ストーカーの特徴と心理【様々なタイプとストーカー化する男性とは?】

相手に対して執着し、日常的に様々な方法で相手に付きまとい、嫌がらせで不安や恐怖を与えるストーカー。

ところでストーカーとして、なりやすい気質や特徴などはあるのでしょうか?

この記事ではそのような疑問を掘り下げて考えていきたいと思います。

ストーカーのタイプ

ストーカーになるタイプは大きく分けて4つに分かれます。

親密追求型

このタイプの人は自分が好意を持った相手と、両想いの深い関係になることを強く望みます。

そのため相手と面識がなく合意を得なくても、「自分たちは深く愛し合っている」「この人には私がいなくてはならない」
などの妄想の世界に囚われてしまっています。

相手の気持ちには全く配慮をせず、強い拒絶に遭った場合は好意が一転して増悪へと変貌するパターンが多いタイプです。

無資格型

人格障害や精神障害を患っているために、人とのコミュニケーションをとるのが苦手だったり、相手の立場に配慮した行動をとるのが苦手なタイプの人です。

一方的に自分を受け入れるように要求して、見返りも求めてきます。「相手が自分を受け入れて当然だ」と最初から思い込んでいるので極めて厄介です。

増悪型

親密型や無資格型などの好意を理由にしてストーカー行為をするタイプとは違い、自分のうっぷんやストレス解消を理由にしてストーカー行為をするタイプです。

被害者と全く面識がなくても標的にすることもあります。

被害者が怖がって混乱した状態になるのを楽しむのでイジメが目当てだといえます。

被害者はなぜ自分がこのような目に合うのかわからずに、混乱する人も多いようです。

拒絶型

元夫・元妻・元恋人など、親密な関係にあった相手につきまといや嫌がらせを行うタイプです。

パートナーから別れを切り出されたのを切っ掛けにしてストーカー化します。

よりを戻して関係を修復しようとしたり、相手を不幸にしようとして行動します。

ストーカー化しやすい男性の特徴

では次にストーカー化しやすい男性の特徴を見ていきましょう。主だった特徴としては次のような物があります。

生まれてから狭いコミュニティの中で過ごしてきた

対人関係が狭いコミュニティの中で生きてきた男性は、人間関係に揉まれておらず人との距離感の取り方が下手な所があります。

物事の見方の視野も狭く、自分と気の合う人間とばかり過ごしてきたので多種多様な価値観に触れることが少なく、自己中心的な物の見方のみで世界観が組み立てられている人が多いようです。

成長の過程において、批判的な意見に接したことがない人がストーカー化してしまうのかもしれません。

恋愛経験が少ない

異性との距離感がわからない男性はストーカー化しやすいようです。

自分のタイプの異性が目の前に現れても、アプローチの仕方がわからないのでおかしな接し方をしても自分で気づけないようです。

また、交際が始まってもやっとの思いで出来たパートナーを失いたくないという思いから、必要以上に執着してしまい、ストーカーと化すこともあるようです。

嫉妬深く独占欲が強い

最もストーカー化しやすい気質の男性が、嫉妬深く独占欲が強い男性です。

相手を常に自分のコントロール下に置いていないと気が済まないのでしょう、職場の同僚や男友達などの相手の周囲の異性関係を事細かに把握しようとします。

執着心が強い

このタイプもストーカーしやすい男性と言えるでしょう。

対人関係を構築するのが得意ではなく、やっとできた親密な人間関係を壊したくないと考えるタイプの人です。

異性に対しても同じで、いったん構築した関係が壊れることを極端に嫌がります。

相手が自分から去っていくのが嫌でストーカー化する恐れがあります。

LINEや電話のレスポンスや頻度がやたらと早い。

LINEや電話によるコンタクトやレスポンスが、やたらと多いタイプもストーカー化しやすい傾向があります。

常に相手が今何をしているのか把握しておかないと気が済まないので、暇さえあれば相手がどうしているか知ろうとしてきます。

好きだから相手の事を知りたいというのではなく、監視して管理下に置いておきたいといった感じです。

少し返信が遅くなったぐらいで、やたらと責めてくる男性は十分に警戒した方がよいでしょう。

自己中心的な性格をしている

相手の言うことを聞き入れない、自分の考えだけが常に正しくて相手は間違っている。

協調性の欠片もなく、言動が支配的で話し合いの余地がない。

関係が修復不可能になるまで悪化しても「自分が嫌われるなどありえない」「彼女の間違いを正さなければいけない」
と自分に都合のいい世界を作り上げてその中に閉じこもります。

ネガティブな考え方をしている。

極端に成功体験がなく、自分が拒絶されることを恐れているので少しの反論や批判を恐れます。

潜在意識の奥底では、母親の代わりになってくれる人を求めているのでしょう。

自分を批判せず決して傷つけない存在が欲しいのでしょう。

勿論現実にはそんな女性はどこにもいませんので、自分の理想が叶うことはありません。

他の男性を少し褒めただけでも怒りますので、そもそも交際することそのものが論外かもしれませんね。

そもそも何故執着するの? ストーカーの心理について

そもそもなぜここまで相手の女性に執着するのでしょうか?

そのあたりの心理も掘り下げて見てみましょう。

相手の女性の何もかもを把握しておきたい。

どんな生活をしているのか、どんな仕事をしているのか、好きな食べ物は何か、趣味は何か、交友関係はどうなのか等々。

自分の可愛い所有物なのですから、全てを知っているのが当然だという考え方です。

朝起きてから、夜自宅で休むまで対象の行動を監視することもあるでしょう。

自分の願望を邪魔する男性の存在が気になる

ストーカー行為をする男は、相手の女性に交際している男性がいるのか、親しくしている男友達はいるのかを知ろうとします。

勿論、ストーカーにとっては目障りなだけの存在だからです。

彼女に質問すればいいだけの話なのですが、それも出来ないので彼女の周囲を監視してたり、SNSにて交友関係をチェックしたりします。

寂しくて孤独に耐えられないので相手をしてほしい。

ストーカーには対人関係を作るのが下手糞で、でも誰かにそばにいて自分の相手をしてほしいという人もいます。

基本的に一人でいることが多いので、寂しさにからめとられてしまうのでしょう。

誰もまともに相手にしてくれないために、いったん目を付けた女性にはとことん執着します。

女性の方が下手にでますと、支配するために主導権を握ってこようとしますので気を付けましょう。

自分は何も悪くないと固く思い込んでいる。

ストーカーをする人には基本的に罪悪感はありません。

自己中心的な物の考え方しかできないので、自分にこんなことをさせる相手が全部悪いくらいにしか考えていません。

はっきり言って、お近づきにならないのが一番ですね。

相手もこちらに好意を抱いているのだが、自分の好意を表現できないでいるのだと本気で思い込んでいる。

ストーカーをする男性は、相手の女性の立場になって考えることが出来ずに、一方的な自分の好意や感情のみで行動します。

特に無資格型の人格障害を抱えて生きている男性は、相手の女性も本気で自分の事が好きで本心は受け入れたいと考えていると思い込んでいます。

コミュニケーションの取り方が一方通行で、相手の気持ちなどは関係ありません。

まともに応対しても問題の解決には至らないのでストーカー行為をされた記録や証拠などをしっかりととっておき、警察に相談するのが一番でしょう。

実際にストーカー化した人の心理

実際にストーカー化した人はどのような心理をしているのでしょうか?実際の例を見ていきましょう。

通勤電車でよく見かける女性を一方的に守っていた男性

ある40代の男性は通勤電車の中でよく見かける20代の女性を「自分が守らなければならない」と勝手に思い、見かけると傍で回りを警戒しおかしな人間から守ろうとしていました。おかしな話ですが被害者から訴えられるまで、自分が問題行動を起こしている自覚もない人が多いようです。

何度も同じ男性がそばにいると女性の方もさすがに気づきます。男性の方に「止めてください」と伝えたのですが、「君が心配なんだ」といって聞かなかったそうです。最後は警察に通報されて駅の構内でひと悶着あったそうです。

男性の方は本当に善意からやっていて、悪意は全くなかったのですが最後は結局トラブルになり、お互い嫌な思いをすることになりました。

新しく入ってきた女性社員の机を掃除していた人

ある企業の40代の部長は、久々に自分の部署に新卒の女性社員が入ってきたので大変喜んでいました。彼女が気分良く働く事ができるように毎朝彼女の机を拭いたり、ゴミ箱のゴミを捨てたりしていたそうです。

勿論、善意なのかもしれませんが有難迷惑だったのでしょう。止めてくださいと言われシュンとしていたそうです。
この部長も迷惑行為をしているという自覚は全くなく、ビックリしていたそうです。

悪意があってやっているのなら、本人にも自覚はあるのでしょうが本当に良かれと思ってやっているので難しいものですね。

以上、ストーカーになりやすい男性の特徴と心理についてでした。

クレーマーの特徴と心理【クレーマーの各タイプと動機や目的とは】

こちらが客であることを逆手に取り、不当な要求や行き過ぎた謝罪や他のお客様とは違う特権的扱いを求めるクレーマー。

お店などで働いていて、理不尽極まりない要求に困り果てた方も多いのではないでしょうか。

この記事では迷惑なクレーマーの特徴と心理について考えていきます。

そもそもクレームとは何か?

本来は代金を支払って購入したサービスや商品に対して、購入したものが自分の期待通りでなかったことに対して苦情を入れたり、本当にもっと良くなるといいなと思って改善要求をすることを指します。

その他にもその商品やサービスを使用したことにより被った損害に対して補償をしたり、不良品を購入してしまった場合に対しては返品して正常な商品と交換してもらったりする行為も含まれます。

このようにクレーム全てが悪というわけでもなく、正当なクレームにより新製品や新サービスを開発する良い機会となるのも確かです。

しかし残念ながらごく一部の人間によって、暴行や脅迫や、土下座を要求するほどの過度な謝罪の要求、はたまた金銭の要求など悪質なクレーマーも存在します。

悪質クレーマーとはどのような人たちなのでしょうか?

悪質クレーマーの種類について

クレーマーには様々な種類がいます。主だったものを上げていくと以下のような種類があります。

性格がクレーマー気質の人

自分の能力や経歴に絶対の自信を持っていて、職場や家庭でもそれが通用したのでクレームにおいても通用すると認識しているタイプです。間違ったことを指摘して自分の有能さを証明することが目的です。

特徴としては、自分が絶対に正しいと確信しているのでたちが悪く、こちらが間違いを指摘しても巧みに言い換えて間違いを認めようとしません。

対策としては、口頭での話し合いでは、延々と同じことを繰り返すだけになり埒が明かないので書面による対応をしましょう。

精神に問題を抱えている人

精神的に病んでいる人です。いかに自分が人生で報われないかや、辛い思いを抱えていて生きているかを延々と愚直る人です。

特徴としては、クレームですので本来ならば購入した物やサービスについて話し合うはずなのですが、いつの間にか個人的な話にすり替わっています。クレームの内容に集中し解決することを第一にしましょう。

悪質な常習者

購入した物には瑕疵がないのに、最初から壊れていたとか大事な物が欠けていたなどで、嘘の内容で抗議してきて金銭を得ることを目的としているタイプの人です。

このタイプはほかの会社やお店を上げて、「あそこはちゃんと対応してくれた」と誠意を見せることを暗に要求してきます。

対策としては、製造現場や販売部門に徹底した確認をとりましょう。

もちろん、本当ならば謝罪するべきですが、こちらに身に覚えがないのなら調べていくうちに、話に矛盾やボロが出てくるはずです。

反社会的勢力

正義や善意によって世の中を正すことを錦の御旗に掲げて、額の大きいお金や利益を得ることを目的としているクレーマーです。

最初から製品の改善要求や、商品の交換や代金の返還などは念頭になく、クレームを足掛かりに相手の会社を喰い物にすることが目的です。

このタイプの特徴としては、クレーム内容を表沙汰にして社会に公表しない代わりに、金銭や利益を見返りとして求めてきます。

最初からクレームがなかったことにしたり、闇に葬ったりと双方の同意を求めてきます。

対策としては、音声などで証拠を残し弁護士や警察などの専門家に相談しましょう。

ストーカー

購入した商品の苦情を理由にして、好意を持った担当の人物に対してストーカー行為をすることを目的にしているタイプです。

特徴は言うまでもないですが、特定の人物に対して好意を抱き執着します。商品のクレームのはずが、担当者の私生活を聞き出そうとしてきます。

対策としては、担当者を変えて証拠を残して警察に相談しましょう。

説教型

自分でも嫌がられているのはわかっているし、厳しいことを言っているのはわかっているのだけれど、自分が商品を購入した会社が本当によくなって欲しいと思い込んでクレームをつけてくるタイプです。

世のため人のために自分が立つといったイメージでしょうか。特に高齢の男性に多いようです。

対策としては、素直に敬意と感謝を表しておきましょう。

ストレスを解消するのを目的とした人

仕事でのストレスを解消するために、クレームを建前にして言いがかりをつけて発散するタイプです。

職場や学校のイジメと同じですね。暴言や脅しや人格否定をしてきたり、ひどいケースになると土下座を強要したりします。

問答無用で応対を打ち切って、あまりにも暴言暴力が酷ければすぐさま警察に電話しましょう。

クレーマーの心理について

このような行為をする人たちは、どのような心理に基づいてクレームをつけてくるのでしょうか?

以下のような理由が考えられます。

承認欲求を満たしたい

自分に自信がなくて、誰かから褒められたい。自分の意見が正しいことを他人から肯定してもらいたいのでしょう。
そこでクレームです。

クレームという形で伝えれば自分の意見を聞いてくれるし、尊重してくれるので自尊心が満たされるのでしょう。

文句だけを言うのではなく、自分なりのアドバイスもしてきます。

相手をする際は肯定して素直に聞くふりをして、言いたいことを言わせれば精神的に満たされて満足して終了するでしょう。

他人に対して心理的マウントをとりたい

自分の方が立場が上だということをわからせたいためにクレームをつけてくる人もいます。

普段から周りの人間から蔑視されていたり、自分の意見を無視されていて自信を無くしているタイプです。

一応はお客さんですから丁寧な応対をせざるを得ないので、クレームを言えばさらに大事に取り扱ってもらえます。

その快感を一度味わってみて、商品の改善や補償ではなく上の立場になることが目的になっています。

要は自分が自信を得たいからです。そう考えて丁寧に接していれば応対は難しくはないでしょう。

もっと良質なサービスをして欲しいと望んでいる人

このタイプの人はサービスを受けるのに貪欲で、もっといいものが欲しい。もっと素晴らしいサービスを受けて快適になりたい。という欲求が強い人です。

勿論、身銭を払うのだからより良いサービスを受けたい。もっと良い製品が欲しいというのは当然の事です。

しかし、あまりにもその内容が度を越えている場合も見受けられます。

相手の言いなりになって要求に答え続けて、どんどん業務に支障が出るほどの事を要求されたり、これ以上は無理だと判断した場合はこれ以上は無理だとはっきり伝えるべきでしょう。

孤独で誰かとコミュニケーションをとりたい人

孤独な生活を送っていて、寂しさを感じている人です。誰かと話をしたいと考えています。

クレームをつけるのは話をする切っ掛け作りで、誰でもいいから話をして寂しさを紛らわせたいと考えているのでしょう。

特にこのタイプは電話でクレームをつけてくるタイプが多いようです。

お客様なので過度になれなれしくするのは禁物ですが、問題が解決すれば相手も明るい口調になったのと同時にこちらもうれしい感情を見せれば、相手も喜んでくれるでしょう。

とはいえ、あくまでもクレームはクレームですので粗略に扱うわけにもいきません。

「貴重なご意見ありがとうございます」
「業務改善の参考にさせていただきます」と感謝の気持ちを前に出して相手の心を満たしてあげましょう。

実際のクレーマーの心理とは

実際にクレームをつけてくる人の心理はどのようなものでしょうか?どういった理由で難癖をつけてくるのか実際の例を見てみましょう。

図書館で因縁をつけてくる老人

実際に施設警備で図書館を担当していた方と話を聞いたことがあります。その方は勤めていた会社を定年退職したのちに警備会社で施設警備を担当するようになりました。

一般企業の施設警備を担当した後に図書館に配属されました。実際に担当してみると毎日のようにトラブルの連続でした。
新聞や雑誌を独占している人ともめたり、咳がうるさいなど些細な理由でもめ事など。そのほとんどが高齢の男性だったそうです。

そのような人たちをなだめてトラブルを収拾するのも仕事のうちで、そのようにして毎日の仕事をこなしていると、70代の男性が毎日のように貸し出し窓口でトラブルを起こすようになったそうです。特集コーナーのラインナップが気に入らないとか、職員の応対が気に食わないなど些細な理由でいちゃもんをつけてくるようになりました。

最初はその都度応対していたそうですが、あまりのひどさに耐えかねてとうとうその男性は出禁になってしまったそうです。

それからしばらくして、その男性が菓子折りをもって謝りに来たそうです。受け取ったのかどうかは聞きそびれてしまったのですが、警備員の方はその男性と話をしたそうです。なんでも、定年退職してからやることがなくて毎日が苦痛でしかたがないとのことでした。

子供たちは独立して出ていってしまい、妻は友達と旅行に行ったり趣味に励んだりとかまってもらえない。図書館まで出禁になってしまったら自分は居場所がなくなってしまう。どうか出禁措置を解除してもらえないだろうかという事でした。
お詫びの菓子折りまでもってきても出禁は解除されなかったそうでして、去っていく男性の小さな背中が切なかったそうです。

警備員さんはお酒を飲みながら「結局寂しかったんだと思うよ~。仕事から引退して誰かから必要とされなくなったんだろう。でも、職場以外の人間関係を構築してこなかったからどうふるまっていいのか今更わからなかったんだろうね。職場でどんなに偉くても外じゃただのおじさんなんだから。」とのことでした。

人間関係をうまく構築することができない男性が、クレーマーとなりやすいのかなという感想を抱きました。

以上、クレーマーの特徴と心理についてでした。

悪質クレーマーへの対処法【悪意に基づく要求をどう撥ね退けるのか】

企業がビジネスを営んでいる以上、日々何かの問題が起こるのは当然の事です。

購入してもらった商品やサ-ビスに対して、不良が生じた場合に発生するクレームと、こちらに損害を与えるカスタマーハラスメント(カスハラ)の違いはどういった物なのでしょうか?

この記事では、通常のクレームと悪意を持ったクレームであるカスハラの違いと、その対処方法について考えていきたいと思います。

通常のクレームとカスタマーハラスメントの違いについて

通常のクレームは購入した商品やサービスの改善や補償など、明らかに正当だと考えられる理由による要求です。

これとは違い悪質なクレーマー(カスハラ)は理不尽で不当な要求をしてきたり、暴言による脅迫や直接的な暴力によって自分の身勝手な要望を押し通そうとする行為全般を指します。

悪質クレーマーの実態と要求例について

悪質なクレームをつけてくるクレーマーは、社会階層が高い方低い方両方にいます。特徴としては以下の通りです。

社会階層が高い方

学歴が高くて所得が高い人です。学校でも勉強ができて、仕事でも高い評価を受けて所得も高いゆえに自分に自信があるがゆえに、自分は間違っていないという思い込みが強い方です。

プライドが強くて頭もいいので自分が正しいと疑わないので厄介です。

完璧主義者の傾向が高いので自分が納得できる謝罪や補償のレベルが高く、経営者を出すように要求してきたり、謝罪広告を出すように規模の大きい要求をしてきます。

社会階層が低い層

学歴が低くて所得も少ない人です。

自分の人生が思い通りにいかない不満で一杯で、ストレスのはけ口を求めてサービス業に従事する人をターゲットにして些細なことで言いがかりをつけたり、怒鳴り声や大声で罵ったりすることが多いようです。

悪質な要求態度について

悪質な要求態度としては以下のようなものがあります。

    悪質なクレーマーが要求してくる例

  • 「お前では話にならん責任者を出せ」「社長を出せ」などのセリフを繰り返す
  • こちら側の対応がいかに悪いのかを指摘してくる
  • 自分の不満を解消するために、常識はずれの要求してくる
  • 謝罪の気持ちとどういった補償をしてくれるのか、文章にしてよこせと言ってくる
  • 相手の自宅に赴くと長時間監禁される
  • 普通の人なら納得する対応でも受け付けず拒絶する
  • 店舗に居座り大声で喚き散らして帰らない

以上のような悪質な要求をしてくるクレーマーに対して、どのように対応していけばいいのでしょうか?

不当な要求に屈することなく渡り合うためにはどのような準備をしておけばいいのでしょうか?

悪質クレームに対しての基本的姿勢

悪質なクレームに対して、どのような準備をすればいいのでしょうか?

ある日突然現れる悪質クレーマーに対して、うろたえることの無いように事前に計画し対策を打っておきましょう。

悪質なクレームとそうでないクレームの基準の設定

現場で働く従業員が混乱しないで自分たちで判断できるように、悪質なクレームの定義を定めておき企業内での対応方針を決めておくべきです。

実際のクレーム対応から対応の基準を定めておき、現場レベルでの適切な対処ができるように会社内での意思統一を図っておきましょう。

事前の社員の啓蒙や教育

事前に自社の社員に対して、悪質なクレームに対しての教育をしておき、過度の対応をしないように周知しておきましょう。

正常なクレームと悪質なクレームを区別して適切な対応をできるようにしておきましょう。

不当要求に対して毅然とした態度で対応する

悪質クレームの温床が過剰な顧客第一主義です。悪質で常識を逸脱した要求に対しては毅然として拒否することを社内で徹底させましょう。

「受け入れがたい要求は断固拒否する」ことを意思表示しておくことです。

悪質クレームに遭遇した場合に業務の手を止めることがないように、悪質かそうでないかを判断する基準を設けて迅速に対応していきましょう。毅然とした対応としては以下のようなものです。

    悪質クレームに対した毅然とした対応

  • 誠意をもって誠実にクレームに対応しているのに拒絶され、社会常識の範囲を逸脱した過剰で不当な要求をしてきた場合は悪質なクレームと判断する。
  • 過剰な要求をしてくる悪質クレームに対しては、高圧的な言葉や暴力的な行動に屈することなく、毅然とした対応で相手の要求を拒絶する。
  • 内容が複雑で長引きそうなクレームに対しては、店長や管理者などの責任者が対応する。専門の部署があればそちらの方で対応する。素早く行動すること。
  • 相手が訴訟をちらつかせてきたり特に悪質なクレームに対しては、警察や弁護士を絡めた対応をしていく。

特に重要なのが悪質クレームに対して、担当者を孤立させないことです。

悪質なクレームのストレスで精神を悪化させないように担当者のメンタルヘルスを重視しながら対応していきましょう。自分が一人ではないこと、組織からのバックアップがあることを前提に安心してクレームに対峙してもらうようにしましょう。

悪質クレームに対しての要求態度や内容について

悪質なクレームには様々な種類や要求があります。

いざ、悪質クレーマーと相対した時に対応できるように、どういった態度をとられたりクレーム内容を要求してくるのか知っておきましょう。

悪質なクレームの要求内容について

悪質クレームの定義は社会的常識から逸脱していることです。

脅迫するわけではないけど、補償として多額の金銭を要求してきたり、土下座や屈辱的な態度を要求してくるなどがあります。

悪質なクレームと判断できるケースには以下のようなものがあります。

  • 欠陥や瑕疵のある製品を代金より、迷惑料込みで高額な代金を請求してくる
  • 自分の事を担当した従業員を解雇するように求めてくる
  • 自社製品以外の他社で生産販売している製品に取り換えるように求めてくる
  • 法律を変えろなど、自社の能力を超えた要求をしてくる
  • 明らかに不当な要求に対して、誠実な要求をしているのにかかわらず役員や社長を出せといってくる

以上のような理由は悪質クレームと判断して、初期段階で対応できないことを伝えましょう。不当要求には断じて応じないぞという姿勢を前面に出していきましょう。

悪質クレーマーの要求態度とその対処方法について

悪質クレーマーの要求態度については様々なタイプがありますので、タイプ別に対処方法が分かれます。

担当者を長時間に渡って拘束する

クレーマーが担当者を長時間に渡って、クレーム対応や不満を聴くことで身体を拘束することによって業務を止めてしまうタイプです。

まずはトラブルが起こったことに対して誠実に対応しましょう。

対応し始めてから20分を超え始めたら録音を開始したりして証拠をとるなど、悪質クレーマー向けの対応を始めましょう。30分を超えても納得してもらえない場合は店舗・会社からの退出を願いましょう。

相手が拒否してきて居座ろうとしてきた場合は、不退去を理由に警察に通報しましょう。

繰り返し何度もクレームをしてくる

繰り返し何度もクレームの問い合わせをしてくるタイプです。主に電話でクレームの対応を求めてくることが多いようです。

相手方の連絡先を記録したうえで、理不尽な要求を2回してきたら要注意人物としてマークし、3回目に来た場合は要望には応えることが出来ないことを相手に伝えましょう。

それでも相手がクレームを繰り返す場合は、より上位の管理者が対応し理不尽な要求には従えないことを毅然とした態度で伝えましょう。それでも相手がクレームをやめない場合は業務妨害として警察に通報しましょう。

大声で従業員に暴言を吐いたり、暴力を振るう

クレーム対応している従業員に対して、大きな声で怒鳴りつけたり侮辱的な発言をしてきたり、胸倉をつかんできたり物を叩いたりするタイプです。

対応としてはやめるように求めて、あまりにもひどければ退去させましょう。特に暴力行為が酷ければ警察に通報して、場合によってはその場で取り押さえて制圧して拘束しましょう。

従業員を威嚇したり脅迫してくる

クレーム対応をしている従業員に対して危害を加えたり脅してくるタイプです。

自分が反社会勢力と繋がりがあることを匂わせる発言をしたり、顔を異常に近づけて脅してくる事をしてきます。

対応としては上位の管理者に対応を代わってもらいましょう。威嚇や脅迫をやめるように求めて、応じてもらえないなら警察に通報しましょう。

権威をもってこちらを服従させようとしてくる

クレーム発生時に必要以上にやたらと威張りくさり、権威を持ち出してきて従業員に対して見下すような言動をしてくるタイプです。大企業の元社員や元公務員に多いようです。

対応としては通常通りのクレームとして扱い、勘違いさせないためにも特別扱いは一切しないことです。

店舗・会社外にて拘束してくる

クレーム対応をしている従業員を自宅や職場に呼び出したり、レストランや喫茶店に呼びつけてクレームを行ってくるタイプです。

相手方に出向いてクレーム対応をするのは基本ですが、証拠がないのに呼び出しを受け時間をかけて相手方に出向くこともあり、明らかに過剰対応だと思えるケースもあります。

原則としては単独での対応はしないことを必須とすること。

またクレーム対応の結果に納得することが出来ず、従業員を返さないような行動をとった場合はすぐに警察に通報しましょう。

実際にあった悪質クレーマーの体験談

では、最後に悪質なクレームの実例を見てみたいと思います。

言葉の暴力

  • スーパーのレジ打ちをしていて、入ったばかりなので手間取っていたら遅いと怒鳴られた。連れていた子供に「勉強しないとこんな大人になっちゃうよ!」と目の前で言われてしまい、泣いてしまった。
  • トイレットペーパーが品切れになっている貼り紙を店の入り口にしたのだが、購入しに来た客に何故ないのかと一時間怒鳴られた。

上から目線のお説教

  • 葬儀場の受付をしていたのだが、地元で有名な会社の社長が「○○社の社長だ」と言ってきた。名前がわからないので聞いてみたら、「私の名前も知らないのか!」と怒り始めた。

直接的に暴力を振るう

  • タクシーを運転していて、酔っていたお客さんに後ろから座席を蹴られて、その後殴られた。

以上、悪質なクレーマーへの対処法でした。

ストーカー用防犯グッズ7選【使用時の注意と生活で用心すること】

自己中心的で身勝手な理由から付きまとい行為を止めないストーカー。

証拠があれば警察も対応してくれますが、常にそばにいてくれるものでもないですし、時には自分の手で危険に対処しなければならない時もあるかもしれません。

この記事ではそんな時に役に立つ防犯グッズを紹介していきたいと思います。

ストーカー対策に使える防犯グッズ

防犯カメラ

わざわざ説明するまでもないでしょう。犯罪行為や嫌がらせなどを録音録画する機械です。

録画しているということがストーカーに対しての警告になりますが、警察に検挙してもらうための重要な証拠を録画することができます。

ストーカー行為の被害が終わってからも防犯のために使用することができますので、購入を検討するのに十分値するといえます。

もしも電気代や記録容量が心配な場合は、センサーが動くものに対して反応した時だけ録画する機能の物もあります。

様々な製品がありますので自分に合ったものを購入してはどうでしょうか?

ビックカメラ.COM 防犯カメラのおすすめ14選

防犯カメラの実際の使用例

実際に防犯カメラを設置することによって、犯人逮捕までつなげたケースを見てみましょう。

20代前半の女性で会社員のAさんは、両親と実家で暮らしています。家は庭付きの戸建てです。

ある日を境に家の周囲で不審な出来事が頻繫に起こるようになりました。置いてあった自転車が別の所に移動している。
玄関先に置いていたゴミ袋が漁られている。花壇の花が根こそぎ盗まれている。

犯人は深夜から明け方にかけて訪問しては犯行に及んでいるようでした。残念ながら犯行の日時はランダムで規則性はなく、
Aさんの両親も平日の日中は仕事があるので、連日連夜寝ずの番をするわけにもいきませんでした。

そこで両親と話し合った結果、防犯カメラを設置することに決まりました。ネットで購入したワイヤレスカメラを玄関と庭先に取り付けて録画を始めました。画像はパソコンやスマートフォンで見ることもできました。

設置してから三カ月ほどたったある日の午前2時に、30代ほどの男性が庭に無断で入っているのが映っていたので、すぐに警察に通報し逮捕となりました。

男性はAさんを通勤途中の駅で見かけて一目惚れしたのはいいのですが、どう声をかけていいのか分からずにいる内に後をつけるようになり、自宅を突き止めると真夜中の時間にいたずらをするようになったそうです。

自分でもよくないことをしているのはわかっているのだけれど、おかしな形であれAさんの人生にかかわっているのが楽しくてやめられなくなってしまったそうです。

平穏な日常を取り戻した後もカメラを使用していたのですが、事件が解決してから2年ほどたったら壊れてしまったそうです。

簡単に取り付けることができるタイプの物は壊れやすいようなので、長年にわたり使っていきたいのなら業者に設置してもらうタイプの物がいいようです。

センサーライト

動くものをセンサーが感知して照らすライトです。

明かりの無い暗い所なら効果は抜群であなたへの自宅の侵入や、嫌がらせに対して怯むことでしょう。

暗闇の中で作業することが出来なくなるのですから、ストーカーによる嫌がらせ行為を妨害するには十分な効果が期待できます。

野外センサーライト人気12選

ダミーカメラ

防犯カメラを自宅に設置したいのだけれど、「安いものが増えたのかもしれないけれど、やっぱり値段の事を考えたらなあ」というのなら、いっそダミーカメラを設置してみるという手もあります。

これは防犯カメラとしての録画録音機能はないけれど、LEDのランプが点灯したりして、外見だけはちゃんと機能しているカメラに見せかけたりする代物です。

これを自宅の周辺に設置するだけでも、ストーカーに対しての牽制には十分役に立つと思います。

株式会社アルコム防犯対策用ダミーカメラ(フェイクカメラ)一覧

ボイスレコーダー

ストーカー防止法では被疑者を検挙するときに、複数回にわたる付きまとい行為や嫌がらせ行為の証拠をとっておく必要があります。

その際に実際のストーカーとのやり取りの記録した音声は強力な武器になります。

外出中に身の危険を感じた時だけでも録音をすれば有効な証拠となります。

また最近は外見をボールペンに見せかけたようなものや、小型で目立たない隠すことが便利なものが多く販売されているようです。

色々調べてみて、最適な商品を選んではいかがでしょうか。

ビックカメラ.COMボイスレコーダーおすすめ15選

スタンガン

危険に対して直接的に威力を発揮する防犯グッズです。高圧電流により瞬時に相手を無力化することができます。

護身用具専門店KSP 護身用本格スタンガン

防犯ブザー

緊急時にボタンを押すか、ヒモを引き抜くことにより大音量を発することにより相手を怯ませて周囲に我が身が危険にさらされていることを知らせることができます。

小型で掌に収まる形状の物も多く、すぐに取り出せるところに身に着けていればこれほど心強い防犯グッズは無いでしょう。

この製品にはボタンを押し続けるとブザーが鳴り続けるものや、ブザー本体についているヒモやピンを戻さない限り音が鳴り続けるものがあります。

大きな音で鳴り続けて、周囲に危険を知らせてくれる優れた護身具です。

ビックカメラ.COM 防犯ブザーおすすめ13選

盗聴器発見器

あなたに執着するストーカーは、どんなことでもあなたの事を知りたいと考えています。

もしかすると、あなたが仕事や所用により自宅を留守にしているときに、盗聴するための機械を設置しているかもしれません。

もしストーカーからの監視報告によって、あなたの個人情報が把握されていると考えるのならば盗聴器による盗聴を疑ってみるべきでしょう。

専門の盗聴器発見業者に頼むといった手もありますが、盗聴器発見器はネットで購入が簡単にできます。

自分の手で調べてみて、本当に盗聴器を発見した場合はすぐに警察に届けましょう。

また盗聴器を設置されないように、日ごろから整理整頓や掃除をこまめにやっておくようにしましょう。

MYBEST 盗聴器発見器のおすすめ10選

自宅のドア、郵便受け、窓など

防犯カメラの設置に関しても述べましたが、ストーカー化した相手があなたの自宅の周囲を徘徊しながら監視をしてくることは当然想定するべきことです。

あなたの個人情報や日常生活を探るために、郵便受けを見られたり、ゴミ捨て場に出したゴミを漁られたりするかもしれません。

自宅の中に侵入するために窓を割って侵入してきたり、扉をこじ開けて中に入ろうとする。

ありとあらゆる方法を使ってあなたの個人情報を探り出そうとしてきます。個人的にできる範囲で何らかの対策を打っていた方がいいでしょう。

郵便受けの鍵を二重三重にする、窓ガラスに打撃を加えられても飛散しないようにガラスフィルムを貼り付ける。考えて打てる手はいくらでもあります。

「防犯 グッズ」でGoogle検索してみて、気になったものを片端から試してみるのもいいかもしれません。

モチベーションが上がってきたら防犯グッズを取り扱っている専門店や、自宅から近くにあるホームセンターに行ってみるといいでしょう。あなたが探しているものを店員さんに訊いてみましょう。

通勤通学の帰宅途中に気を付けること

勿論危険に巻き込まれることは避けたいですし、先に説明してきた防犯グッズに頼らないのが一番だと思います。

一番大事なことは周囲に気を配りながら、あなた自身の身に危害が降りかからないようにすることです。

通勤通学の途中で気を付けておくポイントをまとめておきました。

身の危険を感じたら避難することができるところを事前に決めておく

通勤通学先から帰宅しようとして、外を歩いている最中に身の不安を感じたら避難することの出来る退避場所をあらかじめ決めておきましょう。

具体的には交番・警察署・スーパー・コンビニなどが便利です。

他にもこの時間帯のこの場所なら人がたくさんいて助けを求めやすいと思うところを探しておくのもいいかもしれません。

例えば居酒屋など、夜遅くになってもやっている店はありますので、そのような所を避難先の一つに入れてもいいかもしれません。

直接危害を加えられそうになったらすぐに助けを求めよう

もしも、ストーカーがあなたの目の前に現れて、直接危害を加える行動に出たならば、躊躇することなくすぐに大声で助けを求めましょう。

実際に身の上に危険が降りかかってくると恐怖のあまり声が出なくなることもあるようです。

その時の備えにも、大音量で周囲に助けを求めることができる防犯ブザーは忘れずに普段から携帯するようにしましょう。

帰宅する際は複数のルートを用意しておくこと

もし外出時に不安を感じるようでしたら、バスやタクシーを使っていつもと違うルートを使用して帰るようにしましょう。

ストーカーはいつどこであなたの事を監視しているかわかりません。

たまには気分転換もかねて普段使っていないルートを使って帰るのもどうでしょうか。

在宅時に家に押し入れられるのを避けるために

そんなことはあって欲しくないことですが、ストーカー行為で最悪のケースはあなたに危害を加えることを目的として、自宅に押し入ってくることです。

最悪の状況に追いつめられる前に対策をとっておきましょう。

  • 玄関のドアを不用意に開けないこと。必ずドアスコープで確認したり、カメラ付きインターホンで確認すること。
  • 夜間の時間帯は特に警戒すること。
  • 防犯ブザーなどをすぐに使用できるような状態にしておく。
  • 侵入してこようと企んでいるストーカーは物陰や背後に隠れていて、ドアを開けようとした瞬間に一気に押し入ってくることがあるので、家の中に入る時も周囲を警戒すること。

以上、ストーカーに対して効果が期待できる防犯グッズの紹介と、日常生活で気を付けておくことでした。