ストーカーの特徴と心理【様々なタイプとストーカー化する男性とは?】

相手に対して執着し、日常的に様々な方法で相手に付きまとい、嫌がらせで不安や恐怖を与えるストーカー。

ところでストーカーとして、なりやすい気質や特徴などはあるのでしょうか?

この記事ではそのような疑問を掘り下げて考えていきたいと思います。

ストーカーのタイプ

ストーカーになるタイプは大きく分けて4つに分かれます。

親密追求型

このタイプの人は自分が好意を持った相手と、両想いの深い関係になることを強く望みます。

そのため相手と面識がなく合意を得なくても、「自分たちは深く愛し合っている」「この人には私がいなくてはならない」
などの妄想の世界に囚われてしまっています。

相手の気持ちには全く配慮をせず、強い拒絶に遭った場合は好意が一転して増悪へと変貌するパターンが多いタイプです。

無資格型

人格障害や精神障害を患っているために、人とのコミュニケーションをとるのが苦手だったり、相手の立場に配慮した行動をとるのが苦手なタイプの人です。

一方的に自分を受け入れるように要求して、見返りも求めてきます。「相手が自分を受け入れて当然だ」と最初から思い込んでいるので極めて厄介です。

増悪型

親密型や無資格型などの好意を理由にしてストーカー行為をするタイプとは違い、自分のうっぷんやストレス解消を理由にしてストーカー行為をするタイプです。

被害者と全く面識がなくても標的にすることもあります。

被害者が怖がって混乱した状態になるのを楽しむのでイジメが目当てだといえます。

被害者はなぜ自分がこのような目に合うのかわからずに、混乱する人も多いようです。

拒絶型

元夫・元妻・元恋人など、親密な関係にあった相手につきまといや嫌がらせを行うタイプです。

パートナーから別れを切り出されたのを切っ掛けにしてストーカー化します。

よりを戻して関係を修復しようとしたり、相手を不幸にしようとして行動します。

ストーカー化しやすい男性の特徴

では次にストーカー化しやすい男性の特徴を見ていきましょう。主だった特徴としては次のような物があります。

生まれてから狭いコミュニティの中で過ごしてきた

対人関係が狭いコミュニティの中で生きてきた男性は、人間関係に揉まれておらず人との距離感の取り方が下手な所があります。

物事の見方の視野も狭く、自分と気の合う人間とばかり過ごしてきたので多種多様な価値観に触れることが少なく、自己中心的な物の見方のみで世界観が組み立てられている人が多いようです。

成長の過程において、批判的な意見に接したことがない人がストーカー化してしまうのかもしれません。

恋愛経験が少ない

異性との距離感がわからない男性はストーカー化しやすいようです。

自分のタイプの異性が目の前に現れても、アプローチの仕方がわからないのでおかしな接し方をしても自分で気づけないようです。

また、交際が始まってもやっとの思いで出来たパートナーを失いたくないという思いから、必要以上に執着してしまい、ストーカーと化すこともあるようです。

嫉妬深く独占欲が強い

最もストーカー化しやすい気質の男性が、嫉妬深く独占欲が強い男性です。

相手を常に自分のコントロール下に置いていないと気が済まないのでしょう、職場の同僚や男友達などの相手の周囲の異性関係を事細かに把握しようとします。

執着心が強い

このタイプもストーカーしやすい男性と言えるでしょう。

対人関係を構築するのが得意ではなく、やっとできた親密な人間関係を壊したくないと考えるタイプの人です。

異性に対しても同じで、いったん構築した関係が壊れることを極端に嫌がります。

相手が自分から去っていくのが嫌でストーカー化する恐れがあります。

LINEや電話のレスポンスや頻度がやたらと早い。

LINEや電話によるコンタクトやレスポンスが、やたらと多いタイプもストーカー化しやすい傾向があります。

常に相手が今何をしているのか把握しておかないと気が済まないので、暇さえあれば相手がどうしているか知ろうとしてきます。

好きだから相手の事を知りたいというのではなく、監視して管理下に置いておきたいといった感じです。

少し返信が遅くなったぐらいで、やたらと責めてくる男性は十分に警戒した方がよいでしょう。

自己中心的な性格をしている

相手の言うことを聞き入れない、自分の考えだけが常に正しくて相手は間違っている。

協調性の欠片もなく、言動が支配的で話し合いの余地がない。

関係が修復不可能になるまで悪化しても「自分が嫌われるなどありえない」「彼女の間違いを正さなければいけない」
と自分に都合のいい世界を作り上げてその中に閉じこもります。

ネガティブな考え方をしている。

極端に成功体験がなく、自分が拒絶されることを恐れているので少しの反論や批判を恐れます。

潜在意識の奥底では、母親の代わりになってくれる人を求めているのでしょう。

自分を批判せず決して傷つけない存在が欲しいのでしょう。

勿論現実にはそんな女性はどこにもいませんので、自分の理想が叶うことはありません。

他の男性を少し褒めただけでも怒りますので、そもそも交際することそのものが論外かもしれませんね。

そもそも何故執着するの? ストーカーの心理について

そもそもなぜここまで相手の女性に執着するのでしょうか?

そのあたりの心理も掘り下げて見てみましょう。

相手の女性の何もかもを把握しておきたい。

どんな生活をしているのか、どんな仕事をしているのか、好きな食べ物は何か、趣味は何か、交友関係はどうなのか等々。

自分の可愛い所有物なのですから、全てを知っているのが当然だという考え方です。

朝起きてから、夜自宅で休むまで対象の行動を監視することもあるでしょう。

自分の願望を邪魔する男性の存在が気になる

ストーカー行為をする男は、相手の女性に交際している男性がいるのか、親しくしている男友達はいるのかを知ろうとします。

勿論、ストーカーにとっては目障りなだけの存在だからです。

彼女に質問すればいいだけの話なのですが、それも出来ないので彼女の周囲を監視してたり、SNSにて交友関係をチェックしたりします。

寂しくて孤独に耐えられないので相手をしてほしい。

ストーカーには対人関係を作るのが下手糞で、でも誰かにそばにいて自分の相手をしてほしいという人もいます。

基本的に一人でいることが多いので、寂しさにからめとられてしまうのでしょう。

誰もまともに相手にしてくれないために、いったん目を付けた女性にはとことん執着します。

女性の方が下手にでますと、支配するために主導権を握ってこようとしますので気を付けましょう。

自分は何も悪くないと固く思い込んでいる。

ストーカーをする人には基本的に罪悪感はありません。

自己中心的な物の考え方しかできないので、自分にこんなことをさせる相手が全部悪いくらいにしか考えていません。

はっきり言って、お近づきにならないのが一番ですね。

相手もこちらに好意を抱いているのだが、自分の好意を表現できないでいるのだと本気で思い込んでいる。

ストーカーをする男性は、相手の女性の立場になって考えることが出来ずに、一方的な自分の好意や感情のみで行動します。

特に無資格型の人格障害を抱えて生きている男性は、相手の女性も本気で自分の事が好きで本心は受け入れたいと考えていると思い込んでいます。

コミュニケーションの取り方が一方通行で、相手の気持ちなどは関係ありません。

まともに応対しても問題の解決には至らないのでストーカー行為をされた記録や証拠などをしっかりととっておき、警察に相談するのが一番でしょう。

実際にストーカー化した人の心理

実際にストーカー化した人はどのような心理をしているのでしょうか?実際の例を見ていきましょう。

通勤電車でよく見かける女性を一方的に守っていた男性

ある40代の男性は通勤電車の中でよく見かける20代の女性を「自分が守らなければならない」と勝手に思い、見かけると傍で回りを警戒しおかしな人間から守ろうとしていました。おかしな話ですが被害者から訴えられるまで、自分が問題行動を起こしている自覚もない人が多いようです。

何度も同じ男性がそばにいると女性の方もさすがに気づきます。男性の方に「止めてください」と伝えたのですが、「君が心配なんだ」といって聞かなかったそうです。最後は警察に通報されて駅の構内でひと悶着あったそうです。

男性の方は本当に善意からやっていて、悪意は全くなかったのですが最後は結局トラブルになり、お互い嫌な思いをすることになりました。

新しく入ってきた女性社員の机を掃除していた人

ある企業の40代の部長は、久々に自分の部署に新卒の女性社員が入ってきたので大変喜んでいました。彼女が気分良く働く事ができるように毎朝彼女の机を拭いたり、ゴミ箱のゴミを捨てたりしていたそうです。

勿論、善意なのかもしれませんが有難迷惑だったのでしょう。止めてくださいと言われシュンとしていたそうです。
この部長も迷惑行為をしているという自覚は全くなく、ビックリしていたそうです。

悪意があってやっているのなら、本人にも自覚はあるのでしょうが本当に良かれと思ってやっているので難しいものですね。

以上、ストーカーになりやすい男性の特徴と心理についてでした。

ストーカー行為を止めるには【エスカレートする行為に歯止めをかける】

相手への好意が暴走して、ストーカー行為にまで発展してしまった。

自分のやっている行為に自分でも悩んでいるのだが、やめたくてもやめられない。

このような人たちに向けてストーカーをやめるための考え方や、有効な方法をまとめてみました。

ストーカーをやめるには、やめさせるにはどうすればいいのか?

自分がまさに今ストーカー行為をやっていて、いつか逮捕されるのではないかと恐れている。

被害届を出されたら警察が動くのも理解できるが、つきまといや嫌がらせ行為をどうしても自分で止めることができない。

このようなことで悩んでいる人は、対策として次のようなことをやってみてください。

ストーカーとして逮捕されたときのデメリットを、全て書き出してみる。

大きめの紙、スケッチブックや罫線の入ったノートでも結構ですので、ストーカー行為を続けることのデメリットを全て書き出してみてください。

「このまま付きまとい行為を続けていれば、警察から警告が出される」

「もし逮捕されて示談が成立しなければ有罪になるな」

「懲役刑や罰金も科される」「社会的信用も失う」「仕事も家族も友人も失う」などこのままストーカーとして行動し続けることの負の側面を書き出してみましょう。

相手への好意が大きくてどうしても諦められないと思っていても、ストーカー行為による社会的制裁の方のデメリットが大きいと理解すれば、自分を止めるきっかけになるかもしれません。

物理的に距離をおいてみる

相手の居住地からから遠い所に引っ越してみて、簡単にストーカーが出来ないようにする。

いったん実家に帰ってみるなど、住まいを変えたり環境を変えたりして気分を変えてみたり、ストーカー行為そのものをやることが面倒くさくてやりたくない状況に自分を置いてみるのもいい方法です。

連絡手段を断ち切る

相手の電話番号やメールアドレスやLINEのIDは消してしまいましょう。

また相手がブログやSNSをやっている場合は見ないようにしましょう。

悩んでいることを家族や友人に正直に話してみる

当然のことながら、友人や親はあなたの事を厳しく叱責するでしょう。

常識的な社会生活を営んでいる人ならば当然の事です。

あなた個人の信用は多少なりとも落ちてしまうかもしれませんが、それでもストーカー行為をやめることができるのならば、是非相談するべきでしょう。

暇な時間を作らない

手持ち無沙汰な時間を作らないことも大事です。暇な時間を作らないようにして自分の事を退屈させないようにしましょう。
 
スポーツをして汗を流したり、新しい趣味を始めたり、旅行に行ったりするのもいいかもしれません。

勿論、今まで以上に仕事に打ち込むのもありです。

新しい恋人を探す

ストーカー行為をしていた相手を忘れるためにも、新しいパートナーを探した方がいいでしょう。

新しい相手との関係を構築しているうちに、以前執着していた相手の事は忘れていることでしょう。

思い出の品を処分する

どんなに執着していた相手を忘れようとしても、相手との思い出が刻み込まれた物が手元に遭った場合には、ふとしたことから執着の欲求が蘇ってしまうかもしれません。

ストーカー行為をしたことのある相手との品物は、値段の高い安いや希少性を問わずに処分してしまいましょう。

相手との間に共通の友人がいた場合は付き合いを減らす

ストーカー行為をした相手との間に友人がいた場合は、念のために関係を遠ざけましょう。

相手の近況の情報を耳にすることで、執着が再生してしまうのを防ぐためです。

医師の診断やカウンセリングを受ける

物理的に離れてみたし、ジムに通ったりしてスポーツや新しい趣味も始めてみた。友人とも離れて新しい恋人も作った。

それでも相手に対しての執着を断ち切ることが出来ないと悩んでいるのなら、病院へ通院して医師の診断を受けたり、カウンセリングを受けて自分の抱えている悩みを相談してみましょう。

依存症治療を専門にしている専門病院では、ストーカー加害者の回復治療を行っているところもあります。

主に以下のような治療をしているようです。

内観療法

加害者の日常的に接している人たち、両親、兄弟、親せき、配偶者、子供、孫などに対しての今までの接し方を何度も思い返してみることで、自分と他人の関係性の理解を深めていく。

相互信頼を構築していったり、社会や自分が普段接しているコミュニティーに対しての責任感を自覚させて、日常生活の改善を促していく心理療法です。

条件反射制御法

やめなくてはいけないと本人が自覚していても、状況や環境などが過去と同じようになると抑え込んでいた欲求が高まってしまい行動に移してしまいます。

このやりたくなるという欲求を抑え込んでしまう事を目的としたプログラムです。

個別精神療法

診察することによって、本人に合う治療のプログラムを組んで治療をしていきます。

集団精神療法

同じような悩みや問題を抱えた人たちと共に、認知行動療法をもとにしたプログラムに沿って治療をしていきます。

自分がストーカーになってしまいそうだ、なりつつあると思ったら

もしもこれを読んでいるあなたが、「まさに今ストーカー行為をしようとしている」「好意が高まりすぎて執着と化してストーカーになりつつある」と考えているのなら、以下のようなことをしてみてはどうでしょうか?

相手に拒否されたことを正しく認識する

交際を断られたり連絡するのを拒絶された場合は、本当に相手が嫌がって拒否してきていると受け止めましょう。

「本当はこちらに好意を抱いているのに、恥ずかしがっているだけだ」「自分の魅力が相手はまだよくわかっていない」
「一度だけでは肯定の返答が返ってこないのなら何度も頑張るべきだ」「意地を張っているだけだ」
などという都合のいい思い込みは、まず叶うことはありません。

残念ながら断られたり拒絶されたことは現実です。

ですが交際を拒否・拒絶された程度の事ですので、それであなたの全存在が否定されたわけではありません。気楽に考えましょう。

断られたことは現実です。現実は現実として受け止めて先に進みましょう。

周りの人に対して自分の行動に悩んでいることを相談する

家族や友人、もしくは信用できる会社の上司に相談してみるのもいいかもしれません。本格的なストーカー行為に走る前ならば比較的相談もしやすいと思います。

しかしこの際に、本人が真剣に悩んでいるのに茶化したりからかいの材料にしていじるような人は避けた方がいいでしょう。

また、無責任に「もっと本気になれば相手も落ちる」など背中を押すような人も避けましょう。

また、冷静な判断をしやすいので、同じ相談をするのなら出来れば友人や親族でも異性に相談する方がいいでしょう。

相手に接触したいと思ったら別の事をして気を散らす

もし、何とかして相手への好意を抑えることが出来ていたとしても、ふとしたことから思い出して行動に移してしまう事があるかもしれません。

その際は他の事をして集中することにより、相手の事を忘れましょう。

集中することで代替できることでしたら何でも構いません。

家事や掃除をしたり、運動をして汗をかいてリフレッシュしたり、映画を見たり、読書をしたり、料理をしてみたり、何か習い事をしてみたり、仲のいい友人を誘って飲みにいったり、とにかく相手を忘れるために他の事をすぐに行動に移します。

とにかく悪い虫が騒いだら、間髪入れずに他の行動に移るべきです。自分に暇な時間を与えず、悪いことを考えさせて実行に移さないように気を付けましょう。

実際にストーカー行為を止めた人の体験談

ここで実際にストーカー行為を止めた人の体験談を見てみましょう。

親から怒られてストーカー行為をやめた男性

20代後半の男性Aさんは親から怒られてストーカー行為を止めた一人です。彼は勤務している会社で営業として訪問した会社で受付を担当していた女性であるB子さんに一目惚れしてしまい、告白したそうですが断られてしまったそうです。

Aさんはどうしても諦めることができずに、つけ回してB子さんの写真を撮るようになったり行動記録をノートに取るようになったそうです。

所が同居していた母親がAさんの部屋を掃除している最中に、ベットの下からB子さんの写真や記録を取ったノートを見つけてしまいストーカー行為がバレてしまいました。さあ、大変です。父親は激怒するは、母親は泣き崩れるで大変だったそうです。
幸いB子さんには行為はバレていなかったそうなので、警察沙汰などにはならなかったそうなのですが、みっちりと油を搾られて本当に懲りたそうです。

今では、よき夫であり2児のパパとなっています。

以上、ストーカーをやめたいと考えているときにやるべき事でした。

万引き犯の特徴と対応策【狙われやすい店舗と万引き防止について】

店舗などで買い物客として訪れて、代金を支払うことなく商品を持ち去ってしまう万引き。

例え一つ一つの商品の値段が安くても、額が積み重ねれば経営に大ダメージを受けて場合によっては閉店に追い込まれることも少なくないそうです。この記事では、そんな困った万引きの特徴と対応策について考えていきたいと思います。

万引きの実態について

万引きというと100円や200円から大きくても1000円ぐらいの少額をイメージしますが、日本の万引きの被害総額は一日約13億円、年間で約5000億円だそうです!(私も驚きました・・・)

高齢者をターゲットにした、振り込め詐欺などの特殊詐欺は390億と言われていますので10倍以上ですね。

勿論、その分の損害は被害を被ったお店が負うことになります。万引きだからと言って軽く見てはいけないですね。

勿論立派な犯罪です。刑法235条の窃盗罪に当たり、10年以下の懲役又は50万円以下の罰金に処されます。

それでは万引きを防止するためには、どうすればいいのでしょうか?万引き犯はどのような特徴をしていて、万引きを阻止するためにはどういった対応策をとっていけばいいのでしょうか?

万引き犯の特徴

万引き犯の行動様式を知り、その対応策をとっていきましょう。万引きの犯行には単独行動と集団行動による2通りのパターンがあります。

単独による犯行

単独で犯行に及ぶ万引き犯は挙動が不審で目につきます。人目を避けるためにターゲットの商品のそばを何度も行ったり来たりして、人がいなくなるタイミングを待っていたりします。

グループでの犯行

何人かでチームワークを駆使して犯行に及ぶ万引き犯もいます。例えば一人が店員に話しかけてそのすきに商品を盗むなどの役割分担を決めて万引きを実行します。

また、犯行を店員に目撃されても大丈夫なように万引きする役と、商品を手渡されて店外に持ち出すのを別々の人間が行ったりします。単独犯の時と同じく不審な行動が多いので注意が必要です。

万引き被害が起きやすい時間は何時ごろなのか?

万引きが起こりやすい時間というのもあります。以下の2つです。

正午~18:00まで

昼食時は、飲食店や食料品を提供するスーパーなどが混雑する時間帯です。

来店する人の数も多く、店員も接客による対応に追われるので注意が散漫になりやすいので、万引きを実行されやすい時間帯と見なされています。

18:00~午前0:00まで

午後6時ころからは仕事帰りに買い物する人たちが増えてきて、やはり全体の監視が行き届かなくなります。また、万引き以外にもお酒を飲んだ人のトラブルなどもあります。

商品を盗もうとしている万引き犯の見抜き方

商品を万引きをしようとしている人物には、どのような挙動をとるのでしょうか?主に以下のようなものがあります。

    万引きをしようとしている人間の挙動

  • 買い物をするでもなくただ店内を歩き回る
  • やたらと他の客や店員の動きを確認している
  • 周りから見えずらい死角になっている場所にずっといる
  • 手元を隠すような動作をする
  • 目が周囲をきょろきょろと見回す
  • 商品を長時間凝視している
  • 手と目の動きが一致しない
  • 必要以上に個室トイレに長時間こもっている
    複数で万引きをしようとしている人間の挙動

  • 仲間同士でわざとらしいくらいの大声で談笑している
  • 一人が店員に話しかけたり質問をしたりする
  • 一人が店員や他の客とトラブルを起こす
  • 複数で店内にいるときに、一人が他の仲間の体で隠れて見えない状態になる
  • 店内で大声で騒いでいたかと思えば、いきなり静かになったりする

万引き犯は商品を盗みやすいように、服装や所持品に以下のような特徴があります。

  • 着用している服に多くのポケットが付いている
  • 気温の高い日なのにコートやジャンパーを着ている
  • すぐに商品を入れられる、ファスナーが開いているバックを持っている
  • 大きくて口をテープなどで止めていない紙袋をもっている

万引きの標的にされやすい店舗とは?

ここまで万引き犯の特徴を述べてきましたが、万引きのターゲットにされやすい店舗というのもあるのでしょうか?
結論から言うとあります。万引きされやすい店は以下のようなものです。

店内の照明が暗い

店舗の中が暗いと何をしているかわかりにくいですよね。

万引きを企んでいる人が怪しいことをしていても、よく見えなければ判然としません。店舗に入ってきた人間の動きがわかるように照明で明るくしておきましょう。

店舗内で商品を積み重ねて置いていて、見通しが悪い

これは背の高い陳列棚があってもそうですが、商品が乱雑に積み重ねてあると死角ができやすく、人の動きが把握できなくなってしまいます。

万引き犯は死角の陰で商品をバックや衣服のポケットに入れて盗みますので、できる限り店内に死角を作らないように工夫しましょう。

どうしても死角になってしまう所は、防犯ミラーを設置して人がいたら把握できるようにしておきましょう。

防犯カメラが設置されていない

防犯カメラがなくては、万引きをする人に対してこちらの意識が低いことをばらしているようなものです。

特に防犯カメラを設置しないということは、実際に万引きがあっても映像での証拠が残らないことになります。

有力な証拠を一つでも多く確保するためにも、防犯カメラは必ず設置しましょう。

店員の教育や情報共有が出来ていない

店員が接客態度が悪く挨拶もまともにできなければ、だらしのない店だとみなされて万引きのターゲットになりかねません。

明るく元気な挨拶をするようにして、犯罪行為をしにくい雰囲気を積極的に作っていきましょう。

情報共有も大事です。万引きをしている可能性の高い人物については情報共有を密にして、店舗の従業員全体で警戒できるようにしましょう。

万引きへの対応策

万引きを事前に阻止するにはどのような手を打っていけばいいのでしょうか。以下に様々な方法を紹介していきます。

お客様が入店してきたら、目を見て挨拶をする

こんなことで?と思われるかもしれませんが、「いらっしゃいませ!」と相手の目を見ながら挨拶をすることで、入店してきた人の顔を確認することができます。

相手からすれば自分の顔を見られていますし、しかも挨拶もされていますので自分の存在を把握されていると考えます。

商品を万引きすることを考えている場合は、自分の顔を覚えていて欲しくないでしょうから、一定の抑止効果は期待することが出来ます。

いつまでも店内を徘徊している客に声掛けをしていく

入店してからずっとうろうろしていて、買い物をする気があるのか怪しい人物に対しては、こちらから積極的に「何かお探しですか?」と声掛けをしていきましょう。

もしかしたら本当に探している商品が見つからないのかもしれませんし、万引きすることを企んでいた場合は「あなたの挙動をしっかり見ていますよ」という警告にもなります。

商品を整理整頓してきれいな見た目を保つようにする

商品が乱雑に陳列されていると、「この店は管理の行き届いていない店だ」と多少万引きをしてもわからないだらしのない店だというような印象を与えることにもなりかねません。

一般のお客様にも店舗の印象を良くするためにも、商品の整理整頓はこまめにやり、店全体の印象を良いイメージに保つようにしましょう。

防犯カメラを設置する

万引き対策で最も効果的なのが防犯カメラを設置することです。設置の効果としては以下のようなものがあります。

  • 防犯カメラで撮影することにより、万引きを事前に抑止する
  • 売上金や商品の盗難を目的とした、空き巣や強盗への対策にもなる
  • 従業員による店内の監視が効率的にできる
  • 映像として有力な証拠を手にすることができる

現在生産されて流通している防犯カメラは鮮明に残すことができますので、有効な証拠として機能します。

また、映像を従業員の間で共有することにより、万引きの常習犯の情報を共有することにもなります。その人物が来店した際はその時店舗にいる全員で警戒することもできるようになります。

設置するポジションも重要で効果を発揮するためには、店舗のレイアウトを考慮しながら死角がないように複数箇所に設置していきましょう。店舗の出入り口や隅っこなど人目がつかない所を監視できるようにしましょう。

実際の万引きに合った店の体験談

私の友人で万引きを実際にした人がいます。中学生の時の友人でした。その時の話をしてみたいと思います。

その日、土曜日で学校が半日で終わったので、私と友人は学校近くのショッピングモールに遊びに来ていました。昭和に建てられた設備も古くてレトロな雰囲気のモールでした。

モールの形状は中庭があり、その周囲に様々な業態の店舗が営業をしていました。花屋もあったし鍵屋も本屋もありました。
土日になると空きスペースを借りて、外部の業者が商品を陳列して商売をしていました。

その日は雑貨屋さんが入って、様々な日用品やおしゃれな小物を販売していました。私と友人は二人で展示されている商品を見て回っていました。確かその時は休みの日に遊ぶための水風船とロケット花火を買ったのを覚えています。

その後、店の外に出てしばらくしてから友人が「なあ、これ見てみろよ」と様々な機能が付いた登山用ナイフを、着ているシャツの下から取り出してきました。私は驚いて「何やってんだ返して来いよ!」と言ったのですが、これぐらい大丈夫だよと言ってききませんでした。

何故そんなことをするのかと問い詰めたのですが、1・店員が一人しかいないので隙だらけだから。2・全体のスペースが広いので盗む機会が常にあるという事でした。また、陳列棚が背の高いものでしたのでとてもやりやすかったとのことでした。
口ぶりからすると常習犯で何度もやったことがあるような口ぶりでした。

その後、こいつと付き合うのは良くないと考えて付き合いが疎遠になり途絶えました。
そんな人間と付き合っていたと考えるとあまりいい話ではないのですけれど、盗みを働く人間の心理を垣間見るいい機会になりました。

以上、万引き犯の特徴と対応策についてでした。

あおり運転の特徴と対応策【危険運転に巻き込まれないようにする】

この記事をご覧の方は、通勤や通学で自動車を運転したり、休日に買い物や遊びに行ったりと遠出をするのに自動車を使って出かけているかもしれません。

運転をしている最中に他の車から、ライトのパッシングやクラクションなどであおられたりして怖い思いをしたことがある人もいるでしょう。

大事故の元凶にもなる危険なあおり運転。どのようにして対応していけばいいのでしょうか?

あおり運転とは何か?

あおり運転とは自動車を運転している最中に、前方の車に異常接近して幅寄せしたり、後方の車を怖がらせるために急ブレーキを踏んだり、ライトのパッシングやクラクションでの威嚇などがあります。勿論、交通事故の原因になる危険な行為です。

警察庁が2020年2月13日に公表した集計では、2019年に摘発したあおり運転は一万五千件以上で危険な運転をするドライバーが多い現実を世に知らしめるものでした。

あおり運転の具体的な危険行為

あおり運転による危険行為には次のような物があります。

自動車を運転しながらする危険行為

  • 前の車との車間距離を思いっきり詰めて、無理やり進路変更させようとする。
  • ライトのパッシングやクラクションにて威嚇する。
  • 威嚇している車の前で、急ブレーキを踏む。
  • 前の車の後ろにピッタリとくっついていく。抜き去る時に怒鳴りつける。
  • 並行して走りながら、幅寄せをする。
  • 進路に立ちはだかり停車をさせて、相手の運転手に脅迫や暴行を加える。

特に相手を車内から無理やりおろして暴行を加える行為は、他の後方から来た車にひかれる可能性が高い非常に危険な行為です。
2017年6月5日に起きた「東名あおり運転」はとても悲惨な事件でした。東名高速道路の追い越し車線で停車させて、そこにトラックが追突されたことで2名の命が失われました。

この事件がきっかけとなり、あおり運転の厳罰化の法整備が進むことになりました。

あおり運転に対する厳罰化された法整備について

これまであおり運転そのものを取り締まる法律はなかったのですが、今年令和2年6月30日から「妨害運転罪」が創設されました。たった一回の違反でも運転免許取り消し処分となり、最大で5年の懲役刑又は100万円の罰金が科されることになりました。

以下の10項目が取り締まりの対象になります。

危険な妨害運転の典型例

  • 他の車との車間距離を極端に詰めてくる
  • ウインカー等で予告することもなしに、急な車線変更を行う
  • 後方から車が迫っているのに急ブレーキを踏む
  • 無理やり危険な追い越しをする
  • 対向車線にはみ出す
  • 必要ない場面で、クラクションをしつこく鳴らす
  • 必要ない場面で、ライトをパッシングする
  • 危険な幅寄せや蛇行運転をする
  • 高速道路で低速で運転する
  • 高速道路で駐停車する

これらの違反による罰則は「3年以下の懲役又は50万円以下の罰金」が科せられます。違反による点数は25点です。これは酒気帯び運転と同じ点数ですので、いかに国があおり運転を危険視しているかがわかります。

高速道路で相手の車を無理やり停車させるなどの危険行為をした場合は、「5年以下の懲役100万円以下の罰金」が科されます。
違反による点数は35点で酒酔い運転と同じです。事故を起こさなくても一発で免許取り消しの処分が下りることになります。

以上の罰則規定を見てみても、あおり運転に対しては社会的に厳しいものになっています。路上で他人の運転に腹が立つことがあったとしても、危険なあおり運転は自分と他人の命を危険にさらす行為です。絶対にやめましょう。

あおり運転への予防策について

あおり運転は危険極まりない行為であると、社会的な認知は進んできていますが、それでも自分が運転中にいつ被害者になるかはわかりません。

誰しもトラブルに巻き込まれて怖い目に合いたくはありませんよね。なんとかして事前に予防することはできないのでしょうか?ここから予防策と対応策の2つを考えていきたいと思います。

事前にトラブルを防止するための予防策にはどんなものがあるのでしょうか?以下の4つがあります。

相手に道を譲る

基本的な対策の一つは「すぐに道を譲る」ことです。

あおり運転をしている人は十中八九イライラしながら運転をしている人です。仕事が忙しくて急いでいるのかもしれないし、嫌なことがあったのかかもしれません。

なんにせよまともな精神状態ではありません。まともに取り合うだけ無駄です。間違ってもやり返したり報復したりするのはやめましょう。

もしかしたら自分がその切っ掛けを作っているのかもしれません。高速道路だったらいつまでも追い越し車線をゆっくりと走っている。一般道だったら追い越し禁止の狭い道でノロノロ運転をしているなど。

自分も他人の車もスムーズな運転ができるようになるように心がけて運転しましょう。

割込みや急ブレーキをしない

あおり運転の切っ掛けの中で最も多いものが、割り込みと急ブレーキをされたことだといわれています。

運転をしていて他の車が急に強引な割込みをしてきたり、前の車が急ブレーキを踏んで怖い思いをしたのが切っ掛けであおり運転をする切っ掛けになったことが多いようです。

他の車に怖い思いをさせられたことが切っ掛けで、「やり返してやる」と恐怖心が報復感情となりそれがあおり運転の原因となることが多いようです。

心の余裕を持って、自分にも他人にもストレスのない運転を心がけるようにしましょう。

必要以上に追い越し車線を走らない

高速道路ではほかの車両を追い越すための追い越し車線と、走行車線の2つがあります。追い越し車線は走行車線上の他の車を追い越すための車線です。

追い越すための車線に居座ってずっと運転を続けるのは禁止されています。このずっと居座る行為が他の車のドライバーの怒りを呼んで、あおり運転の被害を受けることが多いようです。

先を急いでいるのに追い越し車線でずっとちんたら運転されたら、頭にきますよね。

無駄なトラブルを呼び寄せないためにも自分の運転だけに集中するのではなく、周りの車にも気を遣って流れを止めないスムーズな運転を心がけるようにしましょう。

遅いスピードでノロノロ運転をしない

本人は運転技術に自信が無いために慎重に運転しているのかもしれませんが、周りからすれば何をチンタラ運転しているんだとしか思えません。皮肉なことですがこのノロノロ運転があおり運転の呼び水となってしまう事が多いそうです。

定められた法定速度を守ることは大事ですけれど、周りの車の状況を見ながらその時の適切な速度で運転するようにしましょう。

安全な運転を心がけていれば、多少法定速度をオーバーしていても罰せられるようなことはありません。

あおり運転の対応策について

これだけ予防していたとしても、被害に遭ってしまう事は残念ながらゼロではありません。あおり運転をしてくる輩と遭遇してしまった際にはどうすればいいのでしょうか?

あおられて無理やり停車させられても、絶対に車から降りない

あおられた挙句の果てに進行方向を立ちふさぎ、危害を加えるのを目的として加害者が車から降りてくるかもしれません。
この際に絶対にこちら側の車のドアや窓を開けてはいけません。

腹立たしいでしょうが、車体を叩いたり蹴ったりしてきても車から降りてはいけません。

その代わりに車内からスマートフォンで、相手と相手の車両のナンバーを撮影して記録に残しておきましょう。その後110番通報して警察に被害を受けたことを伝えましょう。

証拠映像を記録するためにドライブレコーダーを設置する

車両を傷つけられたり被害を受けた場合の時に供えて、ドライブレコーダーを車内に設置しておきましょう。

万が一あおり運転の被害に遭ったとしても、証拠がなくては警察に訴えにくいですし、運転していた当人の記憶だけではやったやってないの水掛け論になってしまいます。

また、通常の交通事故に備えるためにもドライブレコーダーは車の前後に設置して記録を取っておきましょう。

あおり運転の実際の体験談について

では、最後に実際にあおり運転で怖い思いをした人たちの体験談を見てみましょう。

後ろから煽られた

最もよく見られる危険運転です。実際に被害を受けた人たちの声をまとめてみました。

  • 仕事先の現場から帰る途中の高速道路で大型トラックに煽られた。夜で雨も降っていたので視界も悪く本当に怖かった。
  • 一般道を運転中に前の車が30キロぐらいの速度でノロノロ運転をしていたので、追い越したらいきなりスピードを上げて追いついてきてあおってきた。パッシングはしてくるしクラクションは鳴らしてくるしで危なくて仕方がなかった。

追い抜きざまに物を投げつける

後ろから追い越してきて、物を投げつけてくる行為もあります。

  • 休日に遊びに行くのに一般道を走っていたら、後ろから追い越してきた車がペットボトルを投げつけてきた。内容物が人間の尿で臭くて汚くて最低だった。
  • お盆休みで帰省するために高速道路を走っていたら、陸橋の上から石を落とされてフロントガラスが大破した。勿論、警察に通報したが犯人はいまだに捕まっていない。何を考えているのかわからないがこんなことは絶対にしないで欲しい。

車から降りてきて直接脅したり、暴力を振るってくる

危険な行為は最終的に直接的な暴力に行きつきます。

  • 赤信号で止まっていたら、いきなり運転席を開けられて胸倉をつかまれながら「何考えてんだテメエ!」と怒鳴りつけられた。警察を呼ぼうとして携帯を取り出したら取り上げられて、車内に投げつけられて顔面を数発殴られた。

当事者たちのみならず周囲にとっても危険なあおり運転は絶対に止めましょう。

以上、あおり運転の特徴と対応策についてでした。