の合意によってトラブルが収束したことを証拠に残しておくためです。

解決したら再びお詫びして、相手の意見に対して感謝する

相手にこちらの解決策や提案に納得してもらい、クレームが解決した場合でも不快な気分にさせてしまったことを丁寧にお詫びしておきましょう。

「こちらの問題を一生懸命解決してくれて、誠実な態度で誤ってくれるのか」と信用を高めるチャンスです。

相手がクレームを出していたということは、こちらの信用がマイナスになっていたということですから、こちらの対応次第ではそれをプラスに変えることが出来ます。相手の印象を良くするまたとない機会ですので頑張りましょう。

また、まともなクレームは商品や業務改善をするまたとない機会ですので、自社の仕事に活かしていくことを感謝の気持ちと共に伝えておきましょう。

自分の意見を取り入れてよくなっていこうと努力している姿勢は、相手を感動させこちらの信用をさらに高めることが出来るでしょう。

4つのポイントを押さえた実際のクレーム解決例

それでは、実際に問題解決の4つのポイントを踏まえたクレームの解決例を見てみましょう。建設用仮設資材の会社に勤めている住山さん(仮)のケースです。

クレームの発生

住山さんは建設用仮設資材の貸し出しをする会社に勤めています。取り扱っている商品は建築や土木工事の足場材を主に取り扱っています。

ある日、日本全国各地にある機材センターの一つからクレームが発生しました。足にキャスターが付いている折り畳み式の足場用機材に関するものでした。

クレーム発生

その商品はアルミ製の枠と、人が乗って作業するところに鋼鉄製の網が貼ってある商品でした。

クレームの内容はアルミ枠に溶接してついていた網がはがれていたという物でした。現場で使用する上では問題ないのですが、何かあったらまずいと言うことで対応することになりました。

問題を把握する

網はアルミ枠に溶接して取り付けているのですが、溶接部がはがれてしまっているのでそれを補修する必要がありました。

問題を解決する

網のはがれたところをステンレス製の帯でくくって固定することになりました。また、へこみなども2mm以上の物は廃棄することを基準で定めることになりました。

本来は過剰ともいえる対応でしたが、現場からのクレームを事前に防ぐことが必要とのことで改善することができました。

クレーム発生時にやってはいけないNG対応

頑張ってクレーム対応して、相手の怒りが収まってきてもこちらが不用意な言葉を発してしまったために、相手の怒りが再燃してしまう事があります。

解決しかけていた問題を複雑化させないためにも、やってはいけないNG例を知っておきましょう。

クレームを説明している相手の話を遮ってしまう事

相手は購入した物に対して不満があり、その事をこちら側に伝えたいと思っています。

まずはこちらに対しての言い分を全て吐き出してもらいましょう。

相手の話を聴いていて「それは違うだろう」「それはおかしい」と思っても、口には出さずにまずは徹底的に聴くことに徹します。

相手の話を遮ってしまうと、「なんだその態度は!?」と頭に血が上りますので、余計なトラブルなくクレーム処理をするためにも、まずは相手の意見を聴きましょう。

クレームの内容を疑ってかかる事

相手がとても信じられないようなクレームを付けてきても、まずは相手の言い分を聴くことに徹しましょう。

はじめから疑ってかかられると、相手が怒り問題がさらにこじれることになります。

一方的にクレームを拒絶しない

クレームに対して、「うちは悪くない」「うちの商品に限って間違いがあるはずがない」とよく相手の意見を聴きもせずに最初からはねつけるのはやめた方がいいでしょう。

本当に相手は困っているのかも知れないのに、最初からクレームを受け付けないのは大きなトラブルを自分から招いているようなものです

クレームをたらい回しにする

相手は困って何とかしてほしいと思ってクレームを出しているのに、違う人や部署にたらい回しにするのは絶対に避けた方がいいでしょう。

相手の怒りと不信感を買うのが目に見えていますので、最初に受けた人が担当して最後までやりきるべきです。

一人で抱え込まずに上司と相談しながら、解決できるように動いていきましょう。

調べなければわからないことは他の部署や詳しい人に聞きながら、最初に受けた人が相手との窓口となって応対すれば相手をたらい回しにしていることにはなりませんし、誠実な姿勢を見て相手も逆にこちらへの信頼を高めることになるでしょう。

以上、クレームの基本的な対応についてでした。

振り込め詐欺の特徴と対応策【詐欺の種類と手段、実際の被害の体験談】

ある日突然あなたの下に一本の電話がかかってきます。「俺だけど、○○で困っているんだ助けてくれないかな」と息子が電話をかけてきます。話を聞いてみると緊急性を有するトラブルによって、お金が必要なようです。

指定された口座に入金してしばらくしてから、我が子に問題は解決したのかと聞いてみると「一体何の事?」と聞かれます。

特殊詐欺、振り込め詐欺などの実態はこのような物です。今日来なくても明日犯罪の標的になるかもしれません。いつか来るその日のために準備をしておきましょう。

この記事ではオレオレ詐欺を始めとする、振り込め詐欺の特徴と対応策について考えていきたいと思います。

振り込め詐欺とは何か?

振り込め詐欺とは、一般家庭に対して電話や手紙やダイレクトメールなどを使って、被害者を騙して金銭を銀行口座などに振り込むように誘導して詐取する行為です。

警察庁の発表では令和元年での認知件数は16851件、被害総額は315.8億円と巨額の被害をだす犯罪となっています。

マスコミの報道や警察が一般市民に対して様々なメディアを通じて、啓蒙・啓発した結果としてこの犯罪行為は国民全体に広く知れ渡るようになりましたが、次から次へと考え抜かれた狡猾な手口が現れています。

主だったものには以下のようなものがあります。

オレオレ詐欺

「俺だけど」など相手の息子や孫を装いながら、身内だと信用させます。声や電話番号が変わったことを指摘されても、「携帯のキャリアを変えたんだよ」「風邪気味でのどの調子が悪くって」などとはぐらかして欺きます。

「会社のお金を使い込んでいたのがバレちゃった。このままではクビになる。」「車で運転中に事故を起こしたのだけれど、任意保険が切れていてお金が必要なんだ。」などと言って、とにかく緊急事態でお金が必要であることを説明して、指定の口座へと振り込むように誘導していきます。

また、特徴としては弁護士や警察官や交通事故の相手を演じている人が接触してきたりして、本当に身内がトラブルに巻き込まれているように信用させようとしてきます。

私の祖母があった被害

今年亡くなった私、如月の祖母も元気だった数年前に騙されてしまい被害を受けてしまいました。身内の恥ですが、振り込め詐欺に対しての啓発のために、その際の経緯をこの場を借りて述べてみたいと思います。

ある日突然祖母の下に息子(如月の父)を名乗る男から電話がかかってきました。「俺だけど」を連発して祖母から「○○かい?」と名前を聞き出すことに成功し、自分が息子であることを信じ込ませることに成功しました。

次に自分が今トラブルに巻き込まれていて、お金が必要なことを訴えてきます。

「お袋、実は俺女子大生と交際しているんだけど、その女の子を妊娠させちゃったんだ。彼女の親御さんは怒り狂っていて、慰謝料とおなかの赤ちゃんを堕すための費用が必要なんだ。悪いけど百万円貸してくれないかな?頼むよ!」と金が必要な理由を説明してきました。

その時父の年齢は60代。何もしてなくても「疲れた~」、仕事に行ったり用があって外出したら「しんど~」と愚痴と体調が悪いアピールでウザイほどでした。女子大生と交際して性的関係などもったら服上死は確実だったでしょう。正直言って、この理由で騙したと知ったときは不謹慎ですが大笑いしてしまいました。

金が必要な理由が理由ですので、祖母はとにかく一度父と会いたいと伝えたのですが、父に擬態した相手の男は次のように祖母に返答してきます。

「今、金策で名古屋にいるんだ。お金を融通してくれそうな人を片っ端から訪ねてお願いしているんだよ。この後京都や大阪にもいくことになっている。お袋の所に顔を出す余裕はないんだ。お袋も100万円振り込んでくれ!一生のお願いだ!頼むよ!」と、悲痛極まりない口調で祖母に助けてくれと懇願してきます。

人工妊娠中絶は費用もかかりますし、早ければ早いほど女性の体への影響も少なく済みます。そのことを逆手にとって金を出させる作戦でした。想定問答もしっかりと練りこんでいるのでしょう。敵ながら見事な物でした。

結局祖母は指定された銀行口座に入金してしまい、それから1週間後に本物の父に電話して事態が発覚しましたが、もはや全ては手遅れでした。

騙されたのはこの一回だけで、再度騙される(複数回騙すことを振り込め詐欺師たちはおかわりというそうです)は無かったのですが、身内が詐欺の被害にあって金を騙し取られると、本当に相手が憎くてはらわたが煮えくり返るということを身をもって知りました。

祖母も振り込め詐欺の事を知らなかったわけではありません。TVのニュースを通じて事件や騙されてしまった人たちの事は知っていました。

「私はあんなのに騙されないよ」と同居していた叔母にも断言していたようです。しかし、実際に自分が当事者になってみるとこんなにもあっさり金を騙し取られてしまうのかと、祖母本人も愕然としていました。

この話は書こうか迷ったのですが、この記事を読んでくだっているあなたやあなたの大切な人達には、同じような被害を受けてほしくないと考えてこの話を書きました。再び同じような被害が出ないことを願ってやみません。

還付金詐欺

税金や年金の還付金を受け取ることができるというのを口実に、金銭を奪い取る詐欺です。

このケースでは詐欺師は「日本年金機構・年金事務所」や「社会保険事務局」などの職員であることを装って、「前年度の所得税を納付しすぎてしまっているのでその分を還付したい」「収めた社会保険料の一部が返ってきます」と伝えて、「その分のお金を受け取るためには、ご自身でATMを操作していただく必要があります。」と被害者にATMを操作させようと誘導してきます。

実際にATMの前に被害者を連れてくると、自分に電話をさせて、確実に還付金を受け取るために自分の指示に従えと言ってきます。

「お振込のボタンを押してください」「○○さんの個人番号を入力してください」「個人番号と金額の入力が終わったら確認ボタンを押してください」と被害者に自分の口座にお金を振り込むように誘導してきます。

悪質なケースになると「還付金を返す際の暗証番号として使う」などと言って、口座残高の数字を右から暗証させて総額がいくらなのかを把握するケースもあるようです。

行政の職員が直接個人に電話を掛けて、ATMを操作させることはありませんので気を付けてください。

融資保険金詐欺

実際には融資しないのに、融資を求めて申し込んできた人に対して、保証金が必要との理由をつけて金銭を騙し取る行為です。

この詐欺をする加害者は、まず被害者になるカモを探すために「誰でも融資を受けられます」「即日融資可」「驚きの低金利○○%!」などと記載されたハガキやダイレクトメールを送り付けて、受け取った加害者に対して「簡単に金を借りることができる」「これだけの金利で当面の困っている状況を凌ぐことができる」と思わせます。

さて、実際に申し込みをしてみると「保証料として○○円振り込んでください」「返済の信用のために、先に○○円払ってください」などと、融資を受けるのにも金が必要であることを説明して、金を騙し取ろうとしてきます。いったんその場で払っても様々な名目のもとに金を出させようとしてきます。

詐欺が目的の業者の中には、大手金融機関などの大企業のロゴマークやその関連会社を会社名乗るものもあります。
また、被害者を信用させるために実際に少額の融資を行い、そののちに高額な保証金などを求めてくる事もあります。

架空請求詐欺

ある日突然、身に覚えがないのに訴えるぞという手紙やハガキを送り付けて、実際に電話をかけてきた被害者に様々な理由を名目に金を騙し取ることを目的とした詐欺です。

「法務省管轄支局民事訴訟管理センター」や「国民訴訟通達センター」などの実在しそうな公的機関の名前を使っているのが特徴です。勿論このような機関は存在しません。「あなたが視聴したサイトで料金が発生して訴えられている」「このままでは相手の訴えが通り、あなたの資産が差し押さえにあいますよ」と脅して、記載されている電話番号にかけてくるように誘導してきます。

そして実際に電話を掛けてきた被害者に、裁判の差し止め料や手続きの費用を名目に金を騙し取ります。

お金を騙し取る手段について

振り込め詐欺で被害者がお金を支払うイメージは、銀行の店舗やコンビニのATMにて詐欺師の指示に従い金を払うといった物でしょう。勿論、金融機関の方も警察の要請で振り込め詐欺に対しての警戒はしています。携帯で話をしながらATMの操作をしている人に声掛けをするなど、被害防止に努めています。

しかしATMの振り込み以外にもお金を騙し取る方法はあります。主だったものとしては次の3つがあります。

現金を直接受け渡しをするタイプ

振り込め詐欺は分業制になっており、詐欺の絵図を考える人間。電話で被害者とのやり取りをする人間。そして被害者に会ってやり取りをする人間に分かれています。

この中で被害者に直接会ってお金を受け取ったりする人間を受け子と言います。この受け子が被害者の自宅や喫茶店などの指定された場所にて直接現金を受け取るパターンです。

少し考えればおかしいと解りますが、「忙しくて顔を出す暇がない」と言って代わりの人間をよこそうとします。
友人や会社の同僚、弁護士や警察官や公的機関の職員などを名乗ることが多いようです。

キャッシュカードを直接受け取るタイプ

被害者からキャッシュカードを受け取って預貯金を引き出すパターンです。

実際の被害例としては、警察を名乗る人物が「あなたの口座が不正に使用されている、口座を停止する必要があるので銀行の職員をそちらに向かわせますので指示に従ってください。」という電話が来た後に、銀行の職員を名乗る人物がやってきます。
一端口座を停止する手続きをするために必要だとキャッシュカードを受け取り、口座の暗証番号を訊いてきます。

銀行の行員が、直接家に尋ねてくる事はないので注意してください。

詐欺の被害にあわないための準備と対策

詐欺の被害者にならないようにするために、普段から準備できることはあるのでしょうか?
以下のような対策があります。

合言葉を決めておく

息子や娘に成りすました加害者に騙されないようにするために、合言葉や符丁などを決めておきましょう。

例えば次のような物です。

  • 誕生日や結婚記念日の日時
  • 飼っているペットの名前
  • 痔の具合は大丈夫なのかい?⇒実際は痔などになっていない
  • 今年もハワイに行ってきたのかい?⇒海外になど行っていない

このような簡単な合言葉を決めておき、かまをかけたりして相手が否定してこなかったら詐欺師である可能性が大です。

連絡手段を限定する

振り込め詐欺の多くは電話を使用して、お金を騙し取ろうとしてきます。非通知や見知らぬ番号には出ないようにしましょう。
電話に出る場合は登録してある番号のみに限定し、あとは家族内の連絡はメールかLINEのみにするというのもいい手です。

警察や役所から連絡が来たら、まずは家族に連絡をする。

相手が警察を名乗る場合は、本当かもしれないと不安になってしまうかもしれませんが、まずは一端家族に連絡をとる。
連絡を取って確認をしない限りは、絶対に動かないと決めるのは有効な対抗策といえます。

常識的に考えればわかることなのですが、「多額の金銭を支払わなくてはならないような事件やトラブルに巻き込まれて、親にお金を出させようとしているのに、電話だけで済ませて顔も出さない」というのはどう考えてもおかしいのです。

社会常識のある人間ならば直接会って頼もうとしてくるでしょう。当たり前の事なのですが、もう少し疑問に思っていれば私の祖母も大金を騙し取られることはなかったでしょう。

以上、振り込め詐欺の特徴と対抗策でした。

あおり運転の特徴と対応策【危険運転に巻き込まれないようにする】

この記事をご覧の方は、通勤や通学で自動車を運転したり、休日に買い物や遊びに行ったりと遠出をするのに自動車を使って出かけているかもしれません。

運転をしている最中に他の車から、ライトのパッシングやクラクションなどであおられたりして怖い思いをしたことがある人もいるでしょう。

大事故の元凶にもなる危険なあおり運転。どのようにして対応していけばいいのでしょうか?

あおり運転とは何か?

あおり運転とは自動車を運転している最中に、前方の車に異常接近して幅寄せしたり、後方の車を怖がらせるために急ブレーキを踏んだり、ライトのパッシングやクラクションでの威嚇などがあります。勿論、交通事故の原因になる危険な行為です。

警察庁が2020年2月13日に公表した集計では、2019年に摘発したあおり運転は一万五千件以上で危険な運転をするドライバーが多い現実を世に知らしめるものでした。

あおり運転の具体的な危険行為

あおり運転による危険行為には次のような物があります。

自動車を運転しながらする危険行為

  • 前の車との車間距離を思いっきり詰めて、無理やり進路変更させようとする。
  • ライトのパッシングやクラクションにて威嚇する。
  • 威嚇している車の前で、急ブレーキを踏む。
  • 前の車の後ろにピッタリとくっついていく。抜き去る時に怒鳴りつける。
  • 並行して走りながら、幅寄せをする。
  • 進路に立ちはだかり停車をさせて、相手の運転手に脅迫や暴行を加える。

特に相手を車内から無理やりおろして暴行を加える行為は、他の後方から来た車にひかれる可能性が高い非常に危険な行為です。
2017年6月5日に起きた「東名あおり運転」はとても悲惨な事件でした。東名高速道路の追い越し車線で停車させて、そこにトラックが追突されたことで2名の命が失われました。

この事件がきっかけとなり、あおり運転の厳罰化の法整備が進むことになりました。

あおり運転に対する厳罰化された法整備について

これまであおり運転そのものを取り締まる法律はなかったのですが、今年令和2年6月30日から「妨害運転罪」が創設されました。たった一回の違反でも運転免許取り消し処分となり、最大で5年の懲役刑又は100万円の罰金が科されることになりました。

以下の10項目が取り締まりの対象になります。

危険な妨害運転の典型例

  • 他の車との車間距離を極端に詰めてくる
  • ウインカー等で予告することもなしに、急な車線変更を行う
  • 後方から車が迫っているのに急ブレーキを踏む
  • 無理やり危険な追い越しをする
  • 対向車線にはみ出す
  • 必要ない場面で、クラクションをしつこく鳴らす
  • 必要ない場面で、ライトをパッシングする
  • 危険な幅寄せや蛇行運転をする
  • 高速道路で低速で運転する
  • 高速道路で駐停車する

これらの違反による罰則は「3年以下の懲役又は50万円以下の罰金」が科せられます。違反による点数は25点です。これは酒気帯び運転と同じ点数ですので、いかに国があおり運転を危険視しているかがわかります。

高速道路で相手の車を無理やり停車させるなどの危険行為をした場合は、「5年以下の懲役100万円以下の罰金」が科されます。
違反による点数は35点で酒酔い運転と同じです。事故を起こさなくても一発で免許取り消しの処分が下りることになります。

以上の罰則規定を見てみても、あおり運転に対しては社会的に厳しいものになっています。路上で他人の運転に腹が立つことがあったとしても、危険なあおり運転は自分と他人の命を危険にさらす行為です。絶対にやめましょう。

あおり運転への予防策について

あおり運転は危険極まりない行為であると、社会的な認知は進んできていますが、それでも自分が運転中にいつ被害者になるかはわかりません。

誰しもトラブルに巻き込まれて怖い目に合いたくはありませんよね。なんとかして事前に予防することはできないのでしょうか?ここから予防策と対応策の2つを考えていきたいと思います。

事前にトラブルを防止するための予防策にはどんなものがあるのでしょうか?以下の4つがあります。

相手に道を譲る

基本的な対策の一つは「すぐに道を譲る」ことです。

あおり運転をしている人は十中八九イライラしながら運転をしている人です。仕事が忙しくて急いでいるのかもしれないし、嫌なことがあったのかかもしれません。

なんにせよまともな精神状態ではありません。まともに取り合うだけ無駄です。間違ってもやり返したり報復したりするのはやめましょう。

もしかしたら自分がその切っ掛けを作っているのかもしれません。高速道路だったらいつまでも追い越し車線をゆっくりと走っている。一般道だったら追い越し禁止の狭い道でノロノロ運転をしているなど。

自分も他人の車もスムーズな運転ができるようになるように心がけて運転しましょう。

割込みや急ブレーキをしない

あおり運転の切っ掛けの中で最も多いものが、割り込みと急ブレーキをされたことだといわれています。

運転をしていて他の車が急に強引な割込みをしてきたり、前の車が急ブレーキを踏んで怖い思いをしたのが切っ掛けであおり運転をする切っ掛けになったことが多いようです。

他の車に怖い思いをさせられたことが切っ掛けで、「やり返してやる」と恐怖心が報復感情となりそれがあおり運転の原因となることが多いようです。

心の余裕を持って、自分にも他人にもストレスのない運転を心がけるようにしましょう。

必要以上に追い越し車線を走らない

高速道路ではほかの車両を追い越すための追い越し車線と、走行車線の2つがあります。追い越し車線は走行車線上の他の車を追い越すための車線です。

追い越すための車線に居座ってずっと運転を続けるのは禁止されています。このずっと居座る行為が他の車のドライバーの怒りを呼んで、あおり運転の被害を受けることが多いようです。

先を急いでいるのに追い越し車線でずっとちんたら運転されたら、頭にきますよね。

無駄なトラブルを呼び寄せないためにも自分の運転だけに集中するのではなく、周りの車にも気を遣って流れを止めないスムーズな運転を心がけるようにしましょう。

遅いスピードでノロノロ運転をしない

本人は運転技術に自信が無いために慎重に運転しているのかもしれませんが、周りからすれば何をチンタラ運転しているんだとしか思えません。皮肉なことですがこのノロノロ運転があおり運転の呼び水となってしまう事が多いそうです。

定められた法定速度を守ることは大事ですけれど、周りの車の状況を見ながらその時の適切な速度で運転するようにしましょう。

安全な運転を心がけていれば、多少法定速度をオーバーしていても罰せられるようなことはありません。

あおり運転の対応策について

これだけ予防していたとしても、被害に遭ってしまう事は残念ながらゼロではありません。あおり運転をしてくる輩と遭遇してしまった際にはどうすればいいのでしょうか?

あおられて無理やり停車させられても、絶対に車から降りない

あおられた挙句の果てに進行方向を立ちふさぎ、危害を加えるのを目的として加害者が車から降りてくるかもしれません。
この際に絶対にこちら側の車のドアや窓を開けてはいけません。

腹立たしいでしょうが、車体を叩いたり蹴ったりしてきても車から降りてはいけません。

その代わりに車内からスマートフォンで、相手と相手の車両のナンバーを撮影して記録に残しておきましょう。その後110番通報して警察に被害を受けたことを伝えましょう。

証拠映像を記録するためにドライブレコーダーを設置する

車両を傷つけられたり被害を受けた場合の時に供えて、ドライブレコーダーを車内に設置しておきましょう。

万が一あおり運転の被害に遭ったとしても、証拠がなくては警察に訴えにくいですし、運転していた当人の記憶だけではやったやってないの水掛け論になってしまいます。

また、通常の交通事故に備えるためにもドライブレコーダーは車の前後に設置して記録を取っておきましょう。

あおり運転の実際の体験談について

では、最後に実際にあおり運転で怖い思いをした人たちの体験談を見てみましょう。

後ろから煽られた

最もよく見られる危険運転です。実際に被害を受けた人たちの声をまとめてみました。

  • 仕事先の現場から帰る途中の高速道路で大型トラックに煽られた。夜で雨も降っていたので視界も悪く本当に怖かった。
  • 一般道を運転中に前の車が30キロぐらいの速度でノロノロ運転をしていたので、追い越したらいきなりスピードを上げて追いついてきてあおってきた。パッシングはしてくるしクラクションは鳴らしてくるしで危なくて仕方がなかった。

追い抜きざまに物を投げつける

後ろから追い越してきて、物を投げつけてくる行為もあります。

  • 休日に遊びに行くのに一般道を走っていたら、後ろから追い越してきた車がペットボトルを投げつけてきた。内容物が人間の尿で臭くて汚くて最低だった。
  • お盆休みで帰省するために高速道路を走っていたら、陸橋の上から石を落とされてフロントガラスが大破した。勿論、警察に通報したが犯人はいまだに捕まっていない。何を考えているのかわからないがこんなことは絶対にしないで欲しい。

車から降りてきて直接脅したり、暴力を振るってくる

危険な行為は最終的に直接的な暴力に行きつきます。

  • 赤信号で止まっていたら、いきなり運転席を開けられて胸倉をつかまれながら「何考えてんだテメエ!」と怒鳴りつけられた。警察を呼ぼうとして携帯を取り出したら取り上げられて、車内に投げつけられて顔面を数発殴られた。

当事者たちのみならず周囲にとっても危険なあおり運転は絶対に止めましょう。

以上、あおり運転の特徴と対応策についてでした。

ストーカー対処法【その心理と様々なタイプ、個人でできる対策】

あなたは現在ストーカーからの付きまといや嫌がらせなどの被害に悩んでいませんか?

現在被害を受けずに生活していても、いつ自分がどこで卑劣な行為のターゲットとして選ばれるかは誰にもわかりません。

この記事ではストーカーに、付きまといや嫌がらせなどのストーカー行為を諦めさせるにはどうすればいいのかを紹介していきます。

ストーカーはどのような心理をしているのか

相手が自分の行為を悔い改めて、自主的・自発的にストーカー行為を諦めてくれるのが最良なのですが、相手に対応するためにもストーカーの心理を知ることがとても重要になってきます。

ストーカーのタイプは様々なものがありますが、大きく分けて以下の4つのタイプに分けられます。

好意を抱いた相手との親密さを追求するタイプ

この人はとにかくあなたの事が大好きで、「とにかく仲良くなりたい」「自分が好きだから相手からも好きになって欲しい」「より深い関係になりたい」と考えています。

あなたが相手に対してどう思っているか、相手を特別な存在として受け入れるか否かよりも、一方的にあなたへの理想を自分の都合のいいような妄想の中で高めていき、自分はそれをあなたに要求する権利と資格があり「自分にはこの人しかいない」「この人には自分しかいない」「したがって自分の要求や要望は受け入れられなければならない」と思い込むようになります。

あなたが相手に対してその好意に応える気がない場合、「なぜ自分の好意を受け入れないのか」「自分の好意を受け入れないのなら罰せられて制裁を受けるべきだ」などと被害妄想を募らせていき、ついには復讐心や敵愾心に代わってゆき、あなたの事を敵視するようになり攻撃対象と見なすようになっていきます。

無条件に自分を受け入れるべきだと考えているタイプ

このタイプの人は「自分は受け入れられて当然だ」「相手は自分の要求や要望を受け入れるのが当たり前だ」とあなたの事を考えていて、拒否・拒絶や頼み事を断るなどあってはならないことだと考えています。

対等な立場から関係を深めていったり親密さを構築していこうと考えてはおらず、最初から主人と奴隷のような一方的かつ支配的な態度に出てきます。

あなたが要求に応じないと、攻撃的な言動や暴力、嫌がらせなどありとあらゆる方法を使ってでも屈服させようとしてきます。

増悪を理由にストーカーをするタイプ

親密さを追求するタイプとは反対のタイプです。

あなたに好意を抱き親密になりたいのではなく、最初からあなたに増悪の念を抱き付きまといや嫌がらせをすることによって、あなたを肉体的にも精神的にも苦しめるのを目的としてストーカーになるタイプです。

あなたと顔見知りでなくても、一方的な逆恨みでこのタイプになることもあるので非常に厄介です。

学校や職場での人間関係で思い通りにいかないストレスをため込んでいる人が、発散させるのを目的としてイジメと同じように自分より弱い存在だと認識している人間に対してストーカー行為をします。

自分が拒絶されたのを受け入れられないタイプ

あなたと交際していて順調にいっていると思っていた。

または結婚して婚姻関係をうまく継続できていたと考えていたのに、交際を終了されたり離婚を申しだされたりして、自分との関係を拒絶されたことを受け入れることができないタイプです。

親密さを追求するタイプとなれば「絶対に関係を復活させたい」増悪を理由に行動するタイプとなれば「自分が不幸になる原因を作ったのだから報復する」という理由でストーカー化します。

ストーカーとなった相手に諦めさせるにはどうすればいいのか

以上ストーカーとなる人間の心理の4つのタイプを紹介しました。

この4つのタイプ全てに共通していることですが、あまりにも自己中心的で欲求を満たすことだけを考えており、
あなたの気持ちは最初から考えておらず、欲求を満たすための道具ぐらいに思っており、どこまでも自分勝手で攻撃的な人格であるということです。

こんなとんでもない人間に付きまといや嫌がらせ行為を止めさせるにはどうすればいいのでしょうか?これを考えるときに、頭に入れておかなくてはならない大きな前提が2つあります。

自主的にストーカー行為を諦める可能性は極めて低い

ここまで自己中心的なストーカーに対しては、対話による説得はまず期待できません。

「同じ人間なのだから話せばわかる」という希望ははかなく打ち砕かれるのがオチでしょう。

むしろ対話をしようとするあなたの気持ちを「弱さ」と判断して、行為を続行する可能性の方が高いといえます。

相手はすでに社会の常識の外に出てしまった存在です。

こちらの常識が通用することはもうないと考えるぐらいでちょうどいいといえます。

相手の自主性を期待せずに積極的に諦めさせることが重要

「話し合えばわかってもらえる」「こちらがどんなに嫌な思いをして迷惑をして困っているか説明すれば止めてもらえる」など相手の良心を期待した行動は、時間と労力の無駄です。

むしろ様々な方法を駆使して、積極的にストーカー行為を諦めさせる方が大事です。

個人でできるストーカー対策について

普段の生活で気を付けることで、あなた一人でもできるストーカー対策はあります。では、そのいくつかを紹介していきます。

事前に予防線を張って、ストーカー被害に遭わないようにするためには

これが一番大事だと思いますが、ネット上での個人情報の公開をし過ぎないようにすることです。

現在は各種SNSを日常的に使用して、一般の人でも世界中に情報発信をすることが可能な世の中になりました。

それ自体はいい事なのかもしれませんが、発信するデメリットとしては、趣味趣向を知られるだけでなく撮影した風景から自宅の住所を特定されてしまったり、あなたが書き込んだ内容から勤め先を特定されたりする危険性があります。

これは極端な例ですが、外でとった自撮りをSNSに投稿したら、瞳の虹彩に映った風景をもとに自宅を割り出された例もあるそうです。

また、よく知らない相手に対して親切にし過ぎて、相手が「自分に好意を持っているに違いない」と勘違いをさせてしまうことも考えられます。

ネット上でも現実の人間関係と同じように、適切な距離感をとって行動することが大事です。

すでに被害に遭ってしまって、それ以上拡大させないようにするためには

残念ながらストーカ-の標的になってしまい、被害を深刻なものにしないようにするには、以下のような対応をとっていきましょう。

  • 洗濯物は外に干さずに乾燥機を使って乾かす。
  • 外に干す場合は一緒に異性の服や下着を一緒に干す。
  • 郵便物や配達物を盗まれたりしないようにするために、郵便受けやポストには鍵を付けること。
  • オートロックで建物内部にゴミ捨て置き場のあるマンション(住むところは出来れば3階以上)に引っ越しする。
  • 中身を漁られてしまわないようにするために、ゴミ出しは回収を担当する業者がくる寸前に行うこと。
  • 防犯ブザーなどの護身用グッズを常に携帯しておくこと。
  • ストーカー行為をしてくる相手に対して、好意を持っているのではないかと勘違いをさせてしまうような言動を取らないこと。
  • 毎日同じルートを使わずに、数パターンのルート設定をして通勤通学をする。
  • 夜間は外出を避けて、どうしても避けられない場合はタクシーを使用する。

ストーカー行為の証拠を集めて、管理・保存しておくこと

ストーカー被害を訴えて、相手を警察に検挙してもらうには、あなたが何度も付きまといや嫌がらせの行為の被害に遭っていることの証拠が絶対に必要になってきます。

メモ・録音録画など様々な記録媒体を使って、証拠を必ず残しておいてください。

いつ、どこで、誰が、何を、どのようにして、何の目的でやってるのか、まとめて資料にしておくことがとても重要です。

ちなみに警察では有効な証拠として、以下のような証拠の取り方を推奨しています。

  • ストーカーからの付きまといや嫌がらせの詳細を事細かにノートにまとめておく
  • 着信履歴やメールやSNSの書き込みを保存しておくこと
  • 電話や留守番電話メッセージの内容を録音しておく
  • 付きまとい行為を録音録画しておく

実際の被害に遭った女性の体験談

A子さんは大学のサークルで知り合った男性と2年間交際し相手の浮気で破局しました。するとその後、男性がストーカー化したそうです。

最初のうちは復縁を求める通話やメールが大量に送られてきました。Aさんが携帯の通知を拒否設定にすると、今度は自宅近辺にA子さんを誹謗中傷するような落書きを書かれたりビラを貼られたりしました。

また、大学の講義が終わり家に帰ろうとすると自分の事を尾行していることに気付いたそうです。

身の危険を感じ始めたA子さんは警察に相談し男性に警告をしてもらいました。これ以上付きまとい行為や嫌がらせを続ければ禁止命令がでて、最後は刑事罰があることを男性に伝えました。

警告の効果で相手の男性のつきまといや誹謗中傷は止まりました。A子さんがこれでもう大丈夫と胸を撫でおろしていたのですが、数か月後に自宅が空き巣の被害にあいそれが交際していた男性の犯行であることが判明し、不法侵入と窃盗で逮捕となりました。

いつどこで自分が被害者になるかわからないストーカー行為には、最大限の警戒をしていくことが重要といえます。 

以上、ストーカーに対する対処方法でした。 

ストーカー被害に遭ったらどうするか?【8つの対策と3つの相談先】

相手の事を良く知らず、こちらが好意を持っているわけではないのに、一方的な自己都合で人の気持ちも考えずに付きまとい行為や迷惑な行為や行動をとるストーカー。

時折ニュースで行き過ぎた行為が犯罪にエスカレートするのを見聞きすると、いざ当事者として自分の身に降りかかってきたときの事を考えると背筋が寒くなりますね。

全く面識のない人間から一方的に好意を抱かれて、執着されてある日から突然攻撃されるようになる。

もちろん当事者になりたい人などいないでしょうが、「その日」はある日突然来るかもしれません。

必要以上にうろたえることの無いように今から備えておきましょう。

この記事では個人がストーカー被害に遭遇した際に、有効な8つの対策と3つの相談先について紹介していきます。

ストーカーの定義と被害の主な種類について

ストーカーとは個人に対しての好意や拒絶されたことによる憎悪の感情から、つきまといや押しかけなどに始まり個人に対しての誹謗中傷や、最終的には直接的な身体に対しての物理的な危害を支配欲を満たすために行う行為全般を指します。

2020年現在警察の発表ではストーカー行為による相談件数とストーカー規制法による警告は減少の傾向にありますが、禁止命令は95件で増加傾向にあります。残念ながら被害者ゼロということにはならないようです。また、被害者の大部分は女性です。

こちらが嫌がるの目的として相手が仕掛けてくる、不快な思いをしたり迷惑に感じたりするストーカー被害は様々なタイプのものがありますが、ここでは主だった8つの行為を取り上げて説明していきたいと思います。

ターゲットに対して執拗に付きまとう、自宅や職場や学校の周囲をうろつかれる、相手を待ち伏せる、自宅へ押しかけてくるなど

ストーカーという言葉を聞いて、真っ先に頭の中でイメージできるのがこの行為でしょう。ストーカーの代表的な迷惑行為です。

ストーカーは好意を持った相手に対して、直接尾行していく先々に付きまとってきたり、仕事や通学や遊ぶために外出すると事前にこちらの行動を把握したうえで待ち伏せをしていたり、あなたが在宅中に直接押しかけてきたり、自宅の近くからこちらの事を何時間も監視してきたり、自宅の近辺をウロウロと徒歩や自動車で徘徊しているなどがあります。

こちらの行動を監視していることを直接告げてくる

あなたは今日も一日、職場での仕事や学校での勉強が終わって帰宅しました。

するとその直後に「おかえりなさい」「今日も一日お疲れ様」「今日は大変だったね」「〇〇の頑張りは俺が見ているよ」などと今日も一日中監視していたぞとアピールする電話がきたり、あなたがその日のいつの時間にどのような行動をとったのか、どのような服装でどのようにして過ごしていたのか、事細かな内容をメールやメッセージアプリで報告してきます。

一方的な面会や交際を要求してくる

「相手の事など知らないし知りたくもない」「一切かかわりたくない、直接会う気もないし交際なんてもってのほか」と、
あなたが相手の事を拒否・拒絶したりしているのに、何度拒否・拒絶してもこちら気持ちや意見は無視して、一方的に面会や交際を求めてきたり、以前交際していて感情のもつれやトラブルなどで嫌気がさして、もう別れているのに復縁を迫って来たり、要らないのに贈り物をしてきて何が何でも受け取るように要求してきます。

粗野な乱暴な言動をとって接してくる

大きな怒鳴り声で「馬鹿野郎!」「〇ね!」などの乱暴な言葉であなたの事を罵ってきます。

ものに当たり散らしたり、壊したりするような乱暴な行動をとったり、自宅の前で自動車のクラクションを長時間にわたって鳴らし続けたり、近隣に響き渡り回りが迷惑するほどの大声であなたの事を罵ります。

繰り返し行われる無言電話、連続電話・大量のメールやSNSのメッセージ

毎日のように朝から晩まで、執拗に電話を掛けてくるのだけど、電話に出て、こちらが問いかけても無言で何も答えない。

本当に迷惑だからもうやめてくれとこちらが拒否・拒絶しているのに、日常生活を送るのに支障をきたすほど通話で話しかけてくる。メールやSNSのメッセージを大量に送り付けてきたりします。

送り付けられたら不快に感じるような汚物や危険物を送り付けてくる

自己の体から排出された大小便などの汚物や、自動車にひかれたり自分の手で殺した動物のなど、あなたが送られてきて不快になったり、気分を害するものを自宅や職場に送り付けてきたり、誰もいない時にわざとらしく人目の付くところに置いて帰ったりします。

名誉や社会的立場を傷つけ貶めようとする行為

あることないことをわざとらしく騒ぎ立てて、あなたの名誉を傷つけようとしてきます。

SNSに誹謗中傷するような内容を書き込まれたり、正義のために告発するという大義名分を盾にしてあなたの私生活を攻撃するような内容をネット上に公開します。

時にはストーカーの標的の親族も攻撃対象になります。例えば親の勤務先の職場に電話を掛けて「娘が反社会的勢力と繋がりがある」とありもしないことをでっち上げて、肉親の社会的立場を傷つけてやろうとすることもあります。

性的なしゅう恥心を侵害してくる

あなたが嫌がるのを目的として、男性の局部を大きく映した写真や、男女が性行為を行っている動画を送り付けてきたり、あなたがアカウントを持っているSNS上に公開したり、嫌だから止めてくれと言っているのに卑猥な言葉を投げつけてきます。

ストーカーと判定する方法は?

日本の法律では特定の人に対して、以上8つの行為を繰り返しやることを「ストーカー行為」と規定しています。

場合によっては罰金や懲役刑を課されることもある立派な犯罪です。

このようなことに巻き込まれる前に、回避するのが一番賢明ですよね。

そこで現在交際しているまたは、これから交際する相手がストーカー化するかどうかの危険性を見極めるのに使えるポイントをまとめてみました。

以下のようなものがあります。

日々接していて相手の言動が怖いと感じることがある(交際中の相手の言動)

交際中に身の危険を感じるような言動

  • あなたが朝起きてから夜寝るまでの行動を細かいところまで知りたがる。今日の食事は何を食べたのか、仕事で何かトラブルはあったのかなかったのか、帰宅途中にどこによって来たのかなど。
  • あなたが自分の思い通りに動かないと怒る。真夜中の遅い時間に「今から会いたい」と呼び出してきて、明日も仕事があるから無理と断ると激しく怒り出すなど。
  • あなたに暴力を振るったり振るうそぶりをする、乱暴な言葉を使う。直接殴る蹴るをしてきたり、物に当たり散らして壊したり、攻撃的な言動をあなたにしてきたりなど。

ついていけないと判断して交際を断った後や離婚後の行動

  • こちらが拒否しているのに、何度もしつこく電話やメールを送ってくる。
  • こちらの都合も考えずに一方的に会いにきたり、居場所を探し出して近づいてくる。
  • 交際がうまくいかなかったのはあなたのせいだと責めてきたり、直接的に危害を加えてやると脅してくる。
  • 交際終了後に関りを断ち切っても、あなたの友人や関係者に連絡をとって近況を探ろうとしてくる。

心当たりはないのだけれど、なんだか付きまとわれている感じがする。

ストーカー行為をされているようなのだけど、恨みを買うような覚えもないし誰にされているのか見当もつかないというのは、
それだけで精神的に不安になりますし危険な状態です。すぐに周りの信頼できる人か警察に相談しましょう。

自分以外にも他の人に対してストーカー行為をしていた

相手がストーカー化するのかを判断するポイントは以上3つがあります。

「まさか自分は被害に遭わないだろう」「そんな大げさに騒がなくても多分自分は大丈夫だろう」と思い込むことなく、少しでも不安を感じたり身に危険を感じるようなことがあれば、何か起こる前に対策をとったり、周りに相談するのが大事です。

ただの付きまといから、どんどん過激化していきついには犯罪に至ったケースには以下のようなものがあります。

  • 付きまといが怖くなり引っ越した。もちろん相手には教えなかったが、新居の住所を調べて見つけ出してしまい家に押しかけられた。
  • 若い頃に仲間内で遊んでいた時に、ふざけて撮った写真や動画をネット上で公開された。
  • 「復縁してほしい」「よりを戻してほしい」と懇願するところから始まり、段々と言葉が激しくなっていき「ひどい目に合わせてやるから覚悟しろ」という脅迫のメールや手紙が来る。
  • 自宅の郵便受けから請求書やダイレクトメールなどの配達物を盗まれたり、ベランダに干してあった服や下着を盗まれる。
  • 自宅マンションの駐車場に止めてあった自動車を破壊される。

ストーカーに対する自己防衛策

これらの事例も最初は些細な嫌がらせからでした。

大きな犯罪へと拡大していくのは珍しい事でも不思議なことでもありません。

自分一人で抱え込んで悶々と悩んでいないで回りに相談しましょう。

ではここから8つの迷惑行為に対抗する自己防衛策を見ていきましょう。

ターゲットに対して執拗に付きまとう、自宅や職場や学校の周囲をうろつかれる、相手を待ち伏せる、自宅への押しかけなど

付きまといは一歩間違えると、暴行や強制わいせつなどの重大犯罪にいたる危険性があります。

まだ実害がないからと油断したりせずに、リスクが小さな時から適切に対応していきましょう。

  • 外出先から帰宅する際に、夜遅かったり人通りがなかったりして不安な時はタクシーを利用する。
  • 緊急時に大音量で周囲に危険を知らせることができる防犯ブザーを携帯する。
  • 一人で悩んでいないで、警察や信用できる人や機関に相談する。
  • 携帯電話は常に持ち歩きすぐに使用できる状態にしておくこと。
  • 万が一ストーカーから危害を加えられそうなときは、ためらうことなく近隣の人や警察に助けを求める。
  • ドアや窓には二重三重にカギを掛けておき、ドアにはスコープを設置する。
  • ドアを開けるときは不審な人物がいないかどうか、周囲を警戒すること。
  • もし不審者に遭遇した場合は、ためらうことなく助けを呼ぶ。

こちらの行動を監視していることを直接告げてくる

ストーカーはこちらの行動を逐一監視して、今日どこへ行ったかなにをしたか、その内容を事細かにあなたに告げてきます。

  • ストーカーが告げてきたあなたの行動の監視報告の状況や内容を記録しておき、警察に相談する。
  • すりガラスで外から中の様子がわからなくてもカーテンを付ける。
  • カーテンは透けて見えない厚めの物にする。
  • 在宅中でもストーカーの監視を遮るために可能な限りカーテンを閉める。

一方的な面会や交際を要求してくる

面会や交際などストーカーの要望に応える義務は一切ないことを強調して、毅然とした態度で断りましょう。

  • 相手の要望をはっきりと拒否拒絶する。
  • 身の回りの信用できる人や警察に相談する。

粗野で乱暴な言動をとってくる

面会や交際などの要求が通らない場合は、ストーカーは逆上して乱暴な態度をとったりものに当たり散らしたりするようなことをします。

  • 身の危険を感じるようならば直ちに警察に通報する。
  • 防犯ブザーを使用して周囲に危険にさらされていることを知らせる。

繰り返し行われる無言電話、連続電話・大量のメールやSNSのメッセージ

通話やメールやSNSのメッセージ機能など、ありとあらゆる方法を使ってあなたに対して誹謗中傷や嫌がらせをしてきます。

  • 嫌がらせがあまりにもしつこければ警察に訴える。
  • 電話会社やプロバイダー会社に相談する。
  • 電話番号やメールアドレスを変更する。
  • 相手方の受信を拒否設定にする。

送り付けられたら不快に感じるような汚物や危険物を送り付けてくる

ストーカーは排泄物や動物の死体など、不潔な物や手に取ると怪我をするような危険物を送り付けてきます。

  • 届いて中身を確認してすぐに警察に届け出る。
  • ストーカーが送り付けてきたものの内容と配達時間を記録しておく。
  • 中身を確認するのも嫌ならば、受け取りを拒否してそのまま送り返す。

名誉や社会的立場を傷つけ貶めようとする行為

ストーカーはあることないことを並べ立てて、誹謗中傷することによってあなたに対して精神的苦痛を与えて痛めつけようとしてきます。

  • 状況を記録して、自宅の近辺に貼り付けられた中傷を目的としたビラやネット上の書き込みはすべて保存しておくこと。
  • 周囲の信用できる人や警察に直接相談する

性的なしゅう恥心を侵害してくる

ストーカーはありとあらゆる方法を駆使して、あなたの事を辱めてきます。

  • 自宅の住所や、使用している携帯の電話番号、メールアドレスをはじめとする個人情報は厳重に管理すること。
  • 請求書や通知などの個人情報が書かれた書類は、シュレッダーにかけるか細かく切り裂いて複数回に分けて燃えるゴミに出す。

ストーカーの体験談

ストーカーの被害に遭うとどのような目に合うのか?私の知人の話をしてみたいと思います。

男性Aさんのケース 

Aさんは大学卒業後に勤務した会社でストーカー被害に遭いました。相手の女性につきまといをされて怖い思いをしたそうです。

出会いのきっかけは入社後の懇親会でした。入社後の研修が終わった後で皆で食事をしながらお酒を飲みつつ、楽しく話をしていたそうです。

その中にのちにストーカーの加害者となるBがいたそうです。Bはおとなしいタイプであまり目立たない女性でした。Aさんはほかの人と話すのに夢中でその時はあまり気にしなかったし。正直印象に残るような人ではなかったそうです。

その後、研修が終わり実際の仕事をするようになりました、Bも一緒の部署に配属され同僚として仕事をしていくようになったそうです。それからしばらくして仕事量が増えてきて忙しくなってきました。

そんな中Bは大量の仕事を抱えて参っていたそうです。あまり要領がいい方ではなかったのでしょう。そのような彼女の姿を見るに見かねてAさんはBの仕事を手伝っていたそうです。Aさん曰く「大量の仕事を抱えて遅くまで残ってるのが不憫に見えて」思わず手を差し伸べたそうです。

恐らくBはそのように他人に親切に接してもらったことがあまりなかったのでしょう。Bの中ではこれで交際していることになってしまったそうです。その後仕事が落ち着いてきたので、BがAさんにお礼がしたいということで居酒屋で飲んで食べて、楽しい時間を過ごしました。

その日はそれで終わり、連絡先を交換して別れました。

その後、今日仕事で何をした。休みの日に何を食べた、何をしたかという日常生活の報告をメールでしてくるようになりました。

Aさんも最初は律儀に応対していたそうですが、次第に辟易してきていちいち報告しなくていいよと伝えると「なんでそんなこと言うの!」と怒りのメールが飛んできたそうです。

その後日常生活のメールは止まったのですが、ある日仕事が終わり家に帰ると家の前にBが待ち伏せをしていたそうです。
するとAさんに対して「彼女が怒っているのになぜ放ったらかしにしているの!?」と喚き散らしてきたそうです。

Bと付き合っている気などまったくなかったAさんは、Bに対して異性として特別な感情を持っていないことを伝えたのですが、なら「なぜ優しくした」と聞き入れません。その後、騒ぎを聞きつけた近隣の人が警察に通報してくれて駆けつけた警察官がBをなだめて騒ぎを治めてくれました。

その後、Aさんは上司に相談しBは注意されて別部署に異動になりました。Bはその後しばらく勤務していたそうですが、退職してしまったそうです。

被害者も加害者も誰も幸せにならないのがストーカー行為です。このような行為はするべきではないとAさんから話を聞いたときつくづく思いました。

ストーカー被害を相談したり、訴えるには 【2021年最新版】

あなたが何度も拒否の姿勢をとっても、ストーカーが迷惑行為を止めようとしないのなら、一刻も早く信用できる機関に相談するべきです。

被害に遭った際には以下の3つに相談できます。

警察

実際に被害に遭った、現在進行形で被害を受けているのならば、一番信用出来て頼りにすることができるのがやはり警察です。

被害相談は各都道府県の県警本部の相談窓口と警察署の担当部門が受け付けています。

警察に相談することにより、以下のような対応をストーカーに対して行使することができます。

刑罰法令に接触していると判断できる場合

  • ストーカー規制法違反、配偶者暴力防止法違反、暴行、傷害、脅迫、器物損壊、住居侵入、名誉棄損などに違反している場合は、検挙となります。

その他の対応について

  • ストーカーに対して付きまとい行為や嫌がらせを止めるように警告・指導をしたり、身の危険を感じる場合には一時的な避難の支援や、自宅周辺のパトロールなどをしてくれることがあります。

男女共同参画センター

各都道府県の市町村が設置している、仕事や生活で悩みを抱えた女性の相談に乗る施設です。

面接相談、カウンセリング、法律相談、精神科医による心の相談などを受けることができます。

男女共同参画局・情報・相談窓口一覧

配偶者暴力相談支援センター

各都道府県の相談窓口や健康福祉センターにて、電話相談や面接相談、カウンセリングを受けることができます。

配偶者暴力相談支援センター相談機関一覧

以上、ストーカー被害に遭った場合の8つの対策と3つの相談先でした。