ストーカー対処法【その心理と様々なタイプ、個人でできる対策】

警察官

あなたは現在ストーカーからの付きまといや嫌がらせなどの被害に悩んでいませんか?

現在被害を受けずに生活していても、いつ自分がどこで卑劣な行為のターゲットとして選ばれるかは誰にもわかりません。

この記事ではストーカーに、付きまといや嫌がらせなどのストーカー行為を諦めさせるにはどうすればいいのかを紹介していきます。

ストーカーはどのような心理をしているのか

相手が自分の行為を悔い改めて、自主的・自発的にストーカー行為を諦めてくれるのが最良なのですが、相手に対応するためにもストーカーの心理を知ることがとても重要になってきます。

ストーカーのタイプは様々なものがありますが、大きく分けて以下の4つのタイプに分けられます。

好意を抱いた相手との親密さを追求するタイプ

この人はとにかくあなたの事が大好きで、「とにかく仲良くなりたい」「自分が好きだから相手からも好きになって欲しい」「より深い関係になりたい」と考えています。

あなたが相手に対してどう思っているか、相手を特別な存在として受け入れるか否かよりも、一方的にあなたへの理想を自分の都合のいいような妄想の中で高めていき、自分はそれをあなたに要求する権利と資格があり「自分にはこの人しかいない」「この人には自分しかいない」「したがって自分の要求や要望は受け入れられなければならない」と思い込むようになります。

あなたが相手に対してその好意に応える気がない場合、「なぜ自分の好意を受け入れないのか」「自分の好意を受け入れないのなら罰せられて制裁を受けるべきだ」などと被害妄想を募らせていき、ついには復讐心や敵愾心に代わってゆき、あなたの事を敵視するようになり攻撃対象と見なすようになっていきます。

無条件に自分を受け入れるべきだと考えているタイプ

このタイプの人は「自分は受け入れられて当然だ」「相手は自分の要求や要望を受け入れるのが当たり前だ」とあなたの事を考えていて、拒否・拒絶や頼み事を断るなどあってはならないことだと考えています。

対等な立場から関係を深めていったり親密さを構築していこうと考えてはおらず、最初から主人と奴隷のような一方的かつ支配的な態度に出てきます。

あなたが要求に応じないと、攻撃的な言動や暴力、嫌がらせなどありとあらゆる方法を使ってでも屈服させようとしてきます。

増悪を理由にストーカーをするタイプ

親密さを追求するタイプとは反対のタイプです。

あなたに好意を抱き親密になりたいのではなく、最初からあなたに増悪の念を抱き付きまといや嫌がらせをすることによって、あなたを肉体的にも精神的にも苦しめるのを目的としてストーカーになるタイプです。

あなたと顔見知りでなくても、一方的な逆恨みでこのタイプになることもあるので非常に厄介です。

学校や職場での人間関係で思い通りにいかないストレスをため込んでいる人が、発散させるのを目的としてイジメと同じように自分より弱い存在だと認識している人間に対してストーカー行為をします。

自分が拒絶されたのを受け入れられないタイプ

あなたと交際していて順調にいっていると思っていた。

または結婚して婚姻関係をうまく継続できていたと考えていたのに、交際を終了されたり離婚を申しだされたりして、自分との関係を拒絶されたことを受け入れることができないタイプです。

親密さを追求するタイプとなれば「絶対に関係を復活させたい」増悪を理由に行動するタイプとなれば「自分が不幸になる原因を作ったのだから報復する」という理由でストーカー化します。

ストーカーとなった相手に諦めさせるにはどうすればいいのか

以上ストーカーとなる人間の心理の4つのタイプを紹介しました。

この4つのタイプ全てに共通していることですが、あまりにも自己中心的で欲求を満たすことだけを考えており、
あなたの気持ちは最初から考えておらず、欲求を満たすための道具ぐらいに思っており、どこまでも自分勝手で攻撃的な人格であるということです。

こんなとんでもない人間に付きまといや嫌がらせ行為を止めさせるにはどうすればいいのでしょうか?これを考えるときに、頭に入れておかなくてはならない大きな前提が2つあります。

自主的にストーカー行為を諦める可能性は極めて低い

ここまで自己中心的なストーカーに対しては、対話による説得はまず期待できません。

「同じ人間なのだから話せばわかる」という希望ははかなく打ち砕かれるのがオチでしょう。

むしろ対話をしようとするあなたの気持ちを「弱さ」と判断して、行為を続行する可能性の方が高いといえます。

相手はすでに社会の常識の外に出てしまった存在です。

こちらの常識が通用することはもうないと考えるぐらいでちょうどいいといえます。

相手の自主性を期待せずに積極的に諦めさせることが重要

「話し合えばわかってもらえる」「こちらがどんなに嫌な思いをして迷惑をして困っているか説明すれば止めてもらえる」など相手の良心を期待した行動は、時間と労力の無駄です。

むしろ様々な方法を駆使して、積極的にストーカー行為を諦めさせる方が大事です。

個人でできるストーカー対策について

普段の生活で気を付けることで、あなた一人でもできるストーカー対策はあります。では、そのいくつかを紹介していきます。

事前に予防線を張って、ストーカー被害に遭わないようにするためには

これが一番大事だと思いますが、ネット上での個人情報の公開をし過ぎないようにすることです。

現在は各種SNSを日常的に使用して、一般の人でも世界中に情報発信をすることが可能な世の中になりました。

それ自体はいい事なのかもしれませんが、発信するデメリットとしては、趣味趣向を知られるだけでなく撮影した風景から自宅の住所を特定されてしまったり、あなたが書き込んだ内容から勤め先を特定されたりする危険性があります。

これは極端な例ですが、外でとった自撮りをSNSに投稿したら、瞳の虹彩に映った風景をもとに自宅を割り出された例もあるそうです。

また、よく知らない相手に対して親切にし過ぎて、相手が「自分に好意を持っているに違いない」と勘違いをさせてしまうことも考えられます。

ネット上でも現実の人間関係と同じように、適切な距離感をとって行動することが大事です。

すでに被害に遭ってしまって、それ以上拡大させないようにするためには

残念ながらストーカ-の標的になってしまい、被害を深刻なものにしないようにするには、以下のような対応をとっていきましょう。

  • 洗濯物は外に干さずに乾燥機を使って乾かす。
  • 外に干す場合は一緒に異性の服や下着を一緒に干す。
  • 郵便物や配達物を盗まれたりしないようにするために、郵便受けやポストには鍵を付けること。
  • オートロックで建物内部にゴミ捨て置き場のあるマンション(住むところは出来れば3階以上)に引っ越しする。
  • 中身を漁られてしまわないようにするために、ゴミ出しは回収を担当する業者がくる寸前に行うこと。
  • 防犯ブザーなどの護身用グッズを常に携帯しておくこと。
  • ストーカー行為をしてくる相手に対して、好意を持っているのではないかと勘違いをさせてしまうような言動を取らないこと。
  • 毎日同じルートを使わずに、数パターンのルート設定をして通勤通学をする。
  • 夜間は外出を避けて、どうしても避けられない場合はタクシーを使用する。

ストーカー行為の証拠を集めて、管理・保存しておくこと

ストーカー被害を訴えて、相手を警察に検挙してもらうには、あなたが何度も付きまといや嫌がらせの行為の被害に遭っていることの証拠が絶対に必要になってきます。

メモ・録音録画など様々な記録媒体を使って、証拠を必ず残しておいてください。

いつ、どこで、誰が、何を、どのようにして、何の目的でやってるのか、まとめて資料にしておくことがとても重要です。

ちなみに警察では有効な証拠として、以下のような証拠の取り方を推奨しています。

  • ストーカーからの付きまといや嫌がらせの詳細を事細かにノートにまとめておく
  • 着信履歴やメールやSNSの書き込みを保存しておくこと
  • 電話や留守番電話メッセージの内容を録音しておく
  • 付きまとい行為を録音録画しておく

実際の被害に遭った女性の体験談

A子さんは大学のサークルで知り合った男性と2年間交際し相手の浮気で破局しました。するとその後、男性がストーカー化したそうです。

最初のうちは復縁を求める通話やメールが大量に送られてきました。Aさんが携帯の通知を拒否設定にすると、今度は自宅近辺にA子さんを誹謗中傷するような落書きを書かれたりビラを貼られたりしました。

また、大学の講義が終わり家に帰ろうとすると自分の事を尾行していることに気付いたそうです。

身の危険を感じ始めたA子さんは警察に相談し男性に警告をしてもらいました。これ以上付きまとい行為や嫌がらせを続ければ禁止命令がでて、最後は刑事罰があることを男性に伝えました。

警告の効果で相手の男性のつきまといや誹謗中傷は止まりました。A子さんがこれでもう大丈夫と胸を撫でおろしていたのですが、数か月後に自宅が空き巣の被害にあいそれが交際していた男性の犯行であることが判明し、不法侵入と窃盗で逮捕となりました。

いつどこで自分が被害者になるかわからないストーカー行為には、最大限の警戒をしていくことが重要といえます。 

以上、ストーカーに対する対処方法でした。 

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如月 広
一人暮らしの生活に不安を感じている男性女性を対象に、自宅の防犯を目的とした、成人男性の音声の録音及び提供を行っております。
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投稿者: 如月 広

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