ストーカー規制法の罰則【逮捕後の流れと手続き、示談などについて】

ストーカー行為は立派な犯罪であり、むろん許されるようなことではありません。

しかし、相手に対しての好意が高まりすぎてしまい、自分でも気が付かない内にストーカー行為に手を染めていたということもあるかもしれません。

この記事を読んでいる人の中にも、逮捕されたことはないけれど、ストーカー行為をした経験があったり、警察から問い合わせや警告の電話があったり、ストーカー行為をした対象者から慰謝料を求められたりした人もいるかもしれません。

いくら好意を抱いているとはいえ、一線を越えて犯罪を犯す気はなくても、逮捕されて実刑が下されては重大な社会的なペナルティーを受けることになります。

もし逮捕された場合、どういった法律で処罰されるのか? 懲役は何年なのか? 執行猶予はつくのか? 罰金を払うとしたらいくらなのか? 示談はできるのか?このようなことが気になっている人もいるかもしれません。

この記事ではあなたや親しい人たちが、ストーカー行為にて逮捕された場合にどう対処すればいいのかを説明していきます。

ストーカー行為で処罰される場合の法律

ストーカー行為を行った場合、犯罪性があると判断された場合はストーカー規制法により処罰の対象になります。

どのような内容なのか、ここで把握しておきましょう。

ストーカー規制法とは?

正式名称は「ストーカー行為等の規制等に関する法律」と言います。

この法律は具体的にどういった行為がストーカーとストーカー行為に当たるのかを定義し、それを行う人に対して警告をしたり警告をしても行為を止めなかったり、その行為が悪質な場合には、行為者に刑罰を科して被害者を守ることを目的とした法律です。

世間一般のイメージでは、男性が加害者で女性が被害者という構図ですが、ストーカー規制法では性別の区別はなく、ストーカー行為をすれば逮捕される可能性があります。

ストーカー規制法に違反する行為には、大きく分けて2つに分けることができます。
「つきまとい等」と「ストーカー行為」です。

つきまとい等

相手に対しての執拗なつきまとい、道端で待ち伏せる、相手の自宅に押し掛ける、自宅の周囲をうろつく等

好意を持った相手に対して外出時に尾行する、特定の場所で待ち伏せをする、相手の進路に立ちふさがる、家や職場や学校に押し掛けてきたり、自宅や職場を見張ったり相手の周囲をうろつくこと。

監視していると告げる行為

相手の服装やその日一日の行動内容を、電話やメールなどで伝えて、相手を常に監視下に置いていることにに気付かせること。

面会、交際の要求

相手に面会を要求したり、自分と交際をするように要求したり、過去に交際していた経緯があれば復縁を迫ったり、相手がいらないと断っても贈り物を受け取るように強要すること。

乱暴な言動

相手の自宅の前にて大声を出して罵ったり、自動車のクラクションを鳴らしたり、「〇ね」「〇すぞ」と発言するなど、乱暴な言動をすること。

無言電話や連続電話、メール、ファックスを送り付ける、SNSの書き込み

相手に対して何度も繰り返し連続で電話をしたり、大量のメールやファックスの送信をしたり、相手のSNSへ執拗なコメントの書き込みを繰り返すこと。

汚物や危険物の送付

素手で触ると怪我をするような危険な細工をした物体や、排泄物や汚物や動物の死骸などを家や職場に送る行為。

名誉を傷つける行為

相手の社会的な名誉を傷つけることを目的とした電話やメールを送り付けたり、誹謗中傷を目的としたビラや怪文書を自宅や職場の周囲に貼り付けたりばら撒く行為。

性的羞恥心の侵害

卑猥な内容の電話やメールを送る。わいせつな写真を家や職場に送り付けること。

ストーカー行為

ストーカー規制法では、特定の人に対して上記の「つきまとい等」の行為を繰り返し行うことを、「ストーカー行為」と定めています。

ここで重視されている点ですが、「ストーカー行為」と定められるには「つきまとい等」の行為が一回だけでなく、日常的に何度も繰り返し行われていることが重要です。

単発的な嫌がらせ行為では「ストーカー行為」には当たりません。

他にも身体や生命の危機に晒されていることや、生活している住居に侵入されそうなことなど「ストーカー行為」と認定されるには一定の条件があります。

罰則について

  • ストーカー行為をしたものは、1年以下の懲役又は100万以下の罰金
  • 禁止命令等に違反してストーカー行為をしたものは、2年以下の懲役又は200万以下の罰金
  • 禁止命令に違反した者は、6カ月以下の懲役又は50万以下の罰金

逮捕された後の流れや手続きについて

逮捕されると48時間警察から取り調べを受けます。

この間は親族であっても接見することはできず、弁護士以外は外部の人間と接することができない状況に置かれます。

その次に送検といって、警察から検察へと身柄が引き渡されます。

原則として検察の捜査は24時間以内とされていますが、被疑者が罪を認めなかったり、事件性が複雑な場合には長引くこともあります。

特にストーカ-犯罪の場合は、被害者に対する報復行為や自らの行った行為の証拠隠滅を図る可能性が高いと見られており、
逮捕後は拘留期限が延長されることが多いようです。

この拘留請求ですが、裁判所が認めると原則としては10日間与えられ、捜査の進展がない場合はさらに10日間の拘留延長が認められるようになっています。

この間に検察は起訴するか否かを決めます。起訴すると決めた場合は刑事裁判が始まり、有罪か無罪かを判断します。

無罪になればそれに越したことはないのですが、日本の刑事司法では起訴されると99.9%が有罪となりますので、有罪になるかどうかは起訴されるか不起訴で済むかが大きな分かれ目になっています。

逮捕された場合の対応と前科を付けないようにするためには

有罪となって前科を付けないようにするためにも、ストーカーとして逮捕されてしまった場合は、一刻も早く被害者と示談をすることが重要です。

必ず弁護士に相談する

ストーカー行為は相手への好意が高まりすぎて、自分でも気が付かないまま一線を越えてしまっていることが多い行為です。

自分では問題ないと信じているため、逮捕されたときは冷静な判断と対応がとりずらいので、必ず弁護士に相談しましょう。

弁護士なら法的な観点から、あなたがとった行動が違法性があるかどうかを判断することができます。

仮に自分のやってしまった行為が違法性があるのならば、素直に自分の犯した罪を認めて改善策をとらなくてはいけませんし、前科を付けないようにするためにも被害者との示談交渉を進めなくてはいけません。

そのためにも信頼できる弁護士にアドバイスをもらいながら、対応していくのが一番です。

被害者と示談する

何とかして処分を軽いものにするためには、被害者と示談しなければなりません。

被害者との示談に持ち込むことが出来れば、不起訴の可能性は大きくなります。

そのためにも弁護士を付けて交渉を進めていくのは必須と言えます。

何故なら被疑者が被害者と直接謝罪や示談交渉等をするのは極めて難しいからです。

被害者は被疑者の取ったストーカー行為によって、精神的なショックを受けていることがほとんどです。

そのため、被疑者からの連絡や接触に対して強い拒絶を示します。下手に示談のための連絡を取るだけで「ストーカー行為」と見なされて被害感情が増大するだけですので、示談には必ず弁護士を通して行うことにしましょう。

示談金の相場は?

相場は一般的には50万から150万程度と言われています。

基本的にはこの場合の示談金は慰謝料ですので、被害者が受けた行為とその苦痛の度合いによって額は大きくなります。

当然、行為が悪質で執拗なものであった場合は高額なものとなります。

また、高額で一括で払うことができない場合は、減額や分割の支払いの交渉をする必要もあります。

こうした交渉は専門家でなければ困難なので、ストーカー行為によって逮捕された際は一刻も早く弁護士に相談しましょう。

実際に冤罪で逮捕されそうになった体験談

本来ストーカー規制法は迷惑行為・犯罪行為から個人を守るための物ですが、中にはそれによって冤罪となるようなケースもあります。実際に遭ったケースを紹介します。

交際していた女性からストーカー規制法違反で訴えられる

同じ会社で交際していた女性から訴えられたケースを取り上げたいと思います。

会社員の佐藤さん(仮)は同じ職場の女性山田さん(仮)と交際していました。関係は良好で将来結婚も視野に入れた話も出ていました。そんな中で佐藤さんは仕事の都合でお客さんの所に出向する形で、今までいる職場から離れることになりました。

山田さんとはコミュニケーションを密にしているつもりでしたが、ある日突然別れを切り出されたそうです。
佐藤さんにとっては何もかもいきなりで、彼女を失いたくないので引き留めにかかったのですが、別れたいの一択でした。

待ち伏せして復縁を迫ったのですが、ひたすら拒否されることの繰り返しだったそうです。

どうしてこうなってしまったのか、どうすればいいのかわからないまま悶々として日々を送っていたそうなのですが、ある日突然警察から電話がかかってきて、山田さんがストーカー行為で困っていて警告するために電話をしたと言われたそうです。

佐藤さんはショックを受けたそうですが、そこまで彼女が嫌がっているのならばと身を引いて迷惑をかけないことを決めました。

それからしばらくして山田さんが、佐藤さんの隣のデスクで仕事をしていた男と交際していることを同僚を通じて知り、その男がストーカー行為で警察に相談することを彼女に入れ知恵をしたことを知りました。

佐藤さんはもう抗議する気も失せて、彼女との関係を完全に終わらせることに決めたそうです。

あくまでもストーカー規制法は被害者を守るためにあるもので、悪用されるようなものではないのですがこのようなケースもあるようです。

以上、ストーカーとして逮捕された際の罰則についてでした。

ストーカーの特徴と心理【様々なタイプとストーカー化する男性とは?】

相手に対して執着し、日常的に様々な方法で相手に付きまとい、嫌がらせで不安や恐怖を与えるストーカー。

ところでストーカーとして、なりやすい気質や特徴などはあるのでしょうか?

この記事ではそのような疑問を掘り下げて考えていきたいと思います。

ストーカーのタイプ

ストーカーになるタイプは大きく分けて4つに分かれます。

親密追求型

このタイプの人は自分が好意を持った相手と、両想いの深い関係になることを強く望みます。

そのため相手と面識がなく合意を得なくても、「自分たちは深く愛し合っている」「この人には私がいなくてはならない」
などの妄想の世界に囚われてしまっています。

相手の気持ちには全く配慮をせず、強い拒絶に遭った場合は好意が一転して増悪へと変貌するパターンが多いタイプです。

無資格型

人格障害や精神障害を患っているために、人とのコミュニケーションをとるのが苦手だったり、相手の立場に配慮した行動をとるのが苦手なタイプの人です。

一方的に自分を受け入れるように要求して、見返りも求めてきます。「相手が自分を受け入れて当然だ」と最初から思い込んでいるので極めて厄介です。

増悪型

親密型や無資格型などの好意を理由にしてストーカー行為をするタイプとは違い、自分のうっぷんやストレス解消を理由にしてストーカー行為をするタイプです。

被害者と全く面識がなくても標的にすることもあります。

被害者が怖がって混乱した状態になるのを楽しむのでイジメが目当てだといえます。

被害者はなぜ自分がこのような目に合うのかわからずに、混乱する人も多いようです。

拒絶型

元夫・元妻・元恋人など、親密な関係にあった相手につきまといや嫌がらせを行うタイプです。

パートナーから別れを切り出されたのを切っ掛けにしてストーカー化します。

よりを戻して関係を修復しようとしたり、相手を不幸にしようとして行動します。

ストーカー化しやすい男性の特徴

では次にストーカー化しやすい男性の特徴を見ていきましょう。主だった特徴としては次のような物があります。

生まれてから狭いコミュニティの中で過ごしてきた

対人関係が狭いコミュニティの中で生きてきた男性は、人間関係に揉まれておらず人との距離感の取り方が下手な所があります。

物事の見方の視野も狭く、自分と気の合う人間とばかり過ごしてきたので多種多様な価値観に触れることが少なく、自己中心的な物の見方のみで世界観が組み立てられている人が多いようです。

成長の過程において、批判的な意見に接したことがない人がストーカー化してしまうのかもしれません。

恋愛経験が少ない

異性との距離感がわからない男性はストーカー化しやすいようです。

自分のタイプの異性が目の前に現れても、アプローチの仕方がわからないのでおかしな接し方をしても自分で気づけないようです。

また、交際が始まってもやっとの思いで出来たパートナーを失いたくないという思いから、必要以上に執着してしまい、ストーカーと化すこともあるようです。

嫉妬深く独占欲が強い

最もストーカー化しやすい気質の男性が、嫉妬深く独占欲が強い男性です。

相手を常に自分のコントロール下に置いていないと気が済まないのでしょう、職場の同僚や男友達などの相手の周囲の異性関係を事細かに把握しようとします。

執着心が強い

このタイプもストーカーしやすい男性と言えるでしょう。

対人関係を構築するのが得意ではなく、やっとできた親密な人間関係を壊したくないと考えるタイプの人です。

異性に対しても同じで、いったん構築した関係が壊れることを極端に嫌がります。

相手が自分から去っていくのが嫌でストーカー化する恐れがあります。

LINEや電話のレスポンスや頻度がやたらと早い。

LINEや電話によるコンタクトやレスポンスが、やたらと多いタイプもストーカー化しやすい傾向があります。

常に相手が今何をしているのか把握しておかないと気が済まないので、暇さえあれば相手がどうしているか知ろうとしてきます。

好きだから相手の事を知りたいというのではなく、監視して管理下に置いておきたいといった感じです。

少し返信が遅くなったぐらいで、やたらと責めてくる男性は十分に警戒した方がよいでしょう。

自己中心的な性格をしている

相手の言うことを聞き入れない、自分の考えだけが常に正しくて相手は間違っている。

協調性の欠片もなく、言動が支配的で話し合いの余地がない。

関係が修復不可能になるまで悪化しても「自分が嫌われるなどありえない」「彼女の間違いを正さなければいけない」
と自分に都合のいい世界を作り上げてその中に閉じこもります。

ネガティブな考え方をしている。

極端に成功体験がなく、自分が拒絶されることを恐れているので少しの反論や批判を恐れます。

潜在意識の奥底では、母親の代わりになってくれる人を求めているのでしょう。

自分を批判せず決して傷つけない存在が欲しいのでしょう。

勿論現実にはそんな女性はどこにもいませんので、自分の理想が叶うことはありません。

他の男性を少し褒めただけでも怒りますので、そもそも交際することそのものが論外かもしれませんね。

そもそも何故執着するの? ストーカーの心理について

そもそもなぜここまで相手の女性に執着するのでしょうか?

そのあたりの心理も掘り下げて見てみましょう。

相手の女性の何もかもを把握しておきたい。

どんな生活をしているのか、どんな仕事をしているのか、好きな食べ物は何か、趣味は何か、交友関係はどうなのか等々。

自分の可愛い所有物なのですから、全てを知っているのが当然だという考え方です。

朝起きてから、夜自宅で休むまで対象の行動を監視することもあるでしょう。

自分の願望を邪魔する男性の存在が気になる

ストーカー行為をする男は、相手の女性に交際している男性がいるのか、親しくしている男友達はいるのかを知ろうとします。

勿論、ストーカーにとっては目障りなだけの存在だからです。

彼女に質問すればいいだけの話なのですが、それも出来ないので彼女の周囲を監視してたり、SNSにて交友関係をチェックしたりします。

寂しくて孤独に耐えられないので相手をしてほしい。

ストーカーには対人関係を作るのが下手糞で、でも誰かにそばにいて自分の相手をしてほしいという人もいます。

基本的に一人でいることが多いので、寂しさにからめとられてしまうのでしょう。

誰もまともに相手にしてくれないために、いったん目を付けた女性にはとことん執着します。

女性の方が下手にでますと、支配するために主導権を握ってこようとしますので気を付けましょう。

自分は何も悪くないと固く思い込んでいる。

ストーカーをする人には基本的に罪悪感はありません。

自己中心的な物の考え方しかできないので、自分にこんなことをさせる相手が全部悪いくらいにしか考えていません。

はっきり言って、お近づきにならないのが一番ですね。

相手もこちらに好意を抱いているのだが、自分の好意を表現できないでいるのだと本気で思い込んでいる。

ストーカーをする男性は、相手の女性の立場になって考えることが出来ずに、一方的な自分の好意や感情のみで行動します。

特に無資格型の人格障害を抱えて生きている男性は、相手の女性も本気で自分の事が好きで本心は受け入れたいと考えていると思い込んでいます。

コミュニケーションの取り方が一方通行で、相手の気持ちなどは関係ありません。

まともに応対しても問題の解決には至らないのでストーカー行為をされた記録や証拠などをしっかりととっておき、警察に相談するのが一番でしょう。

実際にストーカー化した人の心理

実際にストーカー化した人はどのような心理をしているのでしょうか?実際の例を見ていきましょう。

通勤電車でよく見かける女性を一方的に守っていた男性

ある40代の男性は通勤電車の中でよく見かける20代の女性を「自分が守らなければならない」と勝手に思い、見かけると傍で回りを警戒しおかしな人間から守ろうとしていました。おかしな話ですが被害者から訴えられるまで、自分が問題行動を起こしている自覚もない人が多いようです。

何度も同じ男性がそばにいると女性の方もさすがに気づきます。男性の方に「止めてください」と伝えたのですが、「君が心配なんだ」といって聞かなかったそうです。最後は警察に通報されて駅の構内でひと悶着あったそうです。

男性の方は本当に善意からやっていて、悪意は全くなかったのですが最後は結局トラブルになり、お互い嫌な思いをすることになりました。

新しく入ってきた女性社員の机を掃除していた人

ある企業の40代の部長は、久々に自分の部署に新卒の女性社員が入ってきたので大変喜んでいました。彼女が気分良く働く事ができるように毎朝彼女の机を拭いたり、ゴミ箱のゴミを捨てたりしていたそうです。

勿論、善意なのかもしれませんが有難迷惑だったのでしょう。止めてくださいと言われシュンとしていたそうです。
この部長も迷惑行為をしているという自覚は全くなく、ビックリしていたそうです。

悪意があってやっているのなら、本人にも自覚はあるのでしょうが本当に良かれと思ってやっているので難しいものですね。

以上、ストーカーになりやすい男性の特徴と心理についてでした。

ストーカー行為を止めるには【エスカレートする行為に歯止めをかける】

相手への好意が暴走して、ストーカー行為にまで発展してしまった。

自分のやっている行為に自分でも悩んでいるのだが、やめたくてもやめられない。

このような人たちに向けてストーカーをやめるための考え方や、有効な方法をまとめてみました。

ストーカーをやめるには、やめさせるにはどうすればいいのか?

自分がまさに今ストーカー行為をやっていて、いつか逮捕されるのではないかと恐れている。

被害届を出されたら警察が動くのも理解できるが、つきまといや嫌がらせ行為をどうしても自分で止めることができない。

このようなことで悩んでいる人は、対策として次のようなことをやってみてください。

ストーカーとして逮捕されたときのデメリットを、全て書き出してみる。

大きめの紙、スケッチブックや罫線の入ったノートでも結構ですので、ストーカー行為を続けることのデメリットを全て書き出してみてください。

「このまま付きまとい行為を続けていれば、警察から警告が出される」

「もし逮捕されて示談が成立しなければ有罪になるな」

「懲役刑や罰金も科される」「社会的信用も失う」「仕事も家族も友人も失う」などこのままストーカーとして行動し続けることの負の側面を書き出してみましょう。

相手への好意が大きくてどうしても諦められないと思っていても、ストーカー行為による社会的制裁の方のデメリットが大きいと理解すれば、自分を止めるきっかけになるかもしれません。

物理的に距離をおいてみる

相手の居住地からから遠い所に引っ越してみて、簡単にストーカーが出来ないようにする。

いったん実家に帰ってみるなど、住まいを変えたり環境を変えたりして気分を変えてみたり、ストーカー行為そのものをやることが面倒くさくてやりたくない状況に自分を置いてみるのもいい方法です。

連絡手段を断ち切る

相手の電話番号やメールアドレスやLINEのIDは消してしまいましょう。

また相手がブログやSNSをやっている場合は見ないようにしましょう。

悩んでいることを家族や友人に正直に話してみる

当然のことながら、友人や親はあなたの事を厳しく叱責するでしょう。

常識的な社会生活を営んでいる人ならば当然の事です。

あなた個人の信用は多少なりとも落ちてしまうかもしれませんが、それでもストーカー行為をやめることができるのならば、是非相談するべきでしょう。

暇な時間を作らない

手持ち無沙汰な時間を作らないことも大事です。暇な時間を作らないようにして自分の事を退屈させないようにしましょう。
 
スポーツをして汗を流したり、新しい趣味を始めたり、旅行に行ったりするのもいいかもしれません。

勿論、今まで以上に仕事に打ち込むのもありです。

新しい恋人を探す

ストーカー行為をしていた相手を忘れるためにも、新しいパートナーを探した方がいいでしょう。

新しい相手との関係を構築しているうちに、以前執着していた相手の事は忘れていることでしょう。

思い出の品を処分する

どんなに執着していた相手を忘れようとしても、相手との思い出が刻み込まれた物が手元に遭った場合には、ふとしたことから執着の欲求が蘇ってしまうかもしれません。

ストーカー行為をしたことのある相手との品物は、値段の高い安いや希少性を問わずに処分してしまいましょう。

相手との間に共通の友人がいた場合は付き合いを減らす

ストーカー行為をした相手との間に友人がいた場合は、念のために関係を遠ざけましょう。

相手の近況の情報を耳にすることで、執着が再生してしまうのを防ぐためです。

医師の診断やカウンセリングを受ける

物理的に離れてみたし、ジムに通ったりしてスポーツや新しい趣味も始めてみた。友人とも離れて新しい恋人も作った。

それでも相手に対しての執着を断ち切ることが出来ないと悩んでいるのなら、病院へ通院して医師の診断を受けたり、カウンセリングを受けて自分の抱えている悩みを相談してみましょう。

依存症治療を専門にしている専門病院では、ストーカー加害者の回復治療を行っているところもあります。

主に以下のような治療をしているようです。

内観療法

加害者の日常的に接している人たち、両親、兄弟、親せき、配偶者、子供、孫などに対しての今までの接し方を何度も思い返してみることで、自分と他人の関係性の理解を深めていく。

相互信頼を構築していったり、社会や自分が普段接しているコミュニティーに対しての責任感を自覚させて、日常生活の改善を促していく心理療法です。

条件反射制御法

やめなくてはいけないと本人が自覚していても、状況や環境などが過去と同じようになると抑え込んでいた欲求が高まってしまい行動に移してしまいます。

このやりたくなるという欲求を抑え込んでしまう事を目的としたプログラムです。

個別精神療法

診察することによって、本人に合う治療のプログラムを組んで治療をしていきます。

集団精神療法

同じような悩みや問題を抱えた人たちと共に、認知行動療法をもとにしたプログラムに沿って治療をしていきます。

自分がストーカーになってしまいそうだ、なりつつあると思ったら

もしもこれを読んでいるあなたが、「まさに今ストーカー行為をしようとしている」「好意が高まりすぎて執着と化してストーカーになりつつある」と考えているのなら、以下のようなことをしてみてはどうでしょうか?

相手に拒否されたことを正しく認識する

交際を断られたり連絡するのを拒絶された場合は、本当に相手が嫌がって拒否してきていると受け止めましょう。

「本当はこちらに好意を抱いているのに、恥ずかしがっているだけだ」「自分の魅力が相手はまだよくわかっていない」
「一度だけでは肯定の返答が返ってこないのなら何度も頑張るべきだ」「意地を張っているだけだ」
などという都合のいい思い込みは、まず叶うことはありません。

残念ながら断られたり拒絶されたことは現実です。

ですが交際を拒否・拒絶された程度の事ですので、それであなたの全存在が否定されたわけではありません。気楽に考えましょう。

断られたことは現実です。現実は現実として受け止めて先に進みましょう。

周りの人に対して自分の行動に悩んでいることを相談する

家族や友人、もしくは信用できる会社の上司に相談してみるのもいいかもしれません。本格的なストーカー行為に走る前ならば比較的相談もしやすいと思います。

しかしこの際に、本人が真剣に悩んでいるのに茶化したりからかいの材料にしていじるような人は避けた方がいいでしょう。

また、無責任に「もっと本気になれば相手も落ちる」など背中を押すような人も避けましょう。

また、冷静な判断をしやすいので、同じ相談をするのなら出来れば友人や親族でも異性に相談する方がいいでしょう。

相手に接触したいと思ったら別の事をして気を散らす

もし、何とかして相手への好意を抑えることが出来ていたとしても、ふとしたことから思い出して行動に移してしまう事があるかもしれません。

その際は他の事をして集中することにより、相手の事を忘れましょう。

集中することで代替できることでしたら何でも構いません。

家事や掃除をしたり、運動をして汗をかいてリフレッシュしたり、映画を見たり、読書をしたり、料理をしてみたり、何か習い事をしてみたり、仲のいい友人を誘って飲みにいったり、とにかく相手を忘れるために他の事をすぐに行動に移します。

とにかく悪い虫が騒いだら、間髪入れずに他の行動に移るべきです。自分に暇な時間を与えず、悪いことを考えさせて実行に移さないように気を付けましょう。

実際にストーカー行為を止めた人の体験談

ここで実際にストーカー行為を止めた人の体験談を見てみましょう。

親から怒られてストーカー行為をやめた男性

20代後半の男性Aさんは親から怒られてストーカー行為を止めた一人です。彼は勤務している会社で営業として訪問した会社で受付を担当していた女性であるB子さんに一目惚れしてしまい、告白したそうですが断られてしまったそうです。

Aさんはどうしても諦めることができずに、つけ回してB子さんの写真を撮るようになったり行動記録をノートに取るようになったそうです。

所が同居していた母親がAさんの部屋を掃除している最中に、ベットの下からB子さんの写真や記録を取ったノートを見つけてしまいストーカー行為がバレてしまいました。さあ、大変です。父親は激怒するは、母親は泣き崩れるで大変だったそうです。
幸いB子さんには行為はバレていなかったそうなので、警察沙汰などにはならなかったそうなのですが、みっちりと油を搾られて本当に懲りたそうです。

今では、よき夫であり2児のパパとなっています。

以上、ストーカーをやめたいと考えているときにやるべき事でした。

ストーカー用防犯グッズ7選【使用時の注意と生活で用心すること】

自己中心的で身勝手な理由から付きまとい行為を止めないストーカー。

証拠があれば警察も対応してくれますが、常にそばにいてくれるものでもないですし、時には自分の手で危険に対処しなければならない時もあるかもしれません。

この記事ではそんな時に役に立つ防犯グッズを紹介していきたいと思います。

ストーカー対策に使える防犯グッズ

防犯カメラ

わざわざ説明するまでもないでしょう。犯罪行為や嫌がらせなどを録音録画する機械です。

録画しているということがストーカーに対しての警告になりますが、警察に検挙してもらうための重要な証拠を録画することができます。

ストーカー行為の被害が終わってからも防犯のために使用することができますので、購入を検討するのに十分値するといえます。

もしも電気代や記録容量が心配な場合は、センサーが動くものに対して反応した時だけ録画する機能の物もあります。

様々な製品がありますので自分に合ったものを購入してはどうでしょうか?

ビックカメラ.COM 防犯カメラのおすすめ14選

防犯カメラの実際の使用例

実際に防犯カメラを設置することによって、犯人逮捕までつなげたケースを見てみましょう。

20代前半の女性で会社員のAさんは、両親と実家で暮らしています。家は庭付きの戸建てです。

ある日を境に家の周囲で不審な出来事が頻繫に起こるようになりました。置いてあった自転車が別の所に移動している。
玄関先に置いていたゴミ袋が漁られている。花壇の花が根こそぎ盗まれている。

犯人は深夜から明け方にかけて訪問しては犯行に及んでいるようでした。残念ながら犯行の日時はランダムで規則性はなく、
Aさんの両親も平日の日中は仕事があるので、連日連夜寝ずの番をするわけにもいきませんでした。

そこで両親と話し合った結果、防犯カメラを設置することに決まりました。ネットで購入したワイヤレスカメラを玄関と庭先に取り付けて録画を始めました。画像はパソコンやスマートフォンで見ることもできました。

設置してから三カ月ほどたったある日の午前2時に、30代ほどの男性が庭に無断で入っているのが映っていたので、すぐに警察に通報し逮捕となりました。

男性はAさんを通勤途中の駅で見かけて一目惚れしたのはいいのですが、どう声をかけていいのか分からずにいる内に後をつけるようになり、自宅を突き止めると真夜中の時間にいたずらをするようになったそうです。

自分でもよくないことをしているのはわかっているのだけれど、おかしな形であれAさんの人生にかかわっているのが楽しくてやめられなくなってしまったそうです。

平穏な日常を取り戻した後もカメラを使用していたのですが、事件が解決してから2年ほどたったら壊れてしまったそうです。

簡単に取り付けることができるタイプの物は壊れやすいようなので、長年にわたり使っていきたいのなら業者に設置してもらうタイプの物がいいようです。

センサーライト

動くものをセンサーが感知して照らすライトです。

明かりの無い暗い所なら効果は抜群であなたへの自宅の侵入や、嫌がらせに対して怯むことでしょう。

暗闇の中で作業することが出来なくなるのですから、ストーカーによる嫌がらせ行為を妨害するには十分な効果が期待できます。

野外センサーライト人気12選

ダミーカメラ

防犯カメラを自宅に設置したいのだけれど、「安いものが増えたのかもしれないけれど、やっぱり値段の事を考えたらなあ」というのなら、いっそダミーカメラを設置してみるという手もあります。

これは防犯カメラとしての録画録音機能はないけれど、LEDのランプが点灯したりして、外見だけはちゃんと機能しているカメラに見せかけたりする代物です。

これを自宅の周辺に設置するだけでも、ストーカーに対しての牽制には十分役に立つと思います。

株式会社アルコム防犯対策用ダミーカメラ(フェイクカメラ)一覧

ボイスレコーダー

ストーカー防止法では被疑者を検挙するときに、複数回にわたる付きまとい行為や嫌がらせ行為の証拠をとっておく必要があります。

その際に実際のストーカーとのやり取りの記録した音声は強力な武器になります。

外出中に身の危険を感じた時だけでも録音をすれば有効な証拠となります。

また最近は外見をボールペンに見せかけたようなものや、小型で目立たない隠すことが便利なものが多く販売されているようです。

色々調べてみて、最適な商品を選んではいかがでしょうか。

ビックカメラ.COMボイスレコーダーおすすめ15選

スタンガン

危険に対して直接的に威力を発揮する防犯グッズです。高圧電流により瞬時に相手を無力化することができます。

護身用具専門店KSP 護身用本格スタンガン

防犯ブザー

緊急時にボタンを押すか、ヒモを引き抜くことにより大音量を発することにより相手を怯ませて周囲に我が身が危険にさらされていることを知らせることができます。

小型で掌に収まる形状の物も多く、すぐに取り出せるところに身に着けていればこれほど心強い防犯グッズは無いでしょう。

この製品にはボタンを押し続けるとブザーが鳴り続けるものや、ブザー本体についているヒモやピンを戻さない限り音が鳴り続けるものがあります。

大きな音で鳴り続けて、周囲に危険を知らせてくれる優れた護身具です。

ビックカメラ.COM 防犯ブザーおすすめ13選

盗聴器発見器

あなたに執着するストーカーは、どんなことでもあなたの事を知りたいと考えています。

もしかすると、あなたが仕事や所用により自宅を留守にしているときに、盗聴するための機械を設置しているかもしれません。

もしストーカーからの監視報告によって、あなたの個人情報が把握されていると考えるのならば盗聴器による盗聴を疑ってみるべきでしょう。

専門の盗聴器発見業者に頼むといった手もありますが、盗聴器発見器はネットで購入が簡単にできます。

自分の手で調べてみて、本当に盗聴器を発見した場合はすぐに警察に届けましょう。

また盗聴器を設置されないように、日ごろから整理整頓や掃除をこまめにやっておくようにしましょう。

MYBEST 盗聴器発見器のおすすめ10選

自宅のドア、郵便受け、窓など

防犯カメラの設置に関しても述べましたが、ストーカー化した相手があなたの自宅の周囲を徘徊しながら監視をしてくることは当然想定するべきことです。

あなたの個人情報や日常生活を探るために、郵便受けを見られたり、ゴミ捨て場に出したゴミを漁られたりするかもしれません。

自宅の中に侵入するために窓を割って侵入してきたり、扉をこじ開けて中に入ろうとする。

ありとあらゆる方法を使ってあなたの個人情報を探り出そうとしてきます。個人的にできる範囲で何らかの対策を打っていた方がいいでしょう。

郵便受けの鍵を二重三重にする、窓ガラスに打撃を加えられても飛散しないようにガラスフィルムを貼り付ける。考えて打てる手はいくらでもあります。

「防犯 グッズ」でGoogle検索してみて、気になったものを片端から試してみるのもいいかもしれません。

モチベーションが上がってきたら防犯グッズを取り扱っている専門店や、自宅から近くにあるホームセンターに行ってみるといいでしょう。あなたが探しているものを店員さんに訊いてみましょう。

通勤通学の帰宅途中に気を付けること

勿論危険に巻き込まれることは避けたいですし、先に説明してきた防犯グッズに頼らないのが一番だと思います。

一番大事なことは周囲に気を配りながら、あなた自身の身に危害が降りかからないようにすることです。

通勤通学の途中で気を付けておくポイントをまとめておきました。

身の危険を感じたら避難することができるところを事前に決めておく

通勤通学先から帰宅しようとして、外を歩いている最中に身の不安を感じたら避難することの出来る退避場所をあらかじめ決めておきましょう。

具体的には交番・警察署・スーパー・コンビニなどが便利です。

他にもこの時間帯のこの場所なら人がたくさんいて助けを求めやすいと思うところを探しておくのもいいかもしれません。

例えば居酒屋など、夜遅くになってもやっている店はありますので、そのような所を避難先の一つに入れてもいいかもしれません。

直接危害を加えられそうになったらすぐに助けを求めよう

もしも、ストーカーがあなたの目の前に現れて、直接危害を加える行動に出たならば、躊躇することなくすぐに大声で助けを求めましょう。

実際に身の上に危険が降りかかってくると恐怖のあまり声が出なくなることもあるようです。

その時の備えにも、大音量で周囲に助けを求めることができる防犯ブザーは忘れずに普段から携帯するようにしましょう。

帰宅する際は複数のルートを用意しておくこと

もし外出時に不安を感じるようでしたら、バスやタクシーを使っていつもと違うルートを使用して帰るようにしましょう。

ストーカーはいつどこであなたの事を監視しているかわかりません。

たまには気分転換もかねて普段使っていないルートを使って帰るのもどうでしょうか。

在宅時に家に押し入れられるのを避けるために

そんなことはあって欲しくないことですが、ストーカー行為で最悪のケースはあなたに危害を加えることを目的として、自宅に押し入ってくることです。

最悪の状況に追いつめられる前に対策をとっておきましょう。

  • 玄関のドアを不用意に開けないこと。必ずドアスコープで確認したり、カメラ付きインターホンで確認すること。
  • 夜間の時間帯は特に警戒すること。
  • 防犯ブザーなどをすぐに使用できるような状態にしておく。
  • 侵入してこようと企んでいるストーカーは物陰や背後に隠れていて、ドアを開けようとした瞬間に一気に押し入ってくることがあるので、家の中に入る時も周囲を警戒すること。

以上、ストーカーに対して効果が期待できる防犯グッズの紹介と、日常生活で気を付けておくことでした。

ストーカー対処法【その心理と様々なタイプ、個人でできる対策】

あなたは現在ストーカーからの付きまといや嫌がらせなどの被害に悩んでいませんか?

現在被害を受けずに生活していても、いつ自分がどこで卑劣な行為のターゲットとして選ばれるかは誰にもわかりません。

この記事ではストーカーに、付きまといや嫌がらせなどのストーカー行為を諦めさせるにはどうすればいいのかを紹介していきます。

ストーカーはどのような心理をしているのか

相手が自分の行為を悔い改めて、自主的・自発的にストーカー行為を諦めてくれるのが最良なのですが、相手に対応するためにもストーカーの心理を知ることがとても重要になってきます。

ストーカーのタイプは様々なものがありますが、大きく分けて以下の4つのタイプに分けられます。

好意を抱いた相手との親密さを追求するタイプ

この人はとにかくあなたの事が大好きで、「とにかく仲良くなりたい」「自分が好きだから相手からも好きになって欲しい」「より深い関係になりたい」と考えています。

あなたが相手に対してどう思っているか、相手を特別な存在として受け入れるか否かよりも、一方的にあなたへの理想を自分の都合のいいような妄想の中で高めていき、自分はそれをあなたに要求する権利と資格があり「自分にはこの人しかいない」「この人には自分しかいない」「したがって自分の要求や要望は受け入れられなければならない」と思い込むようになります。

あなたが相手に対してその好意に応える気がない場合、「なぜ自分の好意を受け入れないのか」「自分の好意を受け入れないのなら罰せられて制裁を受けるべきだ」などと被害妄想を募らせていき、ついには復讐心や敵愾心に代わってゆき、あなたの事を敵視するようになり攻撃対象と見なすようになっていきます。

無条件に自分を受け入れるべきだと考えているタイプ

このタイプの人は「自分は受け入れられて当然だ」「相手は自分の要求や要望を受け入れるのが当たり前だ」とあなたの事を考えていて、拒否・拒絶や頼み事を断るなどあってはならないことだと考えています。

対等な立場から関係を深めていったり親密さを構築していこうと考えてはおらず、最初から主人と奴隷のような一方的かつ支配的な態度に出てきます。

あなたが要求に応じないと、攻撃的な言動や暴力、嫌がらせなどありとあらゆる方法を使ってでも屈服させようとしてきます。

増悪を理由にストーカーをするタイプ

親密さを追求するタイプとは反対のタイプです。

あなたに好意を抱き親密になりたいのではなく、最初からあなたに増悪の念を抱き付きまといや嫌がらせをすることによって、あなたを肉体的にも精神的にも苦しめるのを目的としてストーカーになるタイプです。

あなたと顔見知りでなくても、一方的な逆恨みでこのタイプになることもあるので非常に厄介です。

学校や職場での人間関係で思い通りにいかないストレスをため込んでいる人が、発散させるのを目的としてイジメと同じように自分より弱い存在だと認識している人間に対してストーカー行為をします。

自分が拒絶されたのを受け入れられないタイプ

あなたと交際していて順調にいっていると思っていた。

または結婚して婚姻関係をうまく継続できていたと考えていたのに、交際を終了されたり離婚を申しだされたりして、自分との関係を拒絶されたことを受け入れることができないタイプです。

親密さを追求するタイプとなれば「絶対に関係を復活させたい」増悪を理由に行動するタイプとなれば「自分が不幸になる原因を作ったのだから報復する」という理由でストーカー化します。

ストーカーとなった相手に諦めさせるにはどうすればいいのか

以上ストーカーとなる人間の心理の4つのタイプを紹介しました。

この4つのタイプ全てに共通していることですが、あまりにも自己中心的で欲求を満たすことだけを考えており、
あなたの気持ちは最初から考えておらず、欲求を満たすための道具ぐらいに思っており、どこまでも自分勝手で攻撃的な人格であるということです。

こんなとんでもない人間に付きまといや嫌がらせ行為を止めさせるにはどうすればいいのでしょうか?これを考えるときに、頭に入れておかなくてはならない大きな前提が2つあります。

自主的にストーカー行為を諦める可能性は極めて低い

ここまで自己中心的なストーカーに対しては、対話による説得はまず期待できません。

「同じ人間なのだから話せばわかる」という希望ははかなく打ち砕かれるのがオチでしょう。

むしろ対話をしようとするあなたの気持ちを「弱さ」と判断して、行為を続行する可能性の方が高いといえます。

相手はすでに社会の常識の外に出てしまった存在です。

こちらの常識が通用することはもうないと考えるぐらいでちょうどいいといえます。

相手の自主性を期待せずに積極的に諦めさせることが重要

「話し合えばわかってもらえる」「こちらがどんなに嫌な思いをして迷惑をして困っているか説明すれば止めてもらえる」など相手の良心を期待した行動は、時間と労力の無駄です。

むしろ様々な方法を駆使して、積極的にストーカー行為を諦めさせる方が大事です。

個人でできるストーカー対策について

普段の生活で気を付けることで、あなた一人でもできるストーカー対策はあります。では、そのいくつかを紹介していきます。

事前に予防線を張って、ストーカー被害に遭わないようにするためには

これが一番大事だと思いますが、ネット上での個人情報の公開をし過ぎないようにすることです。

現在は各種SNSを日常的に使用して、一般の人でも世界中に情報発信をすることが可能な世の中になりました。

それ自体はいい事なのかもしれませんが、発信するデメリットとしては、趣味趣向を知られるだけでなく撮影した風景から自宅の住所を特定されてしまったり、あなたが書き込んだ内容から勤め先を特定されたりする危険性があります。

これは極端な例ですが、外でとった自撮りをSNSに投稿したら、瞳の虹彩に映った風景をもとに自宅を割り出された例もあるそうです。

また、よく知らない相手に対して親切にし過ぎて、相手が「自分に好意を持っているに違いない」と勘違いをさせてしまうことも考えられます。

ネット上でも現実の人間関係と同じように、適切な距離感をとって行動することが大事です。

すでに被害に遭ってしまって、それ以上拡大させないようにするためには

残念ながらストーカ-の標的になってしまい、被害を深刻なものにしないようにするには、以下のような対応をとっていきましょう。

  • 洗濯物は外に干さずに乾燥機を使って乾かす。
  • 外に干す場合は一緒に異性の服や下着を一緒に干す。
  • 郵便物や配達物を盗まれたりしないようにするために、郵便受けやポストには鍵を付けること。
  • オートロックで建物内部にゴミ捨て置き場のあるマンション(住むところは出来れば3階以上)に引っ越しする。
  • 中身を漁られてしまわないようにするために、ゴミ出しは回収を担当する業者がくる寸前に行うこと。
  • 防犯ブザーなどの護身用グッズを常に携帯しておくこと。
  • ストーカー行為をしてくる相手に対して、好意を持っているのではないかと勘違いをさせてしまうような言動を取らないこと。
  • 毎日同じルートを使わずに、数パターンのルート設定をして通勤通学をする。
  • 夜間は外出を避けて、どうしても避けられない場合はタクシーを使用する。

ストーカー行為の証拠を集めて、管理・保存しておくこと

ストーカー被害を訴えて、相手を警察に検挙してもらうには、あなたが何度も付きまといや嫌がらせの行為の被害に遭っていることの証拠が絶対に必要になってきます。

メモ・録音録画など様々な記録媒体を使って、証拠を必ず残しておいてください。

いつ、どこで、誰が、何を、どのようにして、何の目的でやってるのか、まとめて資料にしておくことがとても重要です。

ちなみに警察では有効な証拠として、以下のような証拠の取り方を推奨しています。

  • ストーカーからの付きまといや嫌がらせの詳細を事細かにノートにまとめておく
  • 着信履歴やメールやSNSの書き込みを保存しておくこと
  • 電話や留守番電話メッセージの内容を録音しておく
  • 付きまとい行為を録音録画しておく

実際の被害に遭った女性の体験談

A子さんは大学のサークルで知り合った男性と2年間交際し相手の浮気で破局しました。するとその後、男性がストーカー化したそうです。

最初のうちは復縁を求める通話やメールが大量に送られてきました。Aさんが携帯の通知を拒否設定にすると、今度は自宅近辺にA子さんを誹謗中傷するような落書きを書かれたりビラを貼られたりしました。

また、大学の講義が終わり家に帰ろうとすると自分の事を尾行していることに気付いたそうです。

身の危険を感じ始めたA子さんは警察に相談し男性に警告をしてもらいました。これ以上付きまとい行為や嫌がらせを続ければ禁止命令がでて、最後は刑事罰があることを男性に伝えました。

警告の効果で相手の男性のつきまといや誹謗中傷は止まりました。A子さんがこれでもう大丈夫と胸を撫でおろしていたのですが、数か月後に自宅が空き巣の被害にあいそれが交際していた男性の犯行であることが判明し、不法侵入と窃盗で逮捕となりました。

いつどこで自分が被害者になるかわからないストーカー行為には、最大限の警戒をしていくことが重要といえます。 

以上、ストーカーに対する対処方法でした。 

ストーカー被害に遭ったらどうするか?【8つの対策と3つの相談先】

相手の事を良く知らず、こちらが好意を持っているわけではないのに、一方的な自己都合で人の気持ちも考えずに付きまとい行為や迷惑な行為や行動をとるストーカー。

時折ニュースで行き過ぎた行為が犯罪にエスカレートするのを見聞きすると、いざ当事者として自分の身に降りかかってきたときの事を考えると背筋が寒くなりますね。

全く面識のない人間から一方的に好意を抱かれて、執着されてある日から突然攻撃されるようになる。

もちろん当事者になりたい人などいないでしょうが、「その日」はある日突然来るかもしれません。

必要以上にうろたえることの無いように今から備えておきましょう。

この記事では個人がストーカー被害に遭遇した際に、有効な8つの対策と3つの相談先について紹介していきます。

ストーカーの定義と被害の主な種類について

ストーカーとは個人に対しての好意や拒絶されたことによる憎悪の感情から、つきまといや押しかけなどに始まり個人に対しての誹謗中傷や、最終的には直接的な身体に対しての物理的な危害を支配欲を満たすために行う行為全般を指します。

2020年現在警察の発表ではストーカー行為による相談件数とストーカー規制法による警告は減少の傾向にありますが、禁止命令は95件で増加傾向にあります。残念ながら被害者ゼロということにはならないようです。また、被害者の大部分は女性です。

こちらが嫌がるの目的として相手が仕掛けてくる、不快な思いをしたり迷惑に感じたりするストーカー被害は様々なタイプのものがありますが、ここでは主だった8つの行為を取り上げて説明していきたいと思います。

ターゲットに対して執拗に付きまとう、自宅や職場や学校の周囲をうろつかれる、相手を待ち伏せる、自宅へ押しかけてくるなど

ストーカーという言葉を聞いて、真っ先に頭の中でイメージできるのがこの行為でしょう。ストーカーの代表的な迷惑行為です。

ストーカーは好意を持った相手に対して、直接尾行していく先々に付きまとってきたり、仕事や通学や遊ぶために外出すると事前にこちらの行動を把握したうえで待ち伏せをしていたり、あなたが在宅中に直接押しかけてきたり、自宅の近くからこちらの事を何時間も監視してきたり、自宅の近辺をウロウロと徒歩や自動車で徘徊しているなどがあります。

こちらの行動を監視していることを直接告げてくる

あなたは今日も一日、職場での仕事や学校での勉強が終わって帰宅しました。

するとその直後に「おかえりなさい」「今日も一日お疲れ様」「今日は大変だったね」「〇〇の頑張りは俺が見ているよ」などと今日も一日中監視していたぞとアピールする電話がきたり、あなたがその日のいつの時間にどのような行動をとったのか、どのような服装でどのようにして過ごしていたのか、事細かな内容をメールやメッセージアプリで報告してきます。

一方的な面会や交際を要求してくる

「相手の事など知らないし知りたくもない」「一切かかわりたくない、直接会う気もないし交際なんてもってのほか」と、
あなたが相手の事を拒否・拒絶したりしているのに、何度拒否・拒絶してもこちら気持ちや意見は無視して、一方的に面会や交際を求めてきたり、以前交際していて感情のもつれやトラブルなどで嫌気がさして、もう別れているのに復縁を迫って来たり、要らないのに贈り物をしてきて何が何でも受け取るように要求してきます。

粗野な乱暴な言動をとって接してくる

大きな怒鳴り声で「馬鹿野郎!」「〇ね!」などの乱暴な言葉であなたの事を罵ってきます。

ものに当たり散らしたり、壊したりするような乱暴な行動をとったり、自宅の前で自動車のクラクションを長時間にわたって鳴らし続けたり、近隣に響き渡り回りが迷惑するほどの大声であなたの事を罵ります。

繰り返し行われる無言電話、連続電話・大量のメールやSNSのメッセージ

毎日のように朝から晩まで、執拗に電話を掛けてくるのだけど、電話に出て、こちらが問いかけても無言で何も答えない。

本当に迷惑だからもうやめてくれとこちらが拒否・拒絶しているのに、日常生活を送るのに支障をきたすほど通話で話しかけてくる。メールやSNSのメッセージを大量に送り付けてきたりします。

送り付けられたら不快に感じるような汚物や危険物を送り付けてくる

自己の体から排出された大小便などの汚物や、自動車にひかれたり自分の手で殺した動物のなど、あなたが送られてきて不快になったり、気分を害するものを自宅や職場に送り付けてきたり、誰もいない時にわざとらしく人目の付くところに置いて帰ったりします。

名誉や社会的立場を傷つけ貶めようとする行為

あることないことをわざとらしく騒ぎ立てて、あなたの名誉を傷つけようとしてきます。

SNSに誹謗中傷するような内容を書き込まれたり、正義のために告発するという大義名分を盾にしてあなたの私生活を攻撃するような内容をネット上に公開します。

時にはストーカーの標的の親族も攻撃対象になります。例えば親の勤務先の職場に電話を掛けて「娘が反社会的勢力と繋がりがある」とありもしないことをでっち上げて、肉親の社会的立場を傷つけてやろうとすることもあります。

性的なしゅう恥心を侵害してくる

あなたが嫌がるのを目的として、男性の局部を大きく映した写真や、男女が性行為を行っている動画を送り付けてきたり、あなたがアカウントを持っているSNS上に公開したり、嫌だから止めてくれと言っているのに卑猥な言葉を投げつけてきます。

ストーカーと判定する方法は?

日本の法律では特定の人に対して、以上8つの行為を繰り返しやることを「ストーカー行為」と規定しています。

場合によっては罰金や懲役刑を課されることもある立派な犯罪です。

このようなことに巻き込まれる前に、回避するのが一番賢明ですよね。

そこで現在交際しているまたは、これから交際する相手がストーカー化するかどうかの危険性を見極めるのに使えるポイントをまとめてみました。

以下のようなものがあります。

日々接していて相手の言動が怖いと感じることがある(交際中の相手の言動)

交際中に身の危険を感じるような言動

  • あなたが朝起きてから夜寝るまでの行動を細かいところまで知りたがる。今日の食事は何を食べたのか、仕事で何かトラブルはあったのかなかったのか、帰宅途中にどこによって来たのかなど。
  • あなたが自分の思い通りに動かないと怒る。真夜中の遅い時間に「今から会いたい」と呼び出してきて、明日も仕事があるから無理と断ると激しく怒り出すなど。
  • あなたに暴力を振るったり振るうそぶりをする、乱暴な言葉を使う。直接殴る蹴るをしてきたり、物に当たり散らして壊したり、攻撃的な言動をあなたにしてきたりなど。

ついていけないと判断して交際を断った後や離婚後の行動

  • こちらが拒否しているのに、何度もしつこく電話やメールを送ってくる。
  • こちらの都合も考えずに一方的に会いにきたり、居場所を探し出して近づいてくる。
  • 交際がうまくいかなかったのはあなたのせいだと責めてきたり、直接的に危害を加えてやると脅してくる。
  • 交際終了後に関りを断ち切っても、あなたの友人や関係者に連絡をとって近況を探ろうとしてくる。

心当たりはないのだけれど、なんだか付きまとわれている感じがする。

ストーカー行為をされているようなのだけど、恨みを買うような覚えもないし誰にされているのか見当もつかないというのは、
それだけで精神的に不安になりますし危険な状態です。すぐに周りの信頼できる人か警察に相談しましょう。

自分以外にも他の人に対してストーカー行為をしていた

相手がストーカー化するのかを判断するポイントは以上3つがあります。

「まさか自分は被害に遭わないだろう」「そんな大げさに騒がなくても多分自分は大丈夫だろう」と思い込むことなく、少しでも不安を感じたり身に危険を感じるようなことがあれば、何か起こる前に対策をとったり、周りに相談するのが大事です。

ただの付きまといから、どんどん過激化していきついには犯罪に至ったケースには以下のようなものがあります。

  • 付きまといが怖くなり引っ越した。もちろん相手には教えなかったが、新居の住所を調べて見つけ出してしまい家に押しかけられた。
  • 若い頃に仲間内で遊んでいた時に、ふざけて撮った写真や動画をネット上で公開された。
  • 「復縁してほしい」「よりを戻してほしい」と懇願するところから始まり、段々と言葉が激しくなっていき「ひどい目に合わせてやるから覚悟しろ」という脅迫のメールや手紙が来る。
  • 自宅の郵便受けから請求書やダイレクトメールなどの配達物を盗まれたり、ベランダに干してあった服や下着を盗まれる。
  • 自宅マンションの駐車場に止めてあった自動車を破壊される。

ストーカーに対する自己防衛策

これらの事例も最初は些細な嫌がらせからでした。

大きな犯罪へと拡大していくのは珍しい事でも不思議なことでもありません。

自分一人で抱え込んで悶々と悩んでいないで回りに相談しましょう。

ではここから8つの迷惑行為に対抗する自己防衛策を見ていきましょう。

ターゲットに対して執拗に付きまとう、自宅や職場や学校の周囲をうろつかれる、相手を待ち伏せる、自宅への押しかけなど

付きまといは一歩間違えると、暴行や強制わいせつなどの重大犯罪にいたる危険性があります。

まだ実害がないからと油断したりせずに、リスクが小さな時から適切に対応していきましょう。

  • 外出先から帰宅する際に、夜遅かったり人通りがなかったりして不安な時はタクシーを利用する。
  • 緊急時に大音量で周囲に危険を知らせることができる防犯ブザーを携帯する。
  • 一人で悩んでいないで、警察や信用できる人や機関に相談する。
  • 携帯電話は常に持ち歩きすぐに使用できる状態にしておくこと。
  • 万が一ストーカーから危害を加えられそうなときは、ためらうことなく近隣の人や警察に助けを求める。
  • ドアや窓には二重三重にカギを掛けておき、ドアにはスコープを設置する。
  • ドアを開けるときは不審な人物がいないかどうか、周囲を警戒すること。
  • もし不審者に遭遇した場合は、ためらうことなく助けを呼ぶ。

こちらの行動を監視していることを直接告げてくる

ストーカーはこちらの行動を逐一監視して、今日どこへ行ったかなにをしたか、その内容を事細かにあなたに告げてきます。

  • ストーカーが告げてきたあなたの行動の監視報告の状況や内容を記録しておき、警察に相談する。
  • すりガラスで外から中の様子がわからなくてもカーテンを付ける。
  • カーテンは透けて見えない厚めの物にする。
  • 在宅中でもストーカーの監視を遮るために可能な限りカーテンを閉める。

一方的な面会や交際を要求してくる

面会や交際などストーカーの要望に応える義務は一切ないことを強調して、毅然とした態度で断りましょう。

  • 相手の要望をはっきりと拒否拒絶する。
  • 身の回りの信用できる人や警察に相談する。

粗野で乱暴な言動をとってくる

面会や交際などの要求が通らない場合は、ストーカーは逆上して乱暴な態度をとったりものに当たり散らしたりするようなことをします。

  • 身の危険を感じるようならば直ちに警察に通報する。
  • 防犯ブザーを使用して周囲に危険にさらされていることを知らせる。

繰り返し行われる無言電話、連続電話・大量のメールやSNSのメッセージ

通話やメールやSNSのメッセージ機能など、ありとあらゆる方法を使ってあなたに対して誹謗中傷や嫌がらせをしてきます。

  • 嫌がらせがあまりにもしつこければ警察に訴える。
  • 電話会社やプロバイダー会社に相談する。
  • 電話番号やメールアドレスを変更する。
  • 相手方の受信を拒否設定にする。

送り付けられたら不快に感じるような汚物や危険物を送り付けてくる

ストーカーは排泄物や動物の死体など、不潔な物や手に取ると怪我をするような危険物を送り付けてきます。

  • 届いて中身を確認してすぐに警察に届け出る。
  • ストーカーが送り付けてきたものの内容と配達時間を記録しておく。
  • 中身を確認するのも嫌ならば、受け取りを拒否してそのまま送り返す。

名誉や社会的立場を傷つけ貶めようとする行為

ストーカーはあることないことを並べ立てて、誹謗中傷することによってあなたに対して精神的苦痛を与えて痛めつけようとしてきます。

  • 状況を記録して、自宅の近辺に貼り付けられた中傷を目的としたビラやネット上の書き込みはすべて保存しておくこと。
  • 周囲の信用できる人や警察に直接相談する

性的なしゅう恥心を侵害してくる

ストーカーはありとあらゆる方法を駆使して、あなたの事を辱めてきます。

  • 自宅の住所や、使用している携帯の電話番号、メールアドレスをはじめとする個人情報は厳重に管理すること。
  • 請求書や通知などの個人情報が書かれた書類は、シュレッダーにかけるか細かく切り裂いて複数回に分けて燃えるゴミに出す。

ストーカーの体験談

ストーカーの被害に遭うとどのような目に合うのか?私の知人の話をしてみたいと思います。

男性Aさんのケース 

Aさんは大学卒業後に勤務した会社でストーカー被害に遭いました。相手の女性につきまといをされて怖い思いをしたそうです。

出会いのきっかけは入社後の懇親会でした。入社後の研修が終わった後で皆で食事をしながらお酒を飲みつつ、楽しく話をしていたそうです。

その中にのちにストーカーの加害者となるBがいたそうです。Bはおとなしいタイプであまり目立たない女性でした。Aさんはほかの人と話すのに夢中でその時はあまり気にしなかったし。正直印象に残るような人ではなかったそうです。

その後、研修が終わり実際の仕事をするようになりました、Bも一緒の部署に配属され同僚として仕事をしていくようになったそうです。それからしばらくして仕事量が増えてきて忙しくなってきました。

そんな中Bは大量の仕事を抱えて参っていたそうです。あまり要領がいい方ではなかったのでしょう。そのような彼女の姿を見るに見かねてAさんはBの仕事を手伝っていたそうです。Aさん曰く「大量の仕事を抱えて遅くまで残ってるのが不憫に見えて」思わず手を差し伸べたそうです。

恐らくBはそのように他人に親切に接してもらったことがあまりなかったのでしょう。Bの中ではこれで交際していることになってしまったそうです。その後仕事が落ち着いてきたので、BがAさんにお礼がしたいということで居酒屋で飲んで食べて、楽しい時間を過ごしました。

その日はそれで終わり、連絡先を交換して別れました。

その後、今日仕事で何をした。休みの日に何を食べた、何をしたかという日常生活の報告をメールでしてくるようになりました。

Aさんも最初は律儀に応対していたそうですが、次第に辟易してきていちいち報告しなくていいよと伝えると「なんでそんなこと言うの!」と怒りのメールが飛んできたそうです。

その後日常生活のメールは止まったのですが、ある日仕事が終わり家に帰ると家の前にBが待ち伏せをしていたそうです。
するとAさんに対して「彼女が怒っているのになぜ放ったらかしにしているの!?」と喚き散らしてきたそうです。

Bと付き合っている気などまったくなかったAさんは、Bに対して異性として特別な感情を持っていないことを伝えたのですが、なら「なぜ優しくした」と聞き入れません。その後、騒ぎを聞きつけた近隣の人が警察に通報してくれて駆けつけた警察官がBをなだめて騒ぎを治めてくれました。

その後、Aさんは上司に相談しBは注意されて別部署に異動になりました。Bはその後しばらく勤務していたそうですが、退職してしまったそうです。

被害者も加害者も誰も幸せにならないのがストーカー行為です。このような行為はするべきではないとAさんから話を聞いたときつくづく思いました。

ストーカー被害を相談したり、訴えるには 【2021年最新版】

あなたが何度も拒否の姿勢をとっても、ストーカーが迷惑行為を止めようとしないのなら、一刻も早く信用できる機関に相談するべきです。

被害に遭った際には以下の3つに相談できます。

警察

実際に被害に遭った、現在進行形で被害を受けているのならば、一番信用出来て頼りにすることができるのがやはり警察です。

被害相談は各都道府県の県警本部の相談窓口と警察署の担当部門が受け付けています。

警察に相談することにより、以下のような対応をストーカーに対して行使することができます。

刑罰法令に接触していると判断できる場合

  • ストーカー規制法違反、配偶者暴力防止法違反、暴行、傷害、脅迫、器物損壊、住居侵入、名誉棄損などに違反している場合は、検挙となります。

その他の対応について

  • ストーカーに対して付きまとい行為や嫌がらせを止めるように警告・指導をしたり、身の危険を感じる場合には一時的な避難の支援や、自宅周辺のパトロールなどをしてくれることがあります。

男女共同参画センター

各都道府県の市町村が設置している、仕事や生活で悩みを抱えた女性の相談に乗る施設です。

面接相談、カウンセリング、法律相談、精神科医による心の相談などを受けることができます。

男女共同参画局・情報・相談窓口一覧

配偶者暴力相談支援センター

各都道府県の相談窓口や健康福祉センターにて、電話相談や面接相談、カウンセリングを受けることができます。

配偶者暴力相談支援センター相談機関一覧

以上、ストーカー被害に遭った場合の8つの対策と3つの相談先でした。